【子猫に多い病気】猫風邪・下痢・寄生虫・感染症に要注意|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

ふわふわで小さな子猫ちゃん。
新しい家族として迎えた日から、毎日の成長が楽しみですよね。

しかし、子猫ちゃんの身体はまだまだ未熟で、免疫力も弱く病気にかかりやすい時期でもあります。

特に生後数か月の間は、「ちょっとした不調」が命にかかわる重篤な病気につながることも。

この記事では、子猫ちゃんに多く見られる代表的な病気の症状とケア、飼い主さまができる予防法、そして当院でのサポート内容をご紹介いたします。

池田動物病院(川崎市・武蔵小杉)公式サイト|子猫の健診・ワクチン・予防診療に対応しています
目次

子猫が病気にかかりやすい理由|免疫・体温調節・環境への注意点

目を閉じて少し元気のない表情をした子猫のイラスト。周囲に薬瓶や寄生虫、体調不良を示すマークが描かれ、子猫に多い病気をイメージしている。

母猫由来の免疫と「免疫の空白期」

子猫ちゃんは、生まれてすぐに母猫の初乳から免疫をもらいますが、その効果は生後6~8週頃で切れてしまいます

一方で、自分自身の免疫がしっかり働くようになるのはもう少しあと
この“免疫の空白期間”に感染症や体調不良が起こりやすいのです。

体温調節・腸内環境・免疫力の未成熟

さらに、消化器・呼吸器・体温調節などの身体機能もまだ未熟なため、ストレスや環境変化でも体調を崩しやすいのが子猫ちゃんの特徴です。

子猫に多い病気と症状一覧|猫風邪・下痢・寄生虫・感染症

猫風邪(ウイルス性呼吸器感染症)

「猫風邪」と呼ばれるウイルス性呼吸器感染症は、子猫ちゃんで非常に多く見られる病気です。

くしゃみ、鼻水、目やになどが主な症状で、放置すると肺炎などに進行することもあります。

主な症状

  • くしゃみ、鼻水、涙目
  • 結膜炎、目やに
  • 食欲低下、元気がない
  • 高熱や口内炎(重症時)

対応・予防

  • 初期の段階での早期治療が重要
  • ワクチン接種による予防
  • ストレスや寒暖差の管理

当院では、症状に合わせた点眼薬・内服薬に加え、漢方や補助栄養剤によるサポート治療も併用可能です。

下痢・消化不良(食事・環境・感染症)

子猫ちゃんの下痢は、食事の切り替え・感染症・寄生虫・ストレスなど、多くの原因が考えられます

脱水や栄養不足に直結しやすいため、早期の対応が必要です。

主な症状

  • やわらかい便、水様便、血便
  • 食欲不振、元気がない
  • 嘔吐、体重減少

対応・予防

  • 原因に応じた整腸剤、駆虫薬、食事療法
  • 検便による寄生虫検査
  • 消化器にやさしい療法食の導入

当院では、おなかの弱い子猫ちゃん向けに東洋医学的な「脾(ひ)ケア」を取り入れた治療も行っています。

寄生虫(回虫・コクシジウム・ジアルジア)

保護猫やブリーダー出身の子猫ちゃんでは、寄生虫の感染が見られることがあります。

便に混じって見えることもありますが、外見で判断がつかないケースも多いです。

主な症状

  • 下痢・軟便
  • おなかが膨らんでいる
  • 成長不良、体重増加が乏しい

対応・予防

  • 検便による寄生虫の確認
  • 適切な駆虫薬の使用
  • 定期的な便チェック(成長に合わせて)

寄生虫の種類に応じて、複数回の治療が必要になることもあります。

当院では、駆虫後の腸内環境のリカバリーにも注力しています。

低血糖(特に小型・子猫期)

子猫ちゃんは体重が軽く、エネルギーの貯蔵量も少ないため、空腹や体調不良だけで急激に血糖値が下がることがあります。

特に長時間の絶食や環境ストレスが重なると危険です。

主な症状

  • 元気がない、ふらつく
  • けいれん、意識消失
  • 食欲不振、ぐったりしている

対応・予防

  • 少量ずつでもこまめな食事を与える
  • 症状が出たらすぐブドウ糖の補給を
  • すぐに受診する(低血糖発作は緊急です)

当院では、東洋医学的な「気虚(ききょ)」の体質改善を通じて、体力の底上げをサポートしています。

FeLV/FIV(猫白血病ウイルス・猫免疫不全ウイルス)

感染すると一生体内にウイルスが残る重大な疾患です。
保護猫や多頭飼育環境では特に注意が必要です。

主な症状

  • 慢性的な下痢・発熱・元気消失
  • 免疫力の低下による感染症の繰り返し
  • 貧血・口内炎・腫瘍など(進行時)

対応・予防

  • 血液検査で早期確認
  • ワクチンで予防可能(FeLVのみ)
  • 感染猫との接触を避ける

当院では、感染後のQOL維持のため、免疫強化を目的とした東洋医学的なケアも併用しております。

子猫の病気を防ぐためにできる予防と日常ケア

ワクチン・駆虫・健診スケジュールの重要性

  • ワクチンプログラムを守る
  • 定期的な検便・血液検査

食事・環境・ストレス管理のポイント

  • 食事の量・頻度を安定させる
  • 寒暖差を避け、ストレスの少ない環境を整える

日々の観察チェックリスト

  • 飲んだお水の量、尿や便の状態
  • 元気・食欲・鳴き声の変化
  • 咳・くしゃみ・鼻水・目やに
  • 「なんとなくおかしい」の直感も大切です
池田動物病院 東洋医学科(漢方・鍼灸)|子猫の体質改善・免疫ケア・消化器サポートにも対応|川崎市・武蔵小杉

東洋医学の診療は、名取獣医師が担当いたします。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。
鍼治療に関しては、2回目以降もお電話か窓口でのご予約のみとなります。

よくある質問(FAQ)|子猫の下痢・ワクチン・東洋医学など

Q. 子猫の下痢、様子見でも大丈夫?

A. 子猫ちゃんの下痢は脱水や低血糖につながりやすく、重症化しやすいので早めの受診をおすすめします。

Q. ワクチンはいつから必要ですか?

A. 通常は生後6~8週頃から初回接種をスタートし、1か月ごとに2~3回接種します。
環境や感染リスクに応じたスケジュールをご提案します。

Q. お薬がうまく飲ませられません

A. 子猫ちゃんにはシロップ状の薬・おやつタイプの補助食品・漢方など選択肢があります
ご安心ください

Q. 東洋医学は子猫にも使えますか?

A. はい。
消化器ケア・免疫サポート・体質改善など、やさしい方法でのケアが可能です。
副作用の少ない漢方や鍼灸も年齢や体質に合わせて処方しています。

まとめ|子猫の病気を早期発見・予防するために大切なこと

子猫ちゃんの時期は、身体も心も急速に成長する大切な時期です。
その反面、ほんの少しの変化が、命にかかわる病気のサインであることも。

池田動物病院では、子猫の健康を総合的にサポートできる体制(ワクチン・検査・東洋医学・栄養相談)を整えております
「少し気になる」「何かおかしいかも?」というときは、ぜひお気軽にご相談ください。

池田動物病院 電話予約はこちら|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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