犬猫の歯周病と東洋医学ケア|イスクラペット「爽牙」の活用【川崎市・池田動物病院】

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「最近、わんちゃん・ねこちゃんのお口がにおう…」
「歯ぐきが赤く腫れている気がする」
そんなお悩みをお持ちの飼い主さまは少なくありません。

わんちゃんやねこちゃんの歯周病はとても身近な病気で、3歳以上の約8割がかかっているといわれています。
歯周病が進行すると歯がぐらついたり抜けてしまうだけでなく、歯周病菌が血液を通じて心臓や腎臓に悪影響を及ぼすこともあり、決して「お口の中だけの問題」ではありません。

当院では、歯石除去や歯磨きなどの西洋医学的な治療に加えて、東洋医学を用いたケアも取り入れています。
その中で活用しているのが、イスクラペットの漢方製剤「爽牙(そうが)」です。

目次

歯周病を東洋医学ではどう考えるのか?

東洋医学では、歯や歯肉の炎症は身体の中に「熱」がこもったサインととらえます。

  • 歯ぐきが赤く腫れている
  • 出血しやすい
  • 口臭が強い

こうした症状は、「胃火(いか)」「熱毒(ねつどく)」と呼ばれる状態にあたり、体内の余分な熱や炎症が歯肉にあらわれていると考えます。

また、高齢になってくると「腎虚(じんきょ)」と呼ばれる身体の衰えが起こり、歯や骨がもろくなり、歯周病が進行しやすくなるとも考えられています。
つまり歯周病は、お口の中だけではなく「全身のバランスの乱れ」が関わっているのです。

爽牙(そうが)とは?

「爽牙」は、イスクラ産業のペット用漢方「QUANPOWペットヘルスサプリメント」のひとつで、わんちゃん・ねこちゃんの歯周病や歯肉炎、口臭のケアに用いられます。

「清熱瀉火、清胃、補腎」の作用があり、中医学(中国の伝統医学)に基づいて配合された清熱の植物エキスなどがペットの健康な口腔環境をサポートするとされています。

そのため、口臭・歯肉炎・歯周病予防を補助し、口腔の清浄と健康維持に役立ちます。

爽牙(そうが)[口腔の養生]

爽牙の特徴

  • 清熱解毒
    体内にこもった熱を冷まし、炎症を鎮める

  • 抗炎症作用
    歯ぐきの腫れや痛みを和らげる

  • 消臭作用
    口臭の原因にアプローチする

生薬の組み合わせにより、歯ぐきの炎症を落ち着け、口臭の改善をサポートします。

犬と猫で見られる口腔トラブルの違い

わんちゃんでは、歯周病や歯石の付着が特に多く見られます。
小型犬は歯が密集しているため歯垢が溜まりやすく、歯周病が進行して歯がぐらついたり抜けてしまうケースも珍しくありません。

一方で、ねこちゃんは歯周病だけでなく歯肉炎や口内炎といった粘膜の炎症が多いのが特徴です。特に若い頃から歯肉炎が強く出る子もいて、口臭や食欲低下の原因になることがあります。

爽牙はわんちゃん・ねこちゃんどちらにも使用でき、炎症や口臭を和らげるサポートになるため、日常のデンタルケアと組み合わせると効果的です。

爽牙を使うメリットと注意点

  • 歯周病の進行予防
    歯石除去後のケアに取り入れることで、再発防止をサポートします。

  • 口臭対策
    歯磨きだけではなかなか取れない口臭に対しても効果が期待できます。

  • 歯磨きが苦手な子にも
    毎日のケアが難しい子にとって、補助的な方法として取り入れられます。

ただし、爽牙は「万能薬」ではありません。
歯石が大量に付着している場合はスケーリング(歯石除去)が必要ですし、歯磨きや食事管理と併用してこそ効果が発揮されます。
さらに、体質や症状によって合う合わないがあるため、必ず獣医師の診断を受けた上で使用することが大切です。

ご家庭でできる歯周病予防の工夫

歯周病は予防が何よりも重要です。
漢方を取り入れるだけでなく、日々のケアを組み合わせることで健康な口内環境を守れます。

  • 歯磨き習慣をつける
    子犬・子猫の頃から慣れさせると続けやすいです。
    成長してからでも、少しずつトライしましょう。

  • デンタルガムやおもちゃを活用
    噛む習慣で歯垢の付着を減らすサポートができます。

  • 定期的な歯科検診
    年1~2回のチェックで、歯石や歯肉炎の早期発見につながります。

爽牙のような漢方は、こうした基本のケアをしっかり行った上で「プラスα」として取り入れると効果的です。

東洋医学と西洋医学を組み合わせたケア

西洋医学は、歯石を取り除く処置や抗菌薬で炎症を抑えるのが得意です。
一方で東洋医学は、体質改善や再発予防に強みを持っています。

両者を組み合わせることで、

  • 「今ある炎症」は西洋医学でしっかり治療
  • 「再発予防や体質改善」は東洋医学でサポート

といった相乗効果が期待できます。

池田動物病院では、西洋医学と東洋医学の両方を取り入れ、わんちゃん・ねこちゃんに合わせた最適な歯科ケアをご提案しています。

まとめ

わんちゃんやねこちゃんにとって歯周病はとても身近な病気で、進行すると全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。
東洋医学では「炎症は身体の中にこもった熱のあらわれ」と考え、清熱解毒の作用を持つ漢方が用いられます。

イスクラペットの「爽牙(そうが)」は、歯ぐきの炎症や口臭の改善をサポートし、毎日のデンタルケアとあわせて取り入れることでより効果が期待できます。
歯磨きや歯石除去といった基本的なケアと漢方を組み合わせることで、口腔内を健康に保ち、わんちゃん・ねこちゃんの暮らしをより快適にしてあげられるでしょう。

東洋医学の診療は、名取獣医師が担当いたします。
初診の方は、お電話でのご予約をお願いいたします。
鍼治療に関しては、2回目以降もお電話か窓口でのご予約のみとなります。

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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