予防
病気の予防
当院では病気を治すこと以外に、病気にさせないこと-予防医療-に特に力を入れています。
その為には、ご家族の身近な日々の観察を参考にして、私達にもお手伝いできることがあります。
ワクチン抗体検査
当院では、院内における犬混合ワクチン『パルボウィルス』『ジステンバーウィルス』『アデノウィルス』猫混合ワクチン『パルボウィルス』に対する抗体価検査を導入しております。
以前より、日本国内の大多数の動物病院では、年1回の混合ワクチンによる予防接種が行われております。しかし、近年 WASAVA(世界小動物獣医師会)の提唱するワクチネーションガイドラインは変更されており「集団免疫」の必要性と個体に対する「ワクチン負荷の軽減」を奨励しております。
「ワクチン負荷の軽減」とは、過剰なワクチン接種は副作用の観点から好ましくないと、従来のワクチン接種プログラムに対して警鐘を鳴らしたものであります。
ワクチネーションガイドラインとは、現時点で最善と考えられるワクチン接種プログラムを提案したものであり、あくまで参考であって絶対にそうすべきという内容のものではありません。
このワクチネーションガイドラインを参考にして、国や地域、生活環境で必要とされるワクチンを加えてはじめてワクチン接種プログラムが成り立つと考えます。
このような中で、当院の推奨するワクチン接種プログラムは、飼い主様のご理解のもと、その子、その子の生活環境と抗体検査を補助として各々に必要なワクチン接種を提案し、飼い主様と共にベストな予防ケアを相談して行っていきたいと考えます。
不妊・去勢手術
発情そのものが、身体にとって多大なストレスをかける現象であることは、避妊手術をした場合としなかった場合の平均寿命が、避妊手術ををおこなったほうが長生きするという統計結果にも表れております。
犬の男の子の場合には、『前立腺肥大』や『肛門周囲腺腫』の発症率が下げることができ、猫の場合は発情期に家の壁におしっこをかける「スプレー行為」の防止にもなります。
手術の時期は生後半年以上経過した時点がよいでしょう。
女の子の場合には犬猫どちらの場合にも、1歳までに避妊手術をすることで『乳腺腫瘍』の発生率を80%~90%防ぐことができるというデータもあります。
特に免疫力が落ちるシニア世代になってから『子宮蓄膿症』という子宮の感染症を発症してしまう率がとても高くなります。
しかしながら、生まれ持った機能を人間のエゴで取り払うという事も事実です。
当院では、各自治体の動物愛護センターなどに収容される野良犬・野良猫を少しでも無くそうといいう理念のもとワンちゃん・ネコちゃんの尊厳をしっかりと認めたうえで行わせていただいております。
健康ドック
年齢も5、6歳になりますと、老齢性疾患が現れ始めます。ただ、この時期はまだ、ほとんど症状らしい症状は認められないでしょう。
唯一、各種検査によってのみ、判明する老齢性疾患はたくさんあります。
例えば、我々人間であれば、「ちょっと最近動悸がするから」とか「最近疲れやすくて」などの自覚症状(本人にしか判りません)のために受診したり、会社などで行われる定期健診で発覚する事も少なくありませんが、ペットはこれらの機会がありません。
ペットが5歳~6歳を迎えたらぜひ、健康診断を受けさせてあげましょう。健康診断は平日14:00~16:00に予約制にて受け付けております。
また、当院では春と秋の2回、特別料金にて血液検査での健康診断キャンペーンを毎年行っております。
詳しい内容につきましては、お気軽にお問い合わせください。