【ハムスターの飼い方完全ガイド】初心者でも失敗しない飼育環境・種類・注意点|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

小さな身体にくりっとした目。
ハムスターさんは、その愛らしい姿から初めての小動物として人気があります。
一方で、身体の小ささゆえに体調の変化に気づきにくく、正しい知識と環境づくりがとても大切です。

この記事では、ハムスターさんの基本の特徴や習性について、初心者の方にもわかりやすくまとめてご紹介いたします。
初めての方も、ぜひ最後までお読みください。

池田動物病院のエキゾチックアニマル診療案内(ハムスター・フェレット・うさぎなどに対応)
目次

ハムスターの基本|初心者がまず知っておきたい特徴

ハムスターさんは、げっ歯類(ネズミ目)の一種で、野生ではユーラシア大陸に広く分布しています。

夜行性の生活リズムについて

野生のハムスターさんは、昼間は土の中で休み、夜に行動します。
そのため、夜行性で夜になると元気いっぱいに走り回るのが特徴です。
昼間はゆっくり眠れるように、ケージを静かな場所に置くと安心です。

寿命や身体の大きさの目安

種類にもよりますが、体長は約6~20cmほど、平均寿命はおよそ2~3年。
ちいさな命だからこそ、毎日の健康チェックがとても重要になります。

単独行動を好む理由とは?

ハムスターさんは単独行動が基本です。
複数での同居はケンカの原因になり、ケガにつながることもあります。
1匹ずつゆったり暮らせる環境を整えてあげましょう。

人気のハムスターの種類と性格の違い

ロボロフスキーハムスター、ジャンガリアンハムスター、ゴールデンハムスターの3種が並んでいるイラスト。体の大きさの違いが一目でわかる構図。

ハムスターさんの種類によって、性格・身体の大きさ・飼いやすさが大きく異なります。
代表的な3種類をご紹介いたします。

ゴールデンハムスター|初心者にも飼いやすい定番腫

毛並みがふわふわした茶色と白のゴールデンハムスターがこちらを見つめているリアルなイラスト

もっともポピュラーで、体長は15~20cmほど。
穏やかでヒトに慣れやすく「初めて飼う方にもおすすめ」と言われています。

毛色の種類も多く、表情も豊かで、ふれあいを楽しみたい方にぴったりです。

ジャンガリアンハムスター|小柄で愛らしい性格

グレーと白の毛色をしたジャンガリアンハムスターが丸まって座っているリアルタッチのイラスト

体長7~12cmほどの小型種。
やや警戒心が強い子もいますが、ゆっくり慣らしていくと手乗りにもなり、とても可愛らしい仕草を見せてくれます。

暑さに弱いため、温度管理が特に大切です。

ロボロフスキーハムスター|観賞向けの小さな種類

眉毛のような白い毛が特徴的なロボロフスキーハムスターが描かれた、やや長毛で茶色と白の毛並みのリアルなイラスト

体長6~10cmとさらに小さく、すばしっこいのが特徴。
警戒心が強く、手で触れるよりも「見て楽しむタイプ」として人気があります。

ケージ内をちょこちょこ動き回る姿は、見ているだけで癒されます。

初心者向け|失敗しない飼育環境の整え方

ハムスターさんが安心して過ごすためには、環境づくりが最も大切です。

ケージ選び(サイズ・材質・床材)

床面積は広めが理想で、2,500cm²(例:50×50cm)以上を目安にしましょう。
床材は紙製・天然素材など、ほこりが少なく安全なものがおすすめです。

プラスチックケースも使えますが、湿気や熱がこもらない通気性の良いタイプを選びましょう。

必須アイテム(回し車・巣箱・かじり木など)

回し車

運動不足を防ぐために必須なのが回し車です。

  • ゴールデン:直径28cm前後
  • ジャンガリアン:直径20cm前後

※背中が反らない大きさが重要です。

巣箱

巣箱は暗くて落ち着ける素材を選びましょう。
木製や陶器など、通気性が良くて掃除しやすいものがおすすめです。

かじり木

ストレス解消と歯の伸びすぎ防止に役立ちます。

必要なものがそろっていると、安心して活動できます。

ハムスターの食事と水分補給の基本

主食はペレットが基本

栄養バランスのとれた専用ペレットを主食にしましょう。

野菜や果物は少量ならOKですが、水分や糖分が多い食材(バナナ・ぶどうなど)は控えめにしましょう。

与えてはいけないNG食材

  • 玉ねぎ
  • チョコレート
  • コーヒー・紅茶などのカフェイン類

これらは中毒を起こし、命にかかわる危険があります。

給水ボトルの管理

常に新鮮なお水を用意しましょう。
先が詰まりやすいため、毎日1回は動作確認と洗浄をしましょう。

毎日の健康チェック|見逃したくないサイン

ハムスターさんは身体が小さいため、病気の進行がとても早いことがあります。

毎日の観察で次のポイントをチェックしましょう。

  • 食欲はいつも通りか
  • 糞や尿の量・色の変化
  • 毛並み、皮膚の状態
  • 目や鼻の分泌物
  • 動きが遅い、歩き方が変
  • 呼吸が速い・苦しそう

少しでも気になる症状があれば、早めに診察を受けることで命を守ることにつながります。

ハムスターと仲良くなるためのふれあい方

お迎え直後は「そっと見守る」ことが大事

最初の2~3日は環境に慣れる時間が必要です。
急に触らず、静かに見守ってあげましょう。

慣れてきたらゆっくりステップアップ

  1. 手からおやつを渡す
  2. においを覚えてもらう
  3. 手のひらに乗せる

という順番で進めるとスムーズです。

正しい持ち方のコツ

背後から両手ですくうように優しく包みます。
上からつかむような動作は驚かせてしまうため避けましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 下痢はすぐに病院へ行くべき?

A. はい。
ハムスターさんの下痢は、重症化が早く命にかかわることもあります。
特に「ウェットテイル」は緊急性が高いため、早期治療が必要です。
ぐったりしている、食欲がないなど他の症状もある場合は、すぐに動物病院を受診してください。

Q. 歯が伸びすぎるのはなぜ?

A. ハムスターさんの前歯は一生伸び続けます。
かじり木が不足していると過長歯になり、食べられない状態になることもあります。

Q. 腫瘍は治る可能性がありますか?

A. 腫瘍の種類によります。
良性腫瘍であれば手術で完治することもありますし、悪性でも早期発見で症状を抑えながら生活を保つケースもあります。
しこりを見つけたら、早めに診察を受けましょう。

Q. 目やに・くしゃみは様子見で大丈夫?

A. 軽度でも、繰り返す場合は注意が必要です
呼吸器感染やアレルギーの初期サインである場合もあり、悪化すると肺炎に進行する可能性があります。
気になる症状があれば早めの受診をおすすめします。

Q. 健康診断は必要ですか?

A. はい、特に2歳を過ぎたら半年に一度の健康チェックをおすすめします。
小さな身体だからこそ、病気の進行が早いことも多く、無症状のうちに異常を見つけることで早期治療が可能になります。

まとめ|ハムスターと快適に暮らすために

ハムスターさんは、正しい環境と毎日のちょっとした気配りで、安心して長く暮らせるパートナーです。

池田動物病院では、ハムスターさんをはじめとする小動物の診療にも力を入れており、お食事、環境づくり、健康面に少しでも不安があれば、いつでもご相談ください。
飼い主さまとハムスターさんの生活が、これからも楽しく穏やかなものになりますように。

エキゾチックアニマルの診療は、石井院長が担当いたします。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。

ハムスターの診療予約・お問い合わせは池田動物病院へお電話ください

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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