【猫の慢性腎臓病(CKD)】水をよく飲む・体重が減るのはサイン?症状・治療・食事管理を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。​

「最近お水をよく飲むようになった」
「おしっこの量が増えた気がする」
「少しずつ体重が減っている」
「年齢のせいだと思っていた」

このような変化はありませんか?

猫の慢性腎臓病(CKD)は、高齢のねこちゃんで非常に多くみられる病気です。

初期には目立った症状が少なく、気づいたときには病気が進行していることもあります。

しかし、早期発見と適切な治療・食事管理によって、進行を遅らせながら長く穏やかに生活できる可能性があります。

今回は、猫の慢性腎臓病(CKD)について、症状や原因、検査、治療、家庭でのケアについて解説いたします。

猫の慢性腎臓病(CKD)のことなら池田動物病院へ|池田動物病院トップページ
目次

猫の慢性腎臓病(CKD)とは?

水皿の水を飲むシニアのキジトラ猫(猫の慢性腎臓病による多飲をイメージしたイラスト)

慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の機能が数か月から数年かけて少しずつ低下していく病気です。

腎臓には、

  • 老廃物を尿として排泄する
  • 水分量を調整する
  • 血圧を調整する
  • 赤血球を作るホルモンを分泌する

などの重要な働きがあります。

腎機能が低下すると、老廃物が体内に蓄積し、さまざまな症状が現れるようになります。

なぜ猫は慢性腎臓病になりやすいの?

猫はもともと砂漠地帯を祖先にもつ動物です。

少ない水分でも生活できる反面、長年にわたり腎臓へ負担がかかりやすいと考えられています。

慢性腎臓病は特に高齢猫で多くみられ、7歳頃から発症リスクが上昇し、10歳を超えると珍しい病気ではありません。

そのため、「年齢のせいかな」と思っていた変化が、実は慢性腎臓病の初期症状だったということも少なくありません。

猫の慢性腎臓病で見られる症状

慢性腎臓病では次のような症状がみられます。

お水をよく飲む

比較的早い段階から見られる症状です。

尿量が増える

トイレの回数や尿量が増加します。

体重減少

ゆっくりと痩せてくることがあります。

毛づやの悪化

毛並みがパサつき、毛づくろいが減ることがあります。

食欲低下

進行すると食欲が落ちることがあります。

嘔吐

老廃物の蓄積によって吐き気が生じることがあります。

元気消失

活動量が減り、寝ている時間が長くなります。

こんな症状があれば受診をおすすめします

以下のような変化がみられた場合は、一度ご相談ください。

  • お水をよく飲む
  • 尿量が増えた
  • 体重が減ってきた
  • 食欲が落ちた
  • 毛づやが悪くなった
  • 嘔吐が増えた
  • 元気がない

特に高齢猫では、小さな変化が重要なサインになることがあります。

猫の慢性腎臓病の原因

最も多い原因は加齢です。

そのほかにも、

  • 多発性嚢胞腎
  • 高血圧
  • 尿路結石
  • 尿閉
  • 感染症
  • 慢性的な脱水

などが関係する場合があります。

しかし実際には、はっきりとした原因を特定できないケースも少なくありません。

猫の慢性腎臓病の診断

慢性腎臓病が疑われる場合には、複数の検査を組み合わせて評価します。

血液検査

  • BUN(尿素窒素)
  • CRE(クレアチニン)
  • SDMA(早期腎不全マーカー)

などを測定します。

尿検査

尿比重や尿たんぱくを評価します。

超音波検査

腎臓の大きさや構造を確認します。

血圧測定

高血圧の有無を確認します。

猫の慢性腎臓病の治療

慢性腎臓病は完治が難しい病気です。

そのため、治療の目的は

  • 進行を遅らせること
  • 生活の質(QOL)を維持すること

になります。

食事療法

治療の基本となります。

点滴治療

脱水の改善や老廃物の排泄を補助します。

内服治療

必要に応じて、

  • リン吸着剤
  • 降圧剤
  • 腎保護薬

などを使用します。

食事管理は治療の中心です

慢性腎臓病の管理で最も重要なのがお食事です。

腎臓病用療法食は、

  • リン制限
  • たんぱく質調整
  • ナトリウム制限

などが行われています。

ただし、療法食をまったく食べなくなってしまうことは避けなければなりません。

食事内容は、「何を食べるか」だけでなく、「しっかり食べられているか」も重要になります。

ねこちゃんの好みや体調に合わせながら進めていきましょう。

慢性腎臓病における食事管理については、こちらの記事でも解説しています。

ご家庭でできるケア

慢性腎臓病では日常の観察がとても重要です。

以下の項目を定期的に確認しましょう。

  • 飲水量
  • 尿量
  • 食欲
  • 体重
  • 嘔吐の有無
  • 元気や活動量

特に体重は重要な指標です。

月に1回程度でも体重測定を行うことをおすすめします。

慢性腎臓病と診断されたら余命は?

慢性腎臓病は完治する病気ではありません。

しかし、早期に発見し適切な治療やお食事管理を続けることで、数年以上良好な状態を維持できることもあります。

一方で、進行すると尿毒症や重度の脱水、貧血などが起こり、生活の質が大きく低下することがあります。

そのため、定期的な検査を続けながら状態を把握していくことが大切です。

池田動物病院での対応

当院では、

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 超音波検査
  • 血圧測定

などを組み合わせ、慢性腎臓病の診断・管理を行っています。

また、お食事療法やご家庭でのケアについてもご相談いただけます。

まとめ|猫の慢性腎臓病は早期発見と継続的なケアが大切です

猫の慢性腎臓病(CKD)は高齢猫で非常に多い病気です。

しかし、

  • お水をよく飲む
  • 尿量が増える
  • 体重が減る

といった変化に早く気づくことで、治療やケアの選択肢を広げることができます。

「少し気になるな」という段階でも構いません。

気になる症状がありましたら、お気軽に池田動物病院までご相談ください。

猫の慢性腎臓病(CKD)のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次