【猫が吐いた…これ嘔吐?吐出?】見分け方と受診の目安を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「ねこちゃんが急に吐いたけれど大丈夫?」
「食べたものをそのまま戻したけれど、これは嘔吐?」
「毛玉を吐くのはよくあることだから様子見でいい?」

このようなご相談は、動物病院でもよくあります。

実は、「吐く」とひとことで言っても、
嘔吐(おうと)吐出(としゅつ)では意味が異なることがあります。

この違いは、原因や注意すべき病気が異なることもあるため、見分けるヒントを知っておくことが大切です。

この記事では

  • 嘔吐と吐出の違い
  • 見分けるヒント
  • 毛玉との違い
  • 受診の目安

について、わかりやすく解説いたします。

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目次

嘔吐と吐出はどう違う?

嘔吐か吐出か迷っているねこちゃんのイメージ(症状の見分けを考えるイラスト)

どちらも「口から内容物が出る」ため似ていますが、起きている場所や出方に違いがあります。

嘔吐とは

胃や腸の内容物を、身体が押し出すように吐くことです。

吐く前に

  • おえっとえずく
  • おなかが波打つ
  • 落ち着きなくうろうろする

といった前ぶれが見られることがあります。

吐出とは

食道にある内容物が、力まずにそのまま戻ってくる状態です。

吐くというより、突然「ぽろっと出る」ように見えることもあります。

嘔吐で見られやすい特徴

嘔吐では、次のような特徴が見られることがあります。

吐く前にえずく

おえっとする動作があることがあります。

消化された内容物が出ることがある

  • ドロッとしている
  • 胆汁(黄色い液)が混じる
  • フードの形が崩れている

といったことがあります。

くり返す場合は注意

何度も吐く場合は、胃腸だけでなく別の病気が関係することもあります。

吐出で見られやすい特徴

吐出では、次のような特徴がヒントになることがあります。

食後すぐ起こりやすい

食べてすぐ出ることがあります。

未消化のフードがそのまま出る

食べた形が残っていることがあります。

力まずに突然出ることがある

「えずき」がなく、突然出ることがあります。

嘔吐と吐出の違い

症状嘔吐吐出
えずき△〜なし
おなかの動きなし
未消化フード
胆汁が混じる×
食後すぐ出る

※あくまで傾向であり、これだけで診断はできません。

嘔吐と吐出がどちらも起きていることもあります

さらに注意したいのは、嘔吐と吐出がどちらか一方とは限らないという点です。

実際には、症状がはっきり分かれて見えないケースもあり、
嘔吐と吐出の両方が関係していることもあります。

たとえば、

  • 食後すぐ未消化のフードを戻す(吐出のように見える)
  • その後、えずいて液体を吐く(嘔吐のように見える)

というように、両方の特徴がみられることもあります。

また、くり返し吐いているうちに食道に負担がかかり、吐出のような症状が混じって見える場合もあります。

逆に、飼い主さまからは「吐いた」と見えていても、詳しくお話をうかがうと、実際には吐出が主体だったということもあります。

このように、見た目だけで完全に区別できないことも少なくありません。

特に、

  • 症状がくり返している
  • 体重が減ってきている
  • 食欲にムラがある
  • シニアのねこちゃんである

といった場合は、背景に別の病気が隠れていないか確認することも大切です。

「嘔吐っぽいから胃の問題かな」
「吐出っぽいから食べ方の問題かな」

と自己判断してしまうと、受診が遅れてしまうこともあります。

そのため、嘔吐か吐出か迷う場合や、両方のように見える場合ほど、早めに相談することが重要です。

毛玉との違いにも注意

ねこちゃんでは、毛玉による吐き戻しと区別が難しいこともあります。

たまの毛玉排出だけなら大きな問題でないこともありますが、

  • 吐く回数が増えた
  • 毛玉ではなく液体ばかり
  • 食欲が落ちている
  • 体重が減っている

このような場合は注意が必要です。

「毛玉だから大丈夫」と自己判断しすぎないことも大切です。

嘔吐や吐出の背景にある病気

嘔吐・吐出は症状であり、原因はさまざまです。

たとえば、

  • 胃腸炎
  • 食物不耐性
  • 慢性腸症(IBD)
  • 異物誤食
  • 食道の異常
  • 腎臓病
  • 甲状腺機能亢進症

などが背景にあることもあります。

特に、慢性的に続く場合や体重減少を伴う場合は注意が必要です。

早めの受診をおすすめするサイン

次のような場合はご相談ください。

  • くり返し吐く
  • 食べてもすぐ戻す
  • 水も吐く
  • 元気がない
  • 食欲が落ちている
  • 体重が減っている
  • 吐いたものに血が混じる

また、異物を飲み込んだ可能性がある場合は早めの受診が重要です。

嘔吐か吐出か分からなくても、動画はヒントになります

もし可能であれば、症状の様子を動画で記録しておくと診察の参考になることがあります。

「吐く前にえずいていたか」
「突然ぽろっと出たか」

こうした違いは、動画で分かりやすくなることがあります。

まとめ|「ただ吐いただけ」と決めつけないことが大切です

嘔吐と吐出は似ていますが、意味が異なることがあります。

  • えずいて吐くなら嘔吐の可能性
  • 力まず戻すなら吐出の可能性
  • くり返す場合は要注意

「よくあることかな」と思っても、病気のサインが隠れていることもあります。

気になる変化がある場合は、早めにご相談ください。

猫の嘔吐・吐出のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

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この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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