【猫がお水をよく飲むのは腎臓病?糖尿病?】症状の違い・見分け方・受診の目安を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「最近ねこちゃんがお水をよく飲む気がする」
「おしっこの量が増えたけれど大丈夫?」
「食べているのに痩せてきた…」

このような変化に気づくと、心配になりますよね。

実は、多飲多尿(お水をたくさん飲み、おしっこの量が増えること)は、猫の慢性腎臓病でも糖尿病でも見られることがある症状です。

そのため、症状だけでは見分けが難しいこともあります。

ただし、出やすいサインや経過には違いがあるため、早めに気づくヒントになることもあります。

この記事では

  • 腎臓病と糖尿病で似ている症状
  • 見分けるヒントになる違い
  • 受診の目安
  • 検査でどう区別するか

について、わかりやすく解説いたします。

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目次

猫の腎臓病と糖尿病に共通する症状

多飲多尿がみられるねこちゃんのイメージ(腎臓病・糖尿病・甲状腺機能亢進症との見分けを考えるイラスト)

「水を飲む量が増えた」という変化は、どちらの病気でも見られることがあります。

これは、

  • 腎臓病では、尿を濃くする力が落ちるため
  • 糖尿病では、余分な糖が尿に出ることで水分も失われやすくなるため

です。

どちらも結果として、多飲多尿につながります。

そのため、「お水をたくさん飲んでいる=腎臓病」とは言い切れません。

腎臓病で見られやすい特徴

慢性腎臓病では、比較的ゆっくり進行することが多く、次のような変化が見られることがあります。

食欲低下がみられることがある

以前より食べる量が減ることがあります。

体重減少がゆっくり進む

少しずつ痩せてくるケースがあります。

嘔吐や口臭が出ることもある

老廃物が身体にたまる影響で、消化器症状や口臭につながることがあります。

毛づやや元気が落ちる

「なんとなく老けたように見える」という変化で気づくこともあります。

糖尿病で見られやすい特徴

糖尿病では、次のような特徴がヒントになることがあります。

食べているのに痩せる

しっかり食べていても体重が落ちることがあります。

これは比較的、糖尿病で疑いやすいサインです。

飲水量・尿量の増加が目立つ

腎臓病以上に「明らかに増えた」と感じるケースもあります。

後ろ足の歩き方が変わることがある

糖尿病では、神経への影響で

  • 後ろ足が沈むような歩き方
  • かかとをつけるような歩き方(蹠行性姿勢)

が見られることがあります。

腎臓病と糖尿病の違い

症状慢性腎臓病糖尿病
水をよく飲む
おしっこが増える
食べているのに痩せる
食欲低下
嘔吐
後ろ足の異常

※あくまで傾向であり、これだけで診断はできません。

腎臓病と糖尿病は併発することもあります

さらに注意したいのは、腎臓病と糖尿病がどちらか一方だけとは限らないという点です。

特にシニアのねこちゃんでは、複数の病気が同時にみられることもあり、「水をよく飲む」「体重が減る」といった変化が、ひとつの病気だけで説明できないケースもあります。

たとえば、

  • 糖尿病があり、多飲多尿が目立っている
  • 腎臓病も併発し、さらに身体への負担がかかっている

ということもあります。

そのため、症状だけで
「腎臓病っぽい」
「糖尿病かもしれない」
と決めつけてしまうのは危険です。

また、ねこちゃんは不調を隠すことが多く、病気がある程度進行するまで大きな変化が見えないことも少なくありません。

「お水を飲む量が増えた気がする」
「最近少し痩せてきたかも」
という小さな違和感が、早期発見のきっかけになることもあります。

実際には、血液検査や尿検査をしてみて初めて、腎臓の数値の変化や血糖異常が見つかるケースもあります。

特に、症状が似ている病気ほど、自己判断で様子を見てしまうと受診が遅れやすくなるため注意が必要です。

「まだ元気そうだから大丈夫」と考えるより、気になる変化があれば早めに確認することが、結果的にねこちゃんの身体を守ることにつながります。

甲状腺機能亢進症との違いにも注意

高齢のねこちゃんでは、甲状腺機能亢進症でも

  • お水をよく飲む
  • おしっこの量が増える
  • 食べているのに痩せる

といった、腎臓病や糖尿病と似た症状が見られることがあります。

そのため、症状だけでは見分けが難しい場合もあります。

特に甲状腺機能亢進症では、

  • 食欲がある、またはむしろ増えることがある
  • 落ち着きがなくなる
  • 鳴くことが増える
  • 心拍数が速くなることがある

といった変化がヒントになることもあります。

また、甲状腺機能亢進症と腎臓病は併発していることもあり、診断や治療の際に両方を考慮することがあります。

そのため、
「水をよく飲む=腎臓病」
「痩せている=糖尿病」
と単純に判断せず、必要に応じて検査で確認することが大切です。

見分けには検査が重要です

症状だけで自己判断するのは難しいため、検査で確認することが重要です。

腎臓病で確認すること

  • 血液検査(BUN、CRE、SDMAなど)
  • 尿検査
  • 血圧測定
  • 画像検査

糖尿病で確認すること

  • 血糖値
  • 尿糖
  • フルクトサミン
  • 必要に応じ追加検査

早めの受診をおすすめするサイン

次のような場合は、早めにご相談ください。

  • 水を飲む量が増えた
  • トイレの回数が変わった
  • 体重が減っている
  • 食べているのに痩せる
  • 後ろ足の歩き方が変わった

「年齢のせいかな」と思っていた変化が、病気のサインのこともあります。

※補足として、急性腎臓病では、慢性腎臓病とは異なり、急にぐったりする・急な嘔吐などで発症することもあります。
急激な体調悪化がある場合は、早めの受診が重要です。

まとめ|多飲多尿だけで自己判断せず、検査で確認を

多飲多尿は、腎臓病でも糖尿病でも見られることがあります。

  • 水をよく飲む
  • 痩せてきた
  • おしっこが増えた

このような変化がある場合は、早めに確認することが大切です。

「まだ元気そうだから」と様子を見るより、まずは一度相談してみることをおすすめします。

猫の多飲多尿のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

猫の慢性腎臓病について詳しく知りたい方はこちら

猫の糖尿病について詳しく知りたい方はこちら

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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