【犬の肝臓病に漢方という選択肢】西洋医学と中医学を組み合わせた、身体にやさしいサポート|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主さま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

健康診断で
「肝臓の数値が高いと言われた」
「症状はないけれど、このままで大丈夫なの?」

と、不安になった飼い主さまも多いのではないでしょうか。

わんちゃんの肝臓病は、初期のうちは目立った症状が出にくいことが多く、気づいたときにはある程度進行しているケースも少なくありません。

当院では、西洋医学による検査・治療を土台としながら、中医学(東洋医学)の考え方を取り入れ、漢方などを活用した身体にやさしいサポートを行っています。

この記事では、

  • 犬の肝臓病についての基本
  • 年齢に関わらず起こる肝臓疾患の特徴
  • 中医学で考える「肝」
  • 西洋医学と漢方を組み合わせた治療の考え方

について、池田動物病院の診療方針をもとにわかりやすく解説いたします。

犬の肝臓病と漢方のことなら池田動物病院へ|東洋医学科ページ
目次

犬の肝臓病とは?原因と特徴

犬の肝臓病と漢方治療をイメージしたイラスト

肝臓の働き

肝臓は、

  • 身体に入った有害物質の解毒
  • 栄養の代謝・貯蔵
  • 胆汁(たんじゅう)の生成

など、命を支える重要な役割を担っています。

症状が出にくい理由

わんちゃんの血液検査でよく指摘されるのは、ALT(GPT)やAST(GOT)、ALPなどの肝酵素の上昇です。

「数値は高いけれど、元気はある」という状態は珍しくありません。

しかし、数値の変化は身体からの大切なサインです。
放置せず、原因を整理しながら経過を見ていくことが重要になります。

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、多少ダメージを受けても残った部分が働きを補う力を持っています。

そのため、初期のうちは症状がほとんど出ず、健康診断の血液検査で偶然見つかるケースが非常に多いのが特徴です。

肝臓病で見られる症状

初期に見られることがある変化

  • なんとなく元気がない
  • 食欲が落ちた
  • 嘔吐や下痢が増えた
  • 体重が減ってきた

進行すると

  • 黄疸(歯ぐきや白目が黄色っぽくなる)
  • おなかが張る(腹水)
  • けいれんや意識障害

などが見られることもあります。

そのため、定期的な健康診断による早期発見がとても大切です。

シニア期だけでなく、若いわんちゃんにも見られる肝臓疾患

肝臓病はシニア期のわんちゃんに多いイメージがありますが、実際には若いわんちゃんでも肝臓疾患が見つかることがあります

若い時期に見られる肝臓の異常としては、

  • 体質的な要因
  • 先天的な肝臓の異常
  • 成長期に伴う一時的な肝酵素の上昇
  • 食事内容や生活環境の影響

などが関係している場合があります。

「まだ若いから大丈夫」
「元気そうだから問題ない」

と思っていても、血液検査で数値の変化が見つかることも少なくありません。

若い時期に肝臓の異常が見つかった場合でも、早めに身体の状態を整え、負担を減らすことで、その後の経過が安定するケースもあります。

年齢に関わらず、数値の変化や体調のサインをきちんと見ていくことが大切です。

多い犬種・年齢・性別と飼い主さまの悩み

比較的多いとされる犬種

  • トイ・プードル
  • ヨークシャー・テリア
  • ミニチュア・ダックスフンド
  • シーズー
  • チワワ

性別による大きな差はありません。

飼い主さまが感じやすい不安

数値が高いと言われたとき、
「すぐに治療が必要なのか」「どのくらい進行しているのか」
と不安になる方も多いと思います。

  • 数値が高いけど、元気なので様子見でいいの?
  • お薬はずっと飲み続けるの?
  • 食事は変えた方がいい?
  • 将来的に進行する病気なの?

肝臓病は、進行をゆるやかにしながら長期的に付き合っていく病気であることが多く、無理のない治療とケアが重要になります。

犬の肝臓病を中医学で考えると?

