地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
「急にごはんを食べなくなった」
「何度も吐いている」
「ぐったりして動かない」
「お水を飲まない」
このような症状がみられる場合、急性腎臓病(急性腎障害)が関係している可能性があります。
急性腎臓病は数時間から数日で急激に悪化することがあり、早期治療が命を左右する病気です。
今回は、ねこちゃんの急性腎臓病について、原因や症状、慢性腎臓病との違い、治療法や受診の目安について解説いたします。


急性腎臓病(急性腎障害)とは、何らかの原因によって腎臓の機能が短期間で急激に低下する状態です。
健康だったねこちゃんが突然体調を崩し、
などの症状を示すことがあります。
進行すると体内に老廃物が蓄積し、命にかかわる状態になることもあります。
そのため、早期発見と迅速な治療が非常に重要です。
高齢のねこちゃんに多い慢性腎臓病(CKD)は、数か月から数年かけてゆっくり進行します。
一方、急性腎臓病は数時間から数日で急激に悪化することがあります。
慢性腎臓病では、
などがみられます。

急性腎臓病では、
など急激な症状が特徴です。
急性腎臓病は、昨日まで元気だったねこちゃんが突然体調を崩すことも珍しくありません。
特に中毒や重度の脱水が原因の場合、数時間単位で症状が進行することがあります。
一方で、早い段階で治療を開始できれば腎機能の回復が期待できるケースもあります。
そのため、「急に様子がおかしい」と感じたら、様子見をせず早めに受診することが大切です。
猫ではユリ中毒が有名です。
花粉や葉を少量摂取しただけでも(花瓶の水をなめただけでも)中毒を起こすことがあります。
また、
なども原因になります。
猫伝染性腹膜炎(FIP)などの感染症が原因となる場合があります。

重度の脱水や交通事故などによって腎臓への血流が低下すると、急性腎臓病を起こすことがあります。
急性腎臓病では以下のような症状がみられます。
急性腎臓病では、症状の進行に伴って脱水や電解質異常が起こります。
その結果、
などの症状が見られることもあります。
特に尿がほとんど出ない状態は緊急性が高く、早急な治療が必要です。
以下のような症状がある場合は、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。
急性腎臓病以外にも重篤な病気が隠れている可能性があります。
急性腎臓病では、原因の特定と重症度の評価が重要です。
特に尿が出ているかどうか、脱水の程度、電解質異常の有無などは治療方針に大きくかかわるため、複数の検査を組み合わせて総合的に診断します。
BUN(尿素窒素)、CRE(クレアチニン)、SDMA(早期腎不全マーカー)などを測定し、腎機能を評価します。
尿量や尿比重を確認します。
腎臓の形態異常や閉塞の有無を確認します。
高血圧の有無を評価します。
治療は原因や重症度によって異なります。
急性腎臓病では時間との勝負になることも多く、早期に治療を開始することが回復率の向上につながります。
治療の中心となるのが点滴治療です。
脱水や電解質異常を改善し、腎臓への血流を維持します。
感染症が原因であれば感染症治療を行います。
中毒が原因であれば、原因物質の除去や解毒処置を行います。
重症例では入院による集中管理が必要になります。
初期対応が早いほど回復できる可能性が高くなります。
すべての急性腎臓病を予防できるわけではありませんが、原因によってはリスクを減らせる場合があります。
特に猫ではユリ中毒が有名です。
切り花や花粉でも中毒を起こすことがあるため、猫と暮らしているご家庭ではユリを室内に持ち込まないことをおすすめします。
また、ヒトの薬や不凍液なども誤食しないよう十分な管理が必要です。
日頃から飲水量や食欲を観察し、異変に早く気付くことも大切な予防のひとつです。
急性腎臓病から回復した場合でも、腎臓にダメージが残ることがあります。
その結果、慢性腎臓病へ移行するケースもあります。
退院後も、
などを観察し、定期的な血液検査や尿検査を受けることが大切です。
当院では、
などを組み合わせ、急性腎臓病の診断を行っています。
急な嘔吐や元気消失、尿量減少などがみられる場合は、お早めにご相談ください。
急性腎臓病は高齢猫だけの病気ではありません。
若いねこちゃんでも、ユリ中毒や薬剤の誤食、重度の脱水などによって発症することがあります。
そのため、年齢に関係なく「急に元気がない」「食欲がない」「尿が出ない」といった変化には注意が必要です。
特に完全室内飼育のねこちゃんでも中毒や感染症のリスクはゼロではないため、日頃から体調の変化を観察することが大切です。
猫の急性腎臓病(急性腎障害)は突然発症し、短期間で重症化することがある病気です。
しかし、早期に発見し適切な治療を行うことで回復できる可能性もあります。
「急に元気がない」
「吐いている」
「水を飲まない」
「尿が出ない」
このような症状がみられる場合は、お早めにご相談ください。
特に「尿が出ない」「ぐったりしている」といった症状は緊急性が高いため、できるだけ早い受診が重要です。

この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護師
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
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