【ノルウェージャンフォレストキャットに多い病気】特徴と気をつけたい遺伝性疾患を獣医師が監修|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

美しいダブルコートの被毛と、大きく力強い体格が特徴のノルウェージャンフォレストキャットさん。
温厚で賢く、ほかの動物や小さなお子さまとも穏やかに過ごせる子が多く、「落ち着いた飼いやすいねこちゃん」として人気の高い品種です。

一方で、遺伝的背景や身体の特徴から、特定の病気に注意しておきたい品種でもあります。
当院に来院いただくノルウェージャンさんでも、ある程度の病気の傾向が見られることがあります。

ここでは、特に相談の多い疾患、早期に気づきたいサイン、そしてご家庭でできる健康チェックのポイントをまとめました。
日々の健康管理にご活用いただけるとうれしいです。

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目次

ノルウェージャンフォレストキャットに多い遺伝性疾患

ノルウェージャンフォレストキャットの3頭が並んで座っているイラスト

肥大型心筋症(HCM)

ノルウェージャンフォレストキャットさんで、特に注意したい遺伝性疾患が肥大型心筋症(HCM)です。
心臓の壁(心筋)が異常に厚くなることで、血液を送り出す力が弱まり、進行すると心不全や血栓症を引き起こす可能性があります。

気づきたい症状

  • 呼吸が速い、苦しそう
  • すぐに疲れて横になる
  • 食欲の低下
  • 後ろ足が突然動かなくなる(血栓塞栓症)

HCMは無症状のままゆっくり進行する病気です。
定期的な心臓エコー検査が早期発見にとても役立ちます。
3~5歳頃を目安に一度検査を受けるのがおすすめです。

心エコー検査は、石井院長が担当いたします。
心エコー検査をご希望の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。

グリコーゲン蓄積病(GSD IV)

まれな疾患ではありますが、ノルウェージャンフォレストキャットさんに特有とされる遺伝性の代謝異常疾患です。

この病気では、グリコーゲンというエネルギー源が正常に代謝されず、筋肉や肝臓に異常な形で蓄積してしまいます。
発症すると、運動機能の低下や成長不良、場合によっては突然死を引き起こすこともある重篤な疾患です。

こんな特徴が見られることも

  • 子猫の成長が遅い
  • 運動を嫌がる、動きが鈍い
  • 食欲はあるのに元気がない
  • ごくまれに、突然倒れてしまうケースも

注意点

GSD IVは劣性遺伝で発症するため、両親がキャリアでなければ発症しません。
遺伝子検査でキャリアかどうかを確認することが可能です。

特に繁殖を考えている場合には、事前に検査を受け、将来の子猫にリスクが及ばないよう配慮することが大切です。

糖尿病

ノルウェージャンフォレストキャットさんはやや太りやすい体質と遺伝的要素から、糖尿病のリスクが比較的高いといわれます。

初期に気づきたい変化

  • お水をよく飲む、おしっこの量が増える
  • 食欲はあるのに体重が減る
  • 歩き方がフラつく

早期治療で生活の質を維持することが可能な病気です。
体重管理とお食事選びがとても重要になります。

身体の特徴によるトラブル

関節疾患(関節炎)

体格が大きく筋肉量も多い品種のため、加齢や体重の増加により関節炎が起こりやすくなります。

こんな様子は要チェック

  • 高いところに登らなくなった
  • 階段の昇り降りを嫌がる
  • 歩き方がぎこちない

関節にやさしい床材選びや、体重管理が大きな予防につながります。

肥満

運動量が不足すると太りやすい性質を持っています。
肥満は糖尿病・関節炎・心臓病の悪化要因になるため、定期的なボディチェックが大切です。

肥満予防のポイント

  • 適切な給餌量の調整
  • おやつの与え方
  • 年齢に応じたフード選び

体重の増減は月に1回の測定を目安にしましょう。

毛のトラブル

毛球症(毛球症候群)

長毛種で多く見られる消化器トラブルのひとつで、飲み込んだ被毛が胃腸にたまり、嘔吐や便秘の原因になります。

注意したいサイン

  • 吐く回数が増えた
  • うんちが細い、出にくい
  • 食欲が落ちる

定期的なブラッシング・毛玉ケアフードが予防に役立ちます。

当院でできる検査とサポート

  • 心臓エコー検査・レントゲン
  • 血液検査・ホルモン検査
  • 関節・体重管理プログラム
  • 毛球症・消化器ケアフードのご提案
  • 東洋医学(漢方・鍼灸)によるサポートも相談可能

ご家庭でできる健康チェック

  • 呼吸の速さ、疲れやすさ
  • 飲水量・尿量・食欲の変化
  • 歩き方やジャンプの様子
  • 毛並み、吐く回数、便の状態

小さな変化に早く気づくことが、病気の進行を防ぐ最大のポイントです。

よくある質問(FAQ)

Q. ノルウェージャンフォレストキャットは何歳から健康診断を受けた方がいいですか?

A. 3〜5歳頃から心臓や代謝系の疾患が見つかることがあるため、この時期に一度、心臓エコー検査や血液検査を受けることをおすすめします。

Q. グリコーゲン蓄積病(GSD IV)は、見た目が元気でも検査するべきですか?

A. はい。
この病気は発症するまで症状が現れにくいため、繁殖を検討している場合や家族猫に発症例がある場合には、遺伝子検査を受けておくと安心です。

Q. 肥満が心配です。
家庭でできる対策はありますか?

A. 適切なフード量の調整と、おやつの管理が基本です。
毎日のおもちゃ遊びや、キャットタワーで上下運動を促すのも効果的です。

Q. 毛球症の予防に効果的な方法は?

A. 定期的なブラッシング(特に換毛期)と、毛玉ケア成分を含んだフードの使用が効果的です。

Q. 検査や相談は予約が必要ですか?

A. 心臓エコーや遺伝子検査をご希望の場合は、スムーズなご案内のため事前にお電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。

まとめ

ノルウェージャンフォレストキャットさんは、とても家庭的で穏やかな魅力を持つ一方で、

  • 心臓の病気(HCM)
  • 遺伝性の疾患
  • 糖尿病や肥満、関節のトラブル
  • 長毛種に多い毛球症

など、注意しておきたい病気があります。

定期検診や日々の観察が、健康で長く一緒に過ごすための大切なカギになります。

「なんとなくいつもと違うかも?」そんな時は、お気軽に池田動物病院へご相談ください。

池田動物病院|電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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