地域密着のホームドクターとして35年
当院は予約制で診察を行っています。
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動物病院は普通の環境と異なることが多く、動物にとっては何をされるかわからない怖い場所になってしまうことが多いです。
そうなってしまうと、ペットは病院に連れてこられることを嫌がり、ペットの嫌がる姿を見た飼い主さんも病院に連れて行きたくなくなってしまいます。
病気の発見や治療の介入が遅れるのを防ぐためにも、病院嫌いにならないような方法をご紹介していきます。
クレートとは動物の移動時に入ってもらう形のある入れ物(キャリーやケージ)のことで、クレートトレーニングとはその入れ物の中に入ってもらう練習のことです。
ペットの体格に合ったサイズのクレートを選択してください。形のないクレートよりも、体がしっかり支えられるハードタイプ硬いものがお勧めです。また、緊張して出てこられない子には上が開くものをお勧めします。
用意してすぐの見慣れないものには警戒心が強いため、あえてしまわずに、いつもいる部屋の中に置いておき、見慣れてもらいます。
クレートの扉は開けっ放しにするか取り外します。クレートの中にご飯やおやつを置いてそこで食べてもらいます。そうすることでクレートの中が楽しい場所になり、警戒心が弱まります。
おやつを持った手でクレートの中に誘導します。最初は入り口でおやつをあげ、食べられたら少し奥に。少しずつ奥まで誘導します。中に入れてもまだ扉は閉めません。一番奥まで行って、くるりと回転出来た時にはたくさんご褒美をあげます。
クレートの中で少しの間、じっとしていられるようになったら、おやつをあげながら扉を閉めます。大人しく出来ていたらすぐに扉を開いてご褒美をあげます。扉を閉めてもじっとしていられる時間を少しずつ伸ばしていきましょう。
これでクレートトレーニングは完了です。
社会化とは若齢期に色々な環境に触れて慣れていくことを言います。環境とは場所や、さまざまなひとや動物、においや音のことを指します。
好奇心が強く、まだ恐怖心がない時期にいろいろな環境に慣れさせていくことで恐怖心が芽生えさせないようにします。
抱っこしてお散歩に出かけましょう。家の外ではいろいろなにおいを嗅いだり、さまざまな音を耳にする機会が得られます。
また、見守れる範囲で地面に下ろしてあげると、アスファルト、芝生、砂利道といった地面の感触を感じることができます。ひょっとしたら、人におやつをもらったり、他のわんちゃんとあいさつする出会いがあるかも知れません。
いきなり病院で体験するより、落ち着ける家の中で病院の疑似体験をしておくことで警戒心を減らすことが期待できます。
家の中の高い台の上にのせて自由にさせます。下をのぞき込んでここが床ではないことがわかったら飛び降りようとはしません。お座りなどをしてじっとできるようになったらご褒美をあげます。
床以外の場所でお座りなどをしながらじっと出来たらご褒美をあげます。何度か繰り返したら次に体の色んな場所を触ります。大人しく触らせてくれたらご褒美をあげます。
練習中に唸る、こちらを覗う様子が見られたらトレーニングを中止してください。嫌だというサインが出ているのに続けると噛まれてしまう可能性があるからです。
病院に来るときは好きなおもちゃやおやつ、家の臭いにおいor匂いのついたタオルを持参するといいでしょう。
人でも病院は緊張する場所です。ましてや何もわからない動物はなおさら怖いはずです。
病院では、緊張を和らげる目的や好きな場所になってもらえるように、診察中や終了後におやつをあげています。ほかにも病院を好きになってもらえるようにできることは取り入れていきます。
お家でも今回紹介したことを楽しく遊びながら、少しずつ取り入れてみてください。
吉窪(獣医師)
これまでに、金魚、シマリス、ポメラニアン、猫と一緒に暮らしてきました。
IKEDA ANIMAL HOSPITAL
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