地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
「うちの子、最近ずっと咳をしていて、夜中にむせるような咳で目を覚ましてしまう」
「朝方も咳が止まらなくて苦しそう…これって何かの病気なの?」
こうしたお悩みを持つ飼い主さまへ、今回は「犬の慢性気管支炎」という病気について、症状・原因・診断・治療法・生活での注意点まで、わかりやすくお伝えします。
慢性気管支炎は、中高齢の小型犬に多く、乾いた咳が長く続くことが特徴です。
他の呼吸器疾患や心臓病との区別がつきにくく、放置すると悪化するリスクもあります。
この記事では、慢性気管支炎の見極め方や治療選択肢、当院で行っている東洋医学的アプローチまで、詳しくご紹介いたします。
わんちゃんの慢性気管支炎は、気道に慢性的な炎症が起こり、咳が長期間続く病気です。
原因がはっきりしない場合もありますが、主にアレルギー反応や過去の感染、空気中の刺激物が関係しているといわれています。
特に、8歳以上の小型犬(ヨークシャー・テリア、マルチーズ、シーズーなど)に多く見られます。
加齢により、気道の防御機能が低下することも影響します。
もっとも代表的な症状は「乾いた咳」です。
1日に何度も咳き込み、徐々に悪化する傾向があります。
飼い主さまが気づきやすい具体的なサインとしては以下のようなものがあります。
呼吸が浅く、速くなってきたら、早めの受診が必要です。
この病気は高齢のわんちゃんに多く、以下のようなリスク因子が関係しています。
次のような環境要因も慢性炎症の引き金になります。
実際に、当院でも喫煙者のいる家庭のわんちゃんに慢性気管支炎が見られるケースは少なくありません。
初診では、問診と聴診によって咳の質や呼吸音を確認します。
診断では、他の疾患との区別(除外診断)が重要です。
咳の原因としては、以下の病気も考慮されます。
より正確な診断には以下の検査が有効です。
治療の基本は、ステロイドなどの薬によって、気道の炎症を抑えることです。
薬物療法に加え、以下のような補助療法も効果的です。
わんちゃんの体質や症状に合わせて、呼吸器を補う漢方薬を処方します。
目指すのは「根本的な体質改善」です。
日常生活のなかでも、わんちゃんの呼吸を楽にしてあげる工夫ができます。
咳の悪化を防ぐためには、日々の生活環境の見直しが重要です。
たとえ小さな変化でも、飼い主さまの「いつもと違うかも」という感覚が早期発見につながります。
当院では、気管を圧迫しにくいやさしいハーネスを取り扱っています。
アニサポ ハーレスト (anifull)
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咳が長引いている、苦しそうな様子が続いていると感じたら、早めの受診をご検討ください。
犬の慢性気管支炎は、生活環境・加齢・体質などさまざまな要因が関与する病気です。
早期発見・早期治療により、進行を抑えて快適な生活を送ることが可能です。
池田動物病院では、西洋医学と東洋医学の両面からアプローチし、わんちゃんの健康を支えます。
「咳が長引いている」
「夜中に苦しそうにしている」
といった症状が見られた場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護士
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
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