【猫のカンピロバクター症】下痢や血便の原因となる細菌感染|症状・診断・治療について解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「便検査でらせん菌が見つかったと言われた」
「下痢が続いているけれど、細菌が原因なの?」
「ヒトにうつることはあるの?」

このようなお悩みはありませんか?

カンピロバクターは、ねこちゃんの腸に感染する細菌のひとつです。

健康なねこちゃんでも保菌していることがありますが、子ねこちゃんや免疫力が低下しているねこちゃんでは、下痢や血便などの症状がみられることがあります。

また、カンピロバクターはヒトにも感染する可能性がある細菌として知られているため、日頃から衛生管理を心がけることも大切です。

この記事では、猫のカンピロバクター感染症について、症状や感染経路、診断方法、治療法、予防についてわかりやすく解説いたします。

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目次

猫のカンピロバクター症とは?

トイレで下痢をしている子猫とカンピロバクター菌を描いた水彩風イラスト|猫のカンピロバクター症をイメージ

カンピロバクターは、腸に感染する細菌の一種です。

子ねこちゃんや免疫力の落ちているねこちゃんでは、下痢や血便などの消化器症状を引き起こすことがあり、脱水や体力の低下につながる場合もあります。

一方で、健康な成猫では症状がなく、便の中に細菌を排出していることもあります。

どんな猫が感染しやすい?

次のようなねこちゃんでは注意が必要です。

  • 子猫
  • 保護されたばかりの猫
  • 免疫力が低下している猫
  • 多頭飼育で生活している猫
  • ストレスの多い環境下にいる猫
  • 生肉や十分に加熱されていない食事を食べる機会がある猫

感染しても必ず症状が出るわけではありませんが、体調や免疫力によって症状が現れることがあります。

カンピロバクターはどのように感染する?

カンピロバクターは、感染した動物の便や汚染された食べ物・水などを介して感染すると考えられています。

また、生肉や加熱が不十分な食材を食べることで感染することもあります。

便を片付けた後の手洗いや、食器・トイレを清潔に保つことが感染予防につながります。

カンピロバクターでみられる症状

発熱

発熱により、ぐったりしたり食欲が落ちたりすることがあります。

下痢

最も多くみられる症状で、水のような下痢のことが多いです。

粘血便

腸の炎症が強い場合には、粘液や血液が混じることがあります。

粘血便がみられた場合は、できるだけ早めに受診しましょう。

嘔吐

下痢とあわせて嘔吐がみられることがあります。

何度もくり返す場合は脱水に注意が必要です。

食欲低下

食欲が落ちたり、ごはんを食べなくなったりすることがあります。

子ねこちゃんでは体力の低下につながることもあります。

元気がない

ぐったりしている、遊ばないなど、元気がなくなることがあります。

脱水が進むとさらに症状が重くなることがあります。

診断方法

カンピロバクター症は便検査や必要に応じて細菌培養検査などを行い診断します。

下痢の原因は細菌だけではなく、寄生虫やウイルス、食事、炎症性腸疾患(IBD)などさまざまです。

そのため、症状や検査結果を総合的に判断して診断します。

治療方法

症状が軽い場合は、整腸剤や食事療法で改善することもあります。

症状が強い場合や、敗血症など重症化が疑われる場合には、必要に応じて抗菌薬を使用することがあります。

また、脱水がある場合には点滴などの治療を行います。

自己判断でヒト用のお薬を使用せず、獣医師の指示に従って治療を進めましょう。

ご家庭で気をつけたいこと

感染したねこちゃんがいる場合は、

  • 便はできるだけ早く片付ける
  • トイレを清潔に保つ
  • 食器や水入れをこまめに洗う
  • 便を処理した後は石けんで手を洗う
  • 生肉を与える場合は感染リスクについて獣医師へ相談する

などを心がけましょう。

ヒトにうつる?

カンピロバクターは人獣共通感染症の原因となる細菌です。

ただし、過度に心配する必要はありません。

適切な衛生管理を行えば、感染リスクを減らすことができます。

便を片付けた後の手洗いや、トイレを清潔に保つなど、基本的な衛生管理を行うことが大切です。

小さなお子さんや高齢の方、免疫力が低下している方がいるご家庭では、より丁寧な衛生管理をおすすめします。

こんな症状は受診しましょう

次のような症状がある場合は、早めに動物病院へご相談ください。

  • 下痢が続いている
  • 血便が出ている
  • 嘔吐をくり返している
  • 食欲がない
  • 元気がない

下痢の原因はカンピロバクターだけではありません。

寄生虫やほかの細菌感染、食事、炎症性腸疾患(IBD)など、さまざまな病気が考えられるため、便検査を含めた診察をおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q. カンピロバクター症は自然に治りますか?

A. 軽症では自然に改善することもありますが、子ねこちゃんや症状が強い場合は治療が必要になることがあります。

Q. ヒトにうつりますか?

A. はい。
ヒトにも感染する可能性があります。
便を処理した後は手洗いを行い、衛生管理を心がけましょう。

Q. 生肉を食べると感染しますか?

A. 感染した生肉や加熱が不十分な食材が感染源となることがあります。
お食事について気になることがあれば獣医師へご相談ください。

Q. ほかのねこちゃんにうつりますか?

A. はい。
便を介して感染する可能性があります。
多頭飼育ではトイレを清潔に保ち、体調の変化に注意しましょう。

Q. ジアルジアやコクシジウムとの違いは何ですか?

A. ジアルジアやコクシジウムは原虫ですが、カンピロバクターは細菌です。
症状が似ていることもありますが、原因や治療法が異なるため、便検査などによる正確な診断が重要です。

まとめ

カンピロバクターは、ねこちゃんの下痢や血便、嘔吐の原因となる細菌感染症です。

特に子ねこちゃんや免疫力が低下しているねこちゃんでは症状が強く出ることがあります。

また、ヒトにも感染する可能性があるため、日頃から手洗いやトイレの清掃など、基本的な衛生管理を行うことが大切です。

下痢や血便が続く場合は、寄生虫やほかの細菌感染、食事、炎症性腸疾患(IBD)などさまざまな原因が考えられます。

自己判断せず、便検査を含めた診察を受けることをおすすめします。

池田動物病院では、ねこちゃんのカンピロバクター症をはじめ、下痢や血便の原因となる消化器疾患の診断・治療を行っております。

気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

猫のカンピロバクター症のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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