【フクロモモンガの代謝性骨疾患(MBD)】原因・症状・予防を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「フクロモモンガさんの後ろ足がおかしい気がする」
「動きがぎこちない…」
「代謝性骨疾患(MBD)って何?」

このような不安を感じる飼い主さまもいらっしゃるかもしれません。

フクロモモンガさんでは、栄養バランスの乱れなどが背景となり、骨や身体に影響が出る代謝性骨疾患(MBD)が問題になることがあります。

進行すると、歩き方や動き方に変化が出ることもあるため、早めに気づくことが大切です。

この記事では

  • 代謝性骨疾患(MBD)とは
  • 見られる症状
  • 原因
  • 予防の考え方
  • 受診の目安

について、わかりやすく解説いたします。

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目次

代謝性骨疾患(MBD)とは?

枝につかまるフクロモモンガ(代謝性骨疾患と飼育環境のイメージ)

代謝性骨疾患(MBD)は、骨の健康維持にかかわるバランスが崩れ、骨が弱くなるなどの問題が起こる状態です。

食事や栄養管理が関係することがあります。

こんな症状に注意

次のような変化が見られることがあります。

  • 後ろ足に力が入りにくい
  • 動きがぎこちない
  • 登るのを嫌がる
  • ふらつく
  • 元気がない
  • 痛みがあるように見える
  • 手足が曲がっている(四肢の弯曲)
  • 発作・虚脱(低カルシウム血症がある場合)

小さな変化から始まることもあります。

後ろ足の異常=ケガとは限りません

「どこかぶつけたのかな?」
と思っていても、背景に代謝性の問題が関係することもあります。

そのため、後肢の異常がある場合は、単なるケガと決めつけないことも重要です。

なぜ起こるの?

栄養バランスの偏り

お食事内容の偏りが関係することがあります。

特にフクロモモンガさんは、偏食する子が多く、あげたごはんのうち“何を”“どれぐらい”食べているか確認することが大切です。

カルシウムとリンのバランス

ミネラルバランスも重要です。

また、カルシウムの吸収には、ビタミンDが関与しているため、お食事中のビタミンD量にも注意が必要です。

成長期・若い子で注意が必要なことも

若い子では特に注意したい場合があります。

果物中心の食事だけでは偏りにつながることもあります

フクロモモンガさんでは、果物を好む子も多く、つい好物を中心に与えてしまうことがあります。

しかし、内容によっては栄養バランスが偏り、骨の健康維持に必要な栄養が十分でなくなることもあります。

「好きだからよく食べる」ことと、「必要な栄養が足りている」ことは必ずしも同じではありません。

特に、

  • 好きなものだけ選んで食べる
  • 果物に偏りやすい
  • 食事内容が自己流になっている

といった場合は、一度見直してみることも大切です。

予防の考え方

予防では、毎日の食事管理の見直しが大切です。

  • 食事内容を確認する
  • 偏りを減らす
  • 必要に応じ相談する

「症状が出てから」ではなく、日頃から見直すことも重要です。

カルシウムだけ足せばよいとは限りません

「カルシウム不足なら、とにかくカルシウムを足せばよい」と考えたくなりますが、単純ではないこともあります。

骨の健康には、カルシウムだけでなく、全体の栄養バランスが関係することがあります。

そのため、自己判断で一部だけ補うよりも、食事全体を見直す視点が重要です。

また、サプリメントなどを使う場合も、その子の状態や食事内容に合わせて考えることが大切です。

「何かを足す」ことより、全体のバランスを整えることが重要になる場合もあります。

骨折や後肢麻痺と見分けが難しいこともあります

ここは知っておきたいポイントです。

MBDによる変化は、

  • ケガ
  • 骨折
  • 後肢麻痺

と見分けが難しいこともあります。

「歩き方がおかしい」だけで様子を見すぎないことも大切です。

骨が弱くなることで骨折につながることもあります

代謝性骨疾患では、骨の状態が弱くなることで、通常なら大きな問題にならない動きや負担でも、骨折につながる可能性があるとされています。

たとえば、

  • 高い場所からの移動
  • 着地時の負担
  • ケージ内での活動

などがきっかけになることもあります。

「急に足をかばっている」
「動かなくなった」

といった変化がある場合、単なるケガだけでなく、背景に骨の問題が関係していないか確認することも大切です。

初期は「少し動きがおかしい」だけのこともあります

MBDで注意したいのは、初期にははっきりした異常ではなく、小さな違和感として見えることがある点です。

たとえば、

  • ジャンプが減った
  • 登り方がぎこちない
  • 後ろ足に少し力が入りにくそう
  • 以前より動きが鈍い

このような変化だけだと、「気のせいかな」と見過ごしてしまうこともあります。

しかし、こうした小さな変化が、身体からのサインであることもあります。

特に若い子では、「まだ若いから大丈夫」と思ってしまいやすいですが、成長期だからこそ注意したいケースもあります。

「明らかに悪くなってから」ではなく、違和感の段階で相談することが安心につながることもあります。

こんな場合は早めの受診をおすすめします

  • 後ろ足がおかしい
  • 登らなくなった
  • 動きが落ちた
  • 痛がるように見える
  • 食欲や元気も落ちている

このような場合はご相談ください。

まとめ|フクロモモンガのMBDは予防も大切です

フクロモモンガさんでは、

  • 栄養バランスが関係することがある
  • 骨や動きに影響することがある
  • 予防と早期発見が大切

という点が重要です。

気になる変化がある場合は、早めにご相談ください。

フクロモモンガさんを含むエキゾチックアニマルの一般診療やお手入れは、松本獣医師が対応できる場合もございます。
病状が複雑なケースや専門的な診療が必要な場合は、主に石井院長が担当しております。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。

フクロモモンガの代謝性骨疾患(MBD)のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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