川崎市近隣の飼い主さまへ|猫のリンパ腫と余命に関する大切なお話

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「愛猫がリンパ腫と診断された。あとどれくらい生きられるのだろう?」
そんな不安を感じている飼い主さまへ、この記事では【猫のリンパ腫と余命】について、最新の治療法・実際の余命例・東洋医学を活用した対策などを、わかりやすくお届けいたします。

「余命」という言葉に重さを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、適切な治療とサポートを行えば、穏やかな時間を延ばすことも可能です。
大切な家族であるねこちゃんの未来を、一緒に考えていきましょう。

目次

猫のリンパ腫の概要|発症の特徴と初期対応

正面を見つめる緊張した表情の猫。リンパ腫と診断された猫が見せる落ち着いたが不安そうな表情のイメージ。

猫のリンパ腫とはどんな病気?

猫のリンパ腫は、白血球の一種であるリンパ球ががん化し、全身のリンパ組織や臓器に広がる腫瘍です。
特に中高齢のねこちゃんに多く見られ、FeLV(猫白血病ウイルス)やFIV(猫エイズウイルス)感染との関連が強く指摘されています。

リンパ腫の初期症状

症状はリンパ腫の種類や発生部位によって異なりますが、以下のような変化が見られることが多いです。

  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 嘔吐や下痢(消化器型)
  • 呼吸困難(縦隔型)
  • しこりの触知(多中心型)
食器の前でうなだれた様子の痩せた猫。猫のリンパ腫による体重減少や脱水状態を示すイメージ。

早期発見が余命に与える影響

ねこちゃんは不調を隠す傾向があるため、症状が出たときには進行していることもあります。
気になる症状があれば、できるだけ早く動物病院を受診し、検査を受けることが大切です。

治療しない場合の猫のリンパ腫の余命

無治療の場合、ねこちゃんリンパ腫の平均余命は1~2か月程度といわれています。
高悪性度リンパ腫では、進行が非常に早く、1か月未満となることも珍しくありません。

治療を行わない選択もありますが、その場合でも症状緩和や苦痛の軽減を目的とした緩和ケアは可能です。
当院では、そのようなサポート体制も整えています。

猫のリンパ腫の治療と余命の関係

抗がん剤治療による延命効果

抗がん剤治療を受けたねこちゃんの約60%で、腫瘍の縮小や症状の改善がみられ、平均生存期間は6~9か月とされています。
1年以上元気に過ごすねこちゃんも20%程度存在します。

リンパ腫の種類別の余命

  • 小細胞性リンパ腫(低悪性度)
    進行が遅く、15~26か月、時には2年以上生存した例もあります。
  • 大細胞性リンパ腫(高悪性度)
    進行が早く、治療しても45~100日が平均的です。

治療の副作用とその対応

抗がん剤には副作用(嘔吐・食欲低下・白血球減少など)がありますが、発現率は20~30%程度。
副作用が出た際には、休薬や補助療法での対応が可能です。

東洋医学との併用によるメリット

池田動物病院では、西洋医学に加え、漢方薬や鍼灸治療を併用した診療も実施しています。
これにより、体力維持・免疫力向上・副作用の緩和を目指します。

特に漢方薬は食欲改善、倦怠感軽減、内臓の働きをサポートする作用があり、副作用を最小限に抑えながら治療効果を高める補助療法として注目されています。

飼い主さまにお伝えしたいこと

不安を感じたら、まずはご相談を

「余命が短い」と言われると、どうしても不安が大きくなります。
しかし、今は治療方法も選択肢が多くあり、ねこちゃんと少しでも長く、快適な時間を過ごすことが可能です。

池田動物病院の診療体制

当院では、腫瘍科と東洋医学科の連携により、治療とQOL向上を同時に目指すケアを提供しています。
初診のご相談やセカンドオピニオンも受け付けております。

今すぐできること|相談・検査のご案内

ねこちゃんのリンパ腫に関して不安を感じたら、まずはご相談だけでも構いませんのでご予約をお取りください。
WEBから簡単に予約が可能です。

「ちょっと元気がない」
「ご飯の食べが悪い」
「しこりのようなものがある」
など、どんな小さな変化でも、お気軽にご相談ください。

お電話または【WEB予約ページ】より24時間受付中です。

まとめ|猫のリンパ腫の余命と向き合う

  • 無治療では平均1~2か月、治療ありで6~9か月、低悪性度では1年以上の延命も可能です。
  • 治療法は抗がん剤+東洋医学の併用で、身体への負担を抑えながら治療が可能です。
  • 早期発見と柔軟な治療選択が、ねこちゃんとご家族の穏やかな生活を支えます。

ねこちゃんの小さな変化を見逃さず、気になることがあれば、ぜひ池田動物病院へご相談ください。

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

院長 石井 隼

あなたは犬派?猫派?どっち派?

わたしは…どっちも好き!とどちらか選べない院長です。

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