地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
小さな身体と愛らしい動きで、多くのご家庭で癒しを届けてくれるハムスターさん。
しかし、そんなハムスターさんが「下痢」をしている様子を見かけたとき、「ちょっと体調が悪いのかな」と軽く考えてしまっていませんか?
実は、ハムスターさんの下痢は命にかかわる重大な症状であり、早急な対応が必要なケースも多く見られます。
特に身体の小さいハムスターさんは、数時間で急変することもあります。
この記事では、ハムスターの下痢について原因・症状・治療・予防までを飼い主さま向けにわかりやすく解説いたします。


通常、健康なハムスターさんの便は、黒~こげ茶色で乾燥したコロコロした形状です。
しかし、以下のような場合は「下痢」を疑いましょう。
「軟便」は、一時的なストレスで起きることがありますが、べたつく便が続く場合は病的な下痢です。
食事や感染症、環境変化など、さまざまな要因が考えられます。
急なフード変更、ヒトの食べ物(乳製品、果物、パンなど)や甘いおやつを与えることで、腸内のバランスが崩れ下痢になることがあります。
ヨーグルトやパンは消化に向いておらず、特に注意が必要です。
レタスやキュウリなど、水分の多い野菜を与えすぎると腸の動きが過剰になり、水様便が出やすくなります。
与える場合はごく少量にしましょう。
掃除不足、温度や湿度の急激な変化、騒音、ケージの移動なども、ハムスターさんの免疫を低下させ、腸の働きを乱します(ストレス性の下痢)。
特に、湿度が高い梅雨時期は注意が必要です。
ハムスターさんは非常に繊細な生き物です。
「ウェットテイル(湿った尻尾病)」と呼ばれる下痢は、主に子ハムスターに多く、細菌(大腸菌、サルモネラ)や寄生虫(ジアルジア、クリプトスポリジウム)感染が原因です。
重症化しやすく、命にかかわることもありますので、早急な治療が必要です。
高齢のハムスターさん(特に2歳以上)では、腸管の腫瘍や慢性の腸炎が下痢の原因になっていることもあります。
慢性化している場合には精密検査が必要です。
便だけでなく、全身の変化を見逃さないようにしましょう。
以下のようなサインが見られたら、注意が必要です。
これらの症状が1つでもあれば、すぐに動物病院での診察をおすすめします。


見た目では判断が難しいので、以下のような検査を実施します。
便の様子(色・形状・頻度)、食事内容、飼育環境などを丁寧にヒアリングし、体重や全身の状態をチェックします。
寄生虫(ジアルジア、クリプトスポリジウムなど)や細菌の有無、未消化物を確認し、下痢の直接的な原因を特定します。
脱水の程度や炎症の有無、肝臓や腎臓の状態などを把握し、全身への影響を評価します。
腸管のガス貯留、拡張、腫瘍の有無など、視診ではわからない内部の異常を確認します。
治療の基本は、脱水の補正・原因除去・腸内環境の改善です。
状態や年齢によっては入院治療が必要な場合もあります。
皮下点滴や経口補水によって水分と電解質を補います。
小動物は水分喪失に非常に弱く、迅速な補正が命を守ります。
細菌感染や寄生虫が原因と判明した場合には、適切な薬剤を体重に合わせて投与します。
効果が出るまでには数日~1週間ほどかかることがあります。
ビフィズス菌や乳酸菌などの整腸剤を投与し、腸内の善玉菌バランス(腸内フローラ)を整えます。
下痢の再発防止にも役立ちます。
消化にやさしいペレットを中心に切り替え、腸への負担を減らします。
野菜や果物などのおやつは一時的に控えて、回復を待ちます。

ハムスターさんの下痢は、原因と治療のタイミングによって予後が大きく異なります。
数日から1週間以内に改善し、予後良好なケースが多いです。
2週間程度の治療が必要です。
体力回復には時間がかかることもあります。
致死率が高く、半日で状態が急変することもあるので、迅速な対応が不可欠です。
「おかしいな」と思ったタイミングで動くことが、命を守る大切な行動です。
「お尻がぬれている」「巣の中が臭う」など、小さなサインを見逃さないことが、回復の鍵となります。
家庭でできる予防策を習慣にしましょう
A. 元気そうでも脱水が進む可能性があるため、早めの受診をおすすめします。
A. サルモネラなど一部の細菌はヒトにも感染するため、衛生管理が重要です。
ハムスターさんの下痢は、小さな身体にとって非常に大きな負担となります。
体力の消耗も早く、脱水が進行すれば命にかかわることも珍しくありません。
「なんだかお尻が濡れている」「最近食欲がない」など、少しでも気になることがあれば、どうぞお早めにご相談ください。
大切なハムスターさんと飼い主さまの生活が、安心で健やかなものであるよう、スタッフ一同、全力でサポートいたします。
ハムスターさんを含むエキゾチックアニマルの診療は、石井院長が担当いたします。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。

この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護師
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
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