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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
梅雨が終わると、いよいよ夏本番です。
日本の夏は湿気が多く、近年では温暖化の影響もあり40度近くまで気温が上昇する地域もあります。
暑い夏は、熱中症や夏バテの症状があらわれやすく、注意が必要です。
今回は、ヒトもペットも夏バテをせず、暑い夏を上手に過ごすための養生についてお話しします。
夏の暑さによる邪気を「暑邪(しょじゃ)」と呼びます。
暑邪が体の中に入り込むと、体が熱くなり、頭が痛くなったり、汗をかいてエネルギーや水分を消耗します。
いわゆる熱中症の症状があらわれます。
日本の夏は湿気が多く蒸し暑いのが特徴です。
湿気の邪気は湿邪と呼び、皮膚や胃腸系の不調を引き起こします。
湿気の邪気である湿邪は、他の邪気と一緒になりやすいという性質をもちます。
とくに暑邪(熱)と一緒になりやすく、『湿熱』としてさまざまな不調を引き起こします。
夏は暑邪と湿邪によって、様々な夏バテ症状が引き起こされます。
夏バテの症状の原因は邪気が体の外から侵入するだけでなく、体内で発生することでも起こります。
東洋医学の基本的な考え方である五行学説では、夏は『心』と関係が深いとされます。
夏は心臓が活発に動くので心臓に負担がかかりやすく、暑さで体の水分が失われて血液が凝縮しやすいため注意が必要です。
また、夏の暑さで精神が乱されると『心』の働きが乱れます。
そのため、血行不良や不眠、精神不安やイライラを引き起こします。
ワンちゃんやネコちゃんは、ヒトのように汗を大量にかくことはありません。
代わりにハアハアと口を開けて呼吸(パンティング)することで体温を調節します。
ハアハアし過ぎると、心臓にも負担が増えてしまいます。
夏バテの主な症状といえば、食欲不振、嘔吐や下痢、倦怠感などがあります。
夏場は屋外の気温と、クーラーのきいた室内の温度差が大きく、この温度変化がペットの体にストレスになり自律神経が乱れます。
自律神経の乱れは、体の怠さや胃腸症状を引き起こします。
暑いと冷たいものを飲んだり食べたりすることが多くなり、胃腸が冷やされ、胃腸機能が低下します。
暑邪や湿邪といった邪気を取り去ること、脾胃の働きを助けることが夏の体調管理のカギとなります。
東洋医学でいう『脾』は消化吸収や栄養を体に届ける働きを指します。
日本の夏は暑さと湿気が多く、心や胃腸に負担がかかりやすく、熱中症や夏バテに注意が必要です。
体に熱がこもらないような工夫し、体に熱がこもってしまったらその熱を取り去り、脾を元気に保つことが、夏の体調管理のポイントとなります。
愛するペットがこの夏も元気に過ごせるよう、日々のケアを楽しみながら実践してみてくださいね。
この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師
名取(獣医師)
生まれ変わっても猫と暮らしたい。
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