【フェレットの飼い方完全ガイド】性格・寿命・注意点をやさしく解説|川崎市・池田動物病院

川崎市中原区・武蔵小杉駅近くの池田動物病院です。

くりくりした目と長い身体、好奇心旺盛な性格が魅力の「フェレット」。
犬や猫とはまた違った愛らしさがあり、「一緒に遊びたい」「抱っこしてなつかせたい」と飼育を始める方が増えています。

しかし、フェレットさんは独自の生活リズムや飼育環境の注意点がある動物。
体調の変化に気づきにくいこともあり、正しい知識と観察力が必要です。

この記事では、フェレットさんの性格や特徴、必要な飼育環境、食事のポイント、そして健康管理の基本まで、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説いたします。

座っているフェレットのイラスト。細かな毛並みと愛らしい表情。
目次

フェレットの性格・体の特徴|初心者が知っておくべき基本情報

フェレットさんはイタチ科の小動物で、元々は狩猟用に改良されてきた歴史があります。
長い身体と短い足を持ち、動きはとても俊敏です。

  • 活動時間
    朝・夕が活発な「薄明薄暮性」

  • 体温
    やや高めで約38~39℃

  • ニオイ
    肛門腺により特有の体臭があります(去勢・避妊手術で軽減可能)

フェレットの性格・習性

  • とても好奇心旺盛で、ヒトや物に興味津々
  • 飼い主さまによく懐くが、自分のペースも大事にする
  • 狭い場所に潜るのが好き
  • 噛み癖がある場合もある(特に子フェレット)

遊ぶのが大好きなフェレットさんには、十分な運動時間と安全な遊び場が必要です。

フェレットの寿命・体のサイズ

  • 平均寿命
    6~10年

  • 体重
    オスは1~2kg、メスは0.5~1kg程度

  • 体長
    30~45cm前後(しっぽを含めるともう少し長くなります)

年齢とともに持病が出やすくなるため、若いうちからの健康管理が重要です。

快適な飼育環境の作り方|ケージ・トイレ・温度管理のポイント

ケージ

  • 広さ
    最低でも2段以上の多層ケージがおすすめ

  • 床材
    やわらかいタオルやフェレット用マット

  • トイレ
    コーナータイプのトイレトレーと専用の砂

  • 寝床
    ハンモックやふわふわのベッドを設置

飼育環境

  • 温度管理
    18~24℃をキープ(夏・冬はエアコンやヒーターが必須)

  • 湿度
    40~60%

  • 脱走防止
    フェレットさんは狭い隙間からも抜け出せるので注意

フェレットの栄養管理|おすすめフードとNG食品

フェレットさんは完全な肉食動物です。
炭水化物や繊維質の消化が苦手なため、専用のフードが必要です。

  • 主食
    フェレット用の高たんぱく・高脂肪フード

  • 補助食
    ゆでたささみ、卵黄などを少量(※ヒト用の味付き食品はNG)

  • 水分
    新鮮なお水を常に飲めるように(給水ボトルや浅い器)

おやつは少量・低頻度で与え、肥満や病気に注意しましょう。

健康を保つお手入れ習慣|爪切り・耳掃除・シャンプーの頻度と方法

  • トイレ掃除
    毎日、排泄物のチェックと掃除を行う

  • ケージ掃除
    週1回は丸洗い、寝具は清潔を保つ

  • 被毛ケア
    月1回程度のシャンプー(フェレット専用)

  • 爪切り
    2~3週間に1回、血管を避けて短く切る

  • 耳掃除
    月に1回、耳垢がたまりやすいため専用のクリーナーでケア

フェレットの健康管理

フェレットさんは病気が進行しやすく、症状を隠す傾向があります。

よく見られる病気の例

  • 副腎疾患(脱毛や性行動の変化)
  • インスリノーマ(低血糖によるふらつき)
  • リンパ腫、腫瘍
  • 消化器疾患(異物誤飲・下痢など)

健康チェックのポイント

  • 食欲・排便の状態
  • 活動量や元気の有無
  • 毛並みのツヤ・脱毛の有無
  • 異常な鳴き声やけいれんなど

年1回の健康診断に加えて、高齢期には半年ごとの定期検査をおすすめします。

フェレットと仲良くなるには?

  • 無理に抱っこせず、まずは遊びを通して信頼関係を築く
  • 名前を呼んでおやつをあげるなどして覚えてもらう
  • 噛み癖があるときは、大きな声を出さず、静かにやめさせる

個体差はありますが、時間をかけて少しずつなじんでくれるようになります。

よくある質問(FAQ)

Q. フェレットはにおいが強いですか?

A. 肛門腺や皮脂の影響で多少のにおいはありますが、去勢・避妊手術や日々のお手入れで軽減可能です。

Q. フェレットは1匹でも大丈夫?

A. はい、大丈夫です。
飼い主さんとのふれあいがあれば、単独飼育でも問題ありません。

Q. お散歩は必要ですか?

A. 室内での運動で十分ですが、ハーネスを使って短時間の散歩も可能です。
ただし、誤飲や逃走には十分注意しましょう。

まとめ|フェレットとの楽しい暮らしのために

フェレットさんは、ユニークな動きと愛嬌たっぷりの表情が魅力のペットです。
初心者の方でも、飼育環境・食事・健康に気を配ることで、長く楽しく暮らすことができます。

池田動物病院では、フェレットさんをはじめとするエキゾチックアニマルの診療も行っています。
「ちょっと気になる」「健康診断を受けておきたい」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

フェレットさんを含むエキゾチックアニマルの診療は、石井院長が担当いたします。
初診の方は、お電話でのご予約をお願いいたします。

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次