【犬・猫の健康チェック】毎日できる!色・尿・呼吸でわかる体調サイン|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

わんちゃん・ねこちゃんは、言葉で体調を伝えることができません。
「少し元気がない」「おしっこの量が増えた」など、日々の小さな変化に気づいてあげることが、病気の早期発見につながります。

この記事では、獣医師監修のもと、ご家庭でできる健康チェックのポイントをわかりやすく解説いたします。
毎日の“ちょっとした観察”で、大切な家族の健康を守りましょう。

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目次

犬・猫の健康チェックはなぜ大切?

季節の変わり目や環境の変化は、動物たちの身体にも大きな影響を与えます。
普段と違う行動や見た目の変化は、病気のサインであることも少なくありません。

特にわんちゃんやねこちゃんは不調を隠す傾向があるため、「気づいたときには重症化していた」というケースも。
日常的なチェックを習慣にすることで、早期発見・早期治療につなげられます。

犬・猫の健康チェック基本ポイント

病院の待合室で並んで座っている犬と猫(健康チェックの順番を待っている様子)

歯ぐきやまぶたの色(可視粘膜)とCRT(毛細血管再充満時間)

歯ぐき(口の中)や下まぶたの裏側は、血液循環や酸素の状態を反映する「可視粘膜」と呼ばれる部分です。
ここを定期的にチェックすることで、貧血や心臓・肝臓のトラブルに気づけることがあります。

色のチェック目安

状態
ピンク色健康な状態
白っぽい貧血、出血などの可能性
紫色酸素不足、心疾患など
黄色肝臓の異常、胆汁うっ滞など
赤色炎症、発熱など

CRT(毛細血管再充満時間)とは?

CRTは、血液の循環を簡単に確認できる方法です。
歯ぐきを軽く押して白くなった部分が1~2秒以内にピンクに戻るかを見ます。
3秒以上かかる場合は、循環不全(ショックや心疾患など)のサインかもしれません。

検査のときは自然光の下で行い、強く押さえすぎないように注意しましょう。

尿量・尿の色・排泄頻度

排泄は、身体の「内側の健康」を知るための大切な手がかりです。
日々のトイレの回数や尿の色・においを観察することで、腎臓や膀胱の異常を早めに発見できます。

見られる変化考えられる原因
尿の回数が多い/少ない腎臓病、尿路閉塞、ホルモン異常など
色が濃い・濁っている・血が混じる膀胱炎、結石など
においが強い感染や濃縮尿の可能性

観察ポイント

  • ペットシーツの汚れ具合やトイレ回数の変化
  • おしっこの量がいつもより増減していないか

特に「頻尿+少量」「血尿」「排尿時に鳴く」などが見られたら、早めの受診をおすすめします。

飲水量

飲水量の変化は、腎臓病や糖尿病、ホルモン疾患の初期サインになることがあります。
毎日のお水の減り具合を把握しておきましょう。

種類1kgあたりの目安(1日)
約40〜60ml
約30〜50ml
  • 増えている場合
    腎臓病、糖尿病、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)など

  • 減っている場合
    脱水、発熱、食欲不振など

特にねこちゃんは飲水量が少ない傾向にあるため、循環式給水器などを活用して“自然に飲ませる工夫”をしてあげましょう。

呼吸数・呼吸の様子

安静時(寝ている・リラックスしているとき)の呼吸数を数えることで、肺や心臓の状態をチェックできます。

動物正常な呼吸数(1分間)
10~30回
20~30回

注意したいサイン

  • 呼吸が速い、浅い
  • ゼーゼー・ヒューヒュー音がする
  • 胸の動きが激しい
  • 口を開けて呼吸している

これらの症状が続く場合、呼吸器や心臓のトラブルの可能性があります。
寝ている時の胸の動きをスマホで動画撮影しておくと、診察時に役立ちます。

健康診断・定期検査は池田動物病院へ|血液検査・エコー検査などに対応

追加でチェックしたいポイント

食欲・体重・目の様子

  • 急な食欲の減退・増加
  • 体重の変化(特に減少)
  • 目やに・白濁・充血などの異常

体重は月1回程度の測定をおすすめします。
シニア期には筋肉量の減少が起きやすいため、定期測定が重要です。

耳・皮膚・被毛・行動の変化

  • 耳垢が多い、におう、かゆがる
  • 皮膚の赤み、フケ、脱毛、かさぶた
  • いつもより元気がない・隠れる・さわられるのを嫌がる

これらは「膿皮症」「外耳炎」「アレルギー性皮膚炎」などでも見られるサインです。
くり返す場合は体質改善のご相談も可能です。

嘔吐・下痢などの消化器症状

  • くり返す嘔吐・下痢
  • 食べても吐く・ぐったりしている
  • 便の色や形が普段と違う

短期間でも続く場合は、感染症や内臓疾患のサインかもしれません。
嘔吐物や便を写真に残しておくと、診察時の参考になります。

まとめ|こんなときは早めの受診を

わんちゃんやねこちゃんも年齢とともに、身体の中でさまざまな変化が起こります。
それを「年だから仕方ない」とせず、ちょっとした違和感に気づいてあげることが、健康寿命をのばす第一歩です。

受診を検討したいサイン

  • 嘔吐・下痢が続く
  • 飲水量や排尿回数がいつもと違う
  • 呼吸が速い・苦しそう
  • 食欲がない・元気がない
  • シニア期に入った

「病院に行くほどではないかな?」と思う段階でも、早めに相談していただくことで、隠れた病気を早期に見つけられることがあります。

当院で行える検査の一例

検査内容
血液検査貧血、肝臓・腎臓の状態、感染症の有無など
尿検査腎臓疾患、膀胱炎、糖尿病などのスクリーニングに有効
レントゲン検査胸部・腹部・骨の状態を確認
超音波(エコー)検査内臓の動きや構造の異常をリアルタイムで確認

池田動物病院では、見た目ではわからない不調にもアプローチできるよう、幅広い検査に対応しています。

私たちの想い

池田動物病院では、動物たちがその子らしく、できる限り長く健康に暮らせるようサポートしています。

「治療」だけでなく「予防と早期発見」も、私たちの大切な役割です。
飼い主さまの“気づき”に寄り添い、これからも一緒に歩んでいける存在でありたいと願っています。

池田動物病院(044-433-2274)へお気軽にご相談ください

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:鈴木 獣医師

投稿者プロフィール

鈴木(獣医師)

動物と飼い主様の笑顔のために日々精進してまいります。よろしくお願いいたします。

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