中医学における「肝」とは

中医学でいう「肝」は、西洋医学の肝臓そのものだけを指すものではありません。

身体全体の巡りを整える重要な役割を担うと考えられています。

肝の主な働き

  • 気(き):エネルギーの流れを調整
  • 血(けつ):血を蓄え、全身に行き渡らせる
  • 情緒の安定

肝のバランスが乱れると、

  • 消化器症状
  • 皮膚トラブル
  • 目の不調
  • イライラ、落ち着きのなさ

など、さまざまな不調として現れることがあります。

中医学では、「肝だけを見る」のではなく、「身体全体のバランスを見る」ことを大切にします。

西洋医学での治療と漢方の併用

西洋医学で行う検査・治療

  • 血液検査
  • 超音波検査
  • 食事療法
  • 肝臓保護剤

これらを基本とし、状態に応じて治療内容を調整します。

漢方の考え方

漢方は、

  • 体質
  • 体力
  • 症状の出方

を総合的に見て処方します。

当院では、西洋医学による検査・治療を土台にしながら、漢方を併用し、その子に合ったサポートを行っています。

漢方は「肝臓病を治す薬」ではなく、肝臓病と付き合いながら、食欲や体力、QOLを支える補助的治療として位置づけています。

犬の肝臓病に漢方を取り入れるメリット

  • 数値では評価しにくい不調に対応できる
  • 体質に合わせて処方を調整できる
  • 西洋医学の治療と併用できる

肝臓病でよく見られる症状へのアプローチ

  • 食欲不振
  • 元気消失
  • 嘔吐・下痢
  • 体重減少
  • 疲れやすさ

漢方では、血流を整える、消化機能を助ける、身体の巡りを改善するといった方向から、症状の緩和を目指します。

飲む漢方と「塗る漢方」

漢方には、飲むタイプだけでなく皮膚に塗るタイプもあります。

  • お薬が飲めない
  • 投薬がストレスになる

といったわんちゃんにも、取り入れやすい方法です。

漢方と並行して行う鍼(はり)治療

鍼治療には、

  • 血流改善
  • 自律神経の調整
  • 体の巡りを整える

といった効果が期待できます。

漢方+鍼治療により、内側と外側の両面から体調を支えます。

シニア期のQOLを守るという考え方

肝臓病の治療で大切なのは、

  • ごはんを楽しめる
  • いつもの生活ができる
  • 穏やかに過ごせる

という日常を守ることです。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 肝臓の数値が少し高いだけでも漢方は使えますか?

A. はい、数値の段階でもご相談いただけます。
症状が出る前の段階で身体のバランスを整えることが、その後の安定につながる場合があります。

Q. 犬の肝臓病は漢方だけで治りますか?

A. いいえ、漢方だけで肝臓病を治すことはできません。
西洋医学的な検査・治療を土台にしながら、体力やQOLを支える補助的な治療として位置づけています。

Q. 若い犬でも相談できますか?

A. もちろん可能です。
若いわんちゃんでも肝酵素の上昇が見られることがあり、早期に身体の状態を整えることで安定するケースもあります。

まとめ|年齢に関わらず、犬の肝臓病と向き合う中で漢方という選択肢を

わんちゃんの肝臓病は、シニア期に多い病気ではありますが、若いわんちゃんでも見つかることのある疾患です。

年齢に関係なく、血液検査での数値の変化や、日常生活のちょっとしたサインを見逃さず、早めに身体の状態を整えていくことが大切です。

西洋医学的な検査・治療を土台にしながら、漢方を併用することで、

  • 食欲や体力を支える
  • 生活の質(QOL)を守る
  • その子らしい時間を大切にする

といったサポートができる場合があります。

治療をすぐに始める必要はありません。
「数値が少し高いと言われた」「今後が心配」
そのような段階でのご相談だけでも構いません。

川崎市・武蔵小杉エリアで、わんちゃんの肝臓病や漢方治療についてご相談をお考えの方は、どうぞお気軽に池田動物病院までお問い合わせください。

東洋医学の診療は、名取獣医師が担当いたします。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。
鍼治療に関しては、2回目以降もお電話か窓口でのご予約のみとなります。

犬の肝臓病と漢方のことなら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

名取(獣医師)

生まれ変わっても猫と暮らしたい。

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