地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
わんちゃんも高齢になると、がん(悪性腫瘍)にかかるリスクが高くなります。
その中でも比較的よく見られるのが「リンパ腫」という血液のがんです。
「最近、首のあたりが腫れているような気がする」
「なんとなく元気がない…」
そんなサインが、実はリンパ腫の初期症状だったというケースも少なくありません。
この記事では、わんちゃんのリンパ腫について、わかりやすく丁寧に解説いたします。
わんちゃんのリンパ腫は、血液のがんの一種です。
身体の中にある「リンパ球」という免疫細胞ががん化(悪性化)し、無制限に増殖してしまう病気です。
リンパ球は、リンパ節(首やわきの下など)や脾臓、骨髄、消化器官などに存在しています。
そのため、リンパ腫は身体のさまざまな場所に影響を及ぼす病気で、全身性の病気といわれています。
わんちゃんのリンパ腫には、以下の5つの分類があります。
特に多いのは「多中心型リンパ腫」と呼ばれるタイプです。
リンパ腫の症状は、どの部位に発症するかで少し異なりますが、代表的な症状は以下の通りです。
これらの部位に「しこり」や「ふくらみ」を感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
しこりは痛みを伴わないことが多いため、わんちゃん自身は気にしていないこともあります。
そのため、飼い主さまの触診が発見のきっかけになるケースが多いです。
わんちゃんのリンパ腫のはっきりした原因は、まだ完全にはわかっていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
また、7歳以上の中高齢犬に多く見られる傾向があり、年齢が進むにつれて発症リスクは上がります。
ただし、どの犬種・年齢でも発症する可能性はあります。
早期に気づいて、最善の対応をすることが大切です。
リンパ腫の診断では、以下のような検査を行います。
当院では、細胞診・超音波検査は初診時に検査可能です。
より詳細な検査が必要な場合は、外部の専門検査機関とも連携して診断精度を高めています。
わんちゃんのリンパ腫の治療は、基本的に抗がん剤による化学療法(CHOP療法など)が中心です。
多くのリンパ腫に対して有効なのが化学療法です。
わかりやすく言うと、抗がん剤治療です。
複数の抗がん剤を組み合わせて治療するのが一般的(CHOP療法など)です。
※寛解とは、がんが見えなくなって症状が改善した状態で、治癒とは異なります。
抗がん剤と聞くと「つらい治療」をイメージされるかもしれませんが、わんちゃんの抗がん剤治療は、ヒトより副作用が少ないことが多いです。
当院では、副作用が出にくいように投薬量を調整し、治療中も定期的に検査しながら丁寧にサポートしています。
治療中の副作用の軽減やQOL向上のために、東洋医学なども行っています。
残念ながら、わんちゃんのリンパ腫を完全に予防する方法はまだ確立されていません。
しかし、早期発見と健康管理によって、病気の進行を防ぐことは可能です。
当院では、「がんの早期発見」を目的とした健診プランもご用意しています。
お気軽にご相談ください。
わんちゃんのリンパ腫は、早期発見と適切な治療で改善が期待できる病気です。
早期発見には、飼い主さんの「いつもと違うかも?」という気づきがとても大切です。
院長 石井 隼
あなたは犬派?猫派?どっち派?
わたしは…どっちも好き!とどちらか選べない院長です。
IKEDA ANIMAL HOSPITAL
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