地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
「子猫の下痢がなかなか治らない」
「整腸剤を飲んでも軟便をくり返している」
「元気はあるけれど、便だけがずっとやわらかい」
このようなことでお困りではありませんか?
ねこちゃんの慢性的な下痢や軟便の原因として、トリコモナス症が隠れていることがあります。
特に子ねこちゃんや多頭飼育環境では比較的みられる病気で、一般的な糞便検査では見つけにくい場合もあります。
この記事では、猫のトリコモナス症について、症状や感染経路、検査方法、治療、ご家庭で気を付けたいことについてわかりやすく解説いたします。


トリコモナス症とは、Tritrichomonas foetus(トリトリコモナス・フィータス)という原虫が大腸に感染して起こる病気です。
感染すると大腸に炎症が起こり、慢性的な軟便や下痢、粘血便を引き起こします。
特に、
でみられることが多い病気です。
元気や食欲は比較的保たれていることも多いため、「便だけが何か月もよくならない」というケースも少なくありません。
もっとも多い症状です。
軟便や下痢が何週間から何か月も続いたり、よくなったりわるくなったりをくり返したりします。
感染に伴う腸炎の影響で、悪臭を伴う場合があります。
ゼリー状の粘液が便に混じることがあります。
大腸に炎症が起こっているサインのひとつです。
炎症が強くなると、便の表面に鮮血が付着することがあります。
少量の便を何度も排便するようになることがあります。
排便後におしりをなめたり、床にこすりつけたりする様子がみられることがあります。
他の消化管寄生虫との混合感染で重症化することがある一方で、不顕性感染している例も多く、正常便からトリコモナスが検出されることもあります。
トリコモナス症は、特に子ねこちゃんで多くみられます。
感染しやすい環境として、
などが挙げられます。
トイレを共用している環境では感染が広がりやすいことがあります。
感染したねこちゃんの便に含まれる原虫が口に入ることで感染します。
例えば、
などが感染経路になると考えられています。
感染していても症状がみられないねこちゃん(不顕性感染)もいるため、気付かないうちに広がることがあります。
慢性的な下痢や軟便が続く場合には、原因を調べるために検査を行います。
採取した新鮮な便を顕微鏡で観察し、原虫がいないか確認します。
ただし、トリコモナスは便の中に常に排出されるわけではないため、一度の検査では見つからないこともあります。

顕微鏡で見つからない場合は、PCR検査で便の中に含まれるトリコモナスのDNAを調べることがあります。
現在、もっとも診断精度が高い検査とされており、慢性的な下痢や軟便が続く場合におすすめすることがあります。
トリコモナス症では、抗原虫薬を使用して治療を行います。
使用するお薬には副作用がみられることもあるため、獣医師の指示に従って治療を進めることが大切です。
また、
などを組み合わせることもあります。
自己判断でヒト用のお薬を与えることは避けましょう。
トリコモナスは便を介して感染するため、ご家庭では衛生管理が大切です。
慢性的な軟便が続く場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
ねこちゃんで問題となるTritrichomonas foetusは、通常はヒトへ感染することはないと考えられています。
また、わんちゃんへ感染することも一般的ではありません。
ただし、便を処理したあとは石けんで手を洗うなど、基本的な衛生管理を心がけましょう。
A. 数か月から2年ほどで、自然に症状が軽くなることもありますが、何か月も軟便や下痢をくり返すこともあります。
また、無症状で体内に原虫を持ち続け(不顕性感染)、再発したり、同居猫に感染するリスクがあります。
症状が続く場合は受診をおすすめします。
A. 糞便検査で見つかることもありますが、検出できない場合もあります。
慢性的な下痢ではPCR検査をおすすめすることがあります。
A. はい。
便を介して感染するため、多頭飼育ではトイレの衛生管理が大切です。
不顕性感染をしていることも多いため、症状のない同居猫も同時に治療を行うことが大切です。
A. いいえ。
トリコモナス以外にも、ジアルジア、食物アレルギー、炎症性腸疾患(IBD)、細菌感染など、さまざまな原因があります。
原因を調べるためには検査が必要です。
猫のトリコモナス症は、特に子猫や多頭飼育環境でみられることがある原虫感染症です。
慢性的な軟便や下痢、血便などの原因となることがあり、通常の糞便検査だけでは見つけにくい場合もあります。
「下痢がなかなか治らない」「軟便を何度もくり返す」という場合は、PCR検査を含めた詳しい検査をおすすめすることがあります。
便検査だけでは診断が難しいこともあるため、症状が続く場合は早めの受診をおすすめします。
池田動物病院では、ねこちゃんの慢性的な下痢や軟便、血便の診療を行っております。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護師
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
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