【猫の肝リピドーシス】食べない・元気がない時は要注意|症状・原因・治療を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「数日ほとんどごはんを食べていない」
「急に体重が減ってきた」
「高齢だから仕方ないのかな…」

このような症状はありませんか?

ねこちゃんが数日間ほとんど食べない状態が続く場合、特に注意したい病気のひとつが肝リピドーシス(脂肪肝)です。

この記事では、猫の肝リピドーシスについて、症状や原因、受診の目安、そして予防のポイントまでわかりやすく解説いたします。

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目次

肝リピドーシス(脂肪肝)とは?

食欲がなくごはんの前で座る猫のイラスト|猫の肝リピドーシス(脂肪肝)をイメージ

肝リピドーシスとは、何らかの理由で食事量が減少し、体内の脂肪が急激に分解され、それが肝臓に過剰に蓄積してしまう病気です。

ねこちゃんは他の動物に比べて脂肪肝を起こしやすい体質といわれています。

特に、

  • 数日間ほとんど食べていない
  • 急激な体重減少がある
  • 肥満気味だった子が急に食べなくなった

こういった場合はリスクが高まります。

何日食べないと危険?

個体差はありますが、3〜4日ほとんど食べない状態が続くと注意が必要です。

特に肥満傾向のねこちゃんでは、より短期間でも発症することがあります。

「まだ数日だから様子を見よう」と判断している間に進行してしまうケースもあるため、早めの対応が重要です。

また、「少しは食べているけれど、明らかに量が少ない」状態も安心はできません。
普段の半分以下の摂取量が続いている場合も、肝臓への負担は徐々に蓄積されていきます。

肝リピドーシスの主な症状

初期には

  • 食欲低下
  • 元気消失
  • 体重減少

といった症状がみられます。

進行すると、

  • 黄疸(耳や歯ぐきが黄色くなる)
  • 嘔吐
  • ぐったりして動かない
  • 神経症状(ふらつき、反応低下)

などが現れることがあります。

黄疸がみられる場合は緊急性が高いため、すぐに受診が必要です。

なぜ「食べない」と脂肪肝になるの?

お食事をとらない状態が続くと、身体はエネルギーを補うために脂肪を分解します。

しかし、ねこちゃんの肝臓は急激な脂肪処理が得意ではありません。

その結果、分解された脂肪が肝臓に蓄積し、肝機能が低下してしまいます。

つまり、

食べない

脂肪が急激に動員される

肝臓に脂肪がたまる

さらに食欲が落ちる

という悪循環に陥ります。

この悪循環が進行すると、単なる食欲低下ではなく「命にかかわる状態」に発展する可能性があります。

どんな猫がなりやすい?

  • 肥満傾向
  • シニア期
  • 急なダイエット
  • 引っ越しや入院などのストレス
  • 他の病気による食欲低下

肝リピドーシスは単独で起こることもありますが、

など、別の病気がきっかけになることも少なくありません。

そのため、「食べない理由」を突き止めることが治療の第一歩になります。

食欲低下や体重減少については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

肝リピドーシスは早期発見がカギ

肝リピドーシスは、初期段階では単なる「食欲不振」と区別がつきにくいことがあります。

しかし、血液検査では肝酵素の上昇がみられることが多く、早期に異常を発見できれば重症化を防げる可能性があります。

「まだ元気はあるから大丈夫」と思っているうちに進行してしまうケースも少なくありません。

特に、

  • 肥満気味だった子が急に食べなくなった
  • 体重が数日で目に見えて減っている
  • 以前より動きが鈍い

このような変化がある場合は、早めの検査をおすすめします。

早期対応ができれば、入院期間や治療期間を短縮できることもあります。

治療はどうするの?

治療の基本は十分な栄養を確保することです。

自力で食べられない場合は、

  • 強制給餌
  • 経鼻チューブ
  • 食道チューブ

などを用いて、確実に栄養を体内に届けます。

同時に、原因となっている基礎疾患の治療も行います。

治療には数週間かかることもあり、入院管理が必要になるケースもあります。

早期発見ほど回復率は高くなります。

おうちでできる予防法

最も重要なのは、食欲低下を放置しないことです。

  • 1日ほとんど食べない
  • 2日続けて食事量が極端に少ない
  • 急な体重減少がある

このような場合は、早めの受診をおすすめします。

特にシニアのねこちゃんでは、体力の低下が早いため注意が必要です。

また、急激なダイエットは避け、体重管理は必ず獣医師と相談しながら行いましょう。

こんな症状は早めに受診しましょう

  • 3日以上ほとんど食べていない
  • 黄疸がある
  • ぐったりしている
  • 嘔吐が続いている
  • 急激な体重減少

これらがみられる場合は、できるだけ早くご相談ください。

よくある質問|FAQ

Q. 何日食べないと危険ですか?

A. 個体差はありますが、3〜4日ほとんど食べない状態は危険です。
特に肥満のねこちゃんでは、より短期間でも肝リピドーシスになることがあります。

Q. 少しだけ食べていれば安心ですか?

A. 普段より明らかに食事量が少ない状態が続く場合も安心できません。
食欲低下が続く場合は早めの受診をおすすめします。

Q. 肝リピドーシスは治りますか?

A. 早期に治療を開始できれば回復が期待できます。
ただし重症例では長期間の治療や入院が必要になることがあります。

Q. 強制給餌だけで治りますか?

A. 肝リピドーシスでは栄養管理が重要ですが、食欲低下の原因となった病気の治療も必要です。

Q. 肥満ではない猫もなりますか?

A. はい。
肥満のねこちゃんに多い病気ですが、ほかの病気による食欲不振が続けば標準体型の子でも発症することがあります。

まとめ

猫の肝リピドーシス(脂肪肝)は、食欲不振が続くことで発症することがある、ねこちゃんに特有の重要な病気です。

特に肥満傾向のねこちゃんでは短期間の絶食でも発症することがあり、早期発見・早期治療が回復につながります。

「数日食べない」「急に体重が減った」「元気がない」などの症状がみられる場合は、様子を見すぎず、早めに動物病院へご相談ください。

池田動物病院では、ねこちゃんの食欲不振や体重減少、肝リピドーシスの診療を行っております。

気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

猫の肝リピドーシスのご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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