【小型犬に多い病気】関節・気管・歯周病を早期ケアで予防|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

小型犬は、その小さな身体と大きな瞳、そして仕草の可愛らしさでご家庭にたくさんの笑顔をもたらしてくれます。
ですが、その“小ささ”ゆえに、関節・呼吸器・お口といった部分に知らず知らずのうちに負担がかかり、不調が隠れていることも少なくありません。

今回は、小型犬に特に多い「関節・呼吸・お口」のトラブルに焦点を当て、症状のサイン、ご家庭でできるケア、そして当院がご提案する東洋医学的なサポートまでを、わかりやすくご紹介いたします。
「もしかしてうちの子も?」と思った時に、ぜひご覧ください。

川崎市・武蔵小杉の池田動物病院 公式サイト|小型犬の診療・予防ケアに対応
目次

小型犬が抱えやすい身体の特徴と注意すべき症状

チワワ・トイプードル・ポメラニアンの3頭の小型犬種が並んで座っている

小型犬の身体は、骨格・筋肉・臓器がぎゅっと縮まる形で成り立っています。

そのため、次のような特徴があります。

  • 骨や関節が細く、筋肉量があまり多くない。
  • 喉元や気管の構造が短めで、呼吸器に負担がかかりやすい。
  • 顎が小さめで歯が密集しやすく、お口の中にトラブルが起きやすい。

こういった身体の特徴を飼い主さまが理解しておくと、「あれ?いつもと違う気がする」といった小さな変化に気づくことができます。

小型犬に多い代表的な病気|膝蓋骨脱臼・気管虚脱・歯周病

小型犬に特に起こりやすい次のような病気をご紹介します。
これらは早期に気づいてケアすれば、愛犬の生活の質(QOL)をしっかり守ることができます。

  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)
  • 気管虚脱
  • 歯周病

以下、それぞれの病気を具体的に見ていきましょう。

小型犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)|症状・対策

膝のお皿(膝蓋骨)が本来あるべき位置から外れてしまう状態です。
小型犬では構造上ゆるみやすく、関節・筋肉・靭帯に負担が生じやすい傾向があります。

主な症状

  • 後ろ足を浮かせて歩いたり、スキップのような動作をする。
  • だっこを嫌がる、脚をさわられると明らかに嫌な表情をする。
  • 歩き方がぎこちなくなったり、ジャンプや着地を控えるようになる。

予防とケア方法

  • 滑りやすいフローリングにはマットを敷き、段差やジャンプを極力避ける。
  • 適正な体重を保ち、筋力維持のための軽めのお散歩を習慣にする。
  • 必要に応じて整形外科検査を受けて、早期発見・治療を行う。

当院では、整形外科専門診療にて、関節の動きや筋力、進行度合いを丁寧にチェックしています。

小型犬の気管虚脱|乾いた咳・呼吸の変化に注意

気道を支える軟骨が弱くなったり変形したりして、空気の通り道が狭くなり、呼吸や咳などの症状が現れる病気です。
小型犬・特にトイ犬種などで報告が多いです。

主な症状

  • 「ガーガー」といった乾いた咳が続く。
  • 運動後や興奮時に息が荒くなったり呼吸が速くなる。
  • 首輪で引っ張られたときなど、苦しそうに見えることがある。

予防とケア方法

  • 首輪ではなくハーネスを使って、首や気道への圧迫を減らす。
  • 肥満を防ぎ、室内は清潔な空気環境を保つ(タバコや煙、ホコリを避ける)。
  • 咳や呼吸の変化に気づいたら、早めに動物病院をご相談ください。

呼吸の変化は飼い主さまが最初に気づきやすいサインです。
早めの受診がおすすめです。

小型犬の歯周病|口臭・歯ぐきから始まる全身リスク

なぜ小型犬に多い?

小さな口内に歯が密集して並ぶため、歯垢や歯石が付きやすく、さらに歯周病が進むと心臓・腎臓など全身に影響を及ぼすことがあります。

主な症状

  • 口臭が強くなる。
  • 歯ぐきが赤く腫れたり、出血したりする。
  • 硬いものを食べたがらず、食べるスピードが遅くなる。

予防とケア方法

  • 毎日の歯磨き習慣を早いうちから始める(初めはガーゼなどで慣らすとよいです)。
  • 歯石予防用のサプリやデンタルケア用品を活用。
  • 年に1回以上、歯科健診と必要に応じてスケーリング(歯石除去)を受ける。

当院でも、歯科処置やお口のケア相談、歯磨き指導を実施しています。

武蔵小杉の池田動物病院|整形外科・呼吸器・歯科・東洋医学の総合診療に対応

小型犬の関節・呼吸・歯科ケアに役立つ東洋医学

池田動物病院では、一般的な診療に加え、鍼灸・漢方などの東洋医学アプローチも取り入れています。

  • 関節や筋肉には鍼灸で血流・代謝を整え、こわばりや痛みの緩和を図ります。
  • 呼吸器・循環器・消化器のケアには漢方を活用し、体質改善・免疫力アップにもつなげています。

「薬ばかり使いたくない」「自然に近い方法でケアしたい」という飼い主さまの声にも、身体の大きさや状態に合わせてやさしく対応しています。

東洋医学の診療は、名取獣医師が担当いたします。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。
鍼治療に関しては、2回目以降もお電話か窓口でのご予約のみとなります。

日本ペット中医学研究会(JPCM)公式サイト|池田動物病院は会員病院です

小型犬のための毎日の健康チェックリスト

  • 歩き方や姿勢がいつもと違っていないか?
  • 咳や息づかいに異変はないか?
  • 体重・食欲・元気さに変化がないか?
  • 口臭や歯ぐきの色、食事の様子に気になる点はないか?

毎日の「ちょっとした変化」に気づけることで、病気の早期発見につながります。

小型犬の関節・呼吸・歯科ケア|よくあるご質問(FAQ)

Q. 膝蓋骨脱臼はすぐに手術しないといけませんか?

A. 軽度で症状がほとんどない場合は、生活環境の改善や筋力アップでコントロールできることもあります。
まずは正確な診断を受けましょう。

Q. 気管虚脱は治りますか?

A. 完治が難しい場合もありますが、早期発見・適切なケア・環境調整によって快適に過ごせるようになります。

Q. 歯磨きがどうしても苦手です…

A. ガーゼから始める・デンタルおやつや液体タイプのケア用品を併用するなど、負担なく習慣化できる方法をご提案いたします。

Q. 東洋医学(鍼・漢方)は小型犬でも使えますか?

A. はい、身体の小さなわんちゃんでも、その体格や状態に合わせて鍼灸・漢方を調整可能です。
慢性症状・体質改善などへのサポートとしても有効です。

まとめ|小型犬の長生きの鍵=関節・呼吸・お口のケア

小型犬は、その小さな身体の中にもたくさんの魅力があります。
その一方で、構造上少しの負荷でも身体に影響が出やすいという特徴も持っています。

「元気そうだから大丈夫」と安心せず、日々の観察や定期的な健診を通じて、早めに不調に気づくことが大切です。

池田動物病院では、整形外科・呼吸器・歯科・東洋医学という多角的な診療体制を通じて、小型犬のQOL(生活の質)を保つお手伝いをしています。

「少し気になるけど様子見で…」と思ったときこそ、お気軽にご相談ください。
わんちゃんとご家族さまの安心できる暮らしを、私たちが全力でサポートいたします。

池田動物病院へのご予約・お問い合わせはこちら|044-433-2274(川崎市・武蔵小杉)

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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