【犬・猫の咳や呼吸の不調と東洋医学ケア】イスクラ産業のペット用漢方「調息」の活用|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

季節の変わり目や乾燥の時期になると、
「咳が増えた」
「息が荒い」
「なんだか苦しそう」
といったご相談を受けることがあります。

こうした呼吸器の不調は、気管支炎や気管虚脱などの病気が背景にあることもありますが、東洋医学の視点では「肺の働きの乱れ」として捉えることができます。

今回は、呼吸のリズムを整え、肺の機能をサポートするイスクラペットの漢方「調息(ちょうそく)」をご紹介いたします。

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目次

調息(ちょうそく)[呼吸の養生

調息(ちょうそく)[呼吸の養生]

犬・猫に見られる「呼吸の不調」サイン

犬の場合

  • 咳が長引く(特に夜や興奮時に多い)
  • 息が荒い、呼吸音がヒューヒューする
  • 乾いた咳が続く
  • 少しの運動で疲れやすくなる
  • 鼻水やくしゃみがなかなか治らない

小型犬では特に、気管虚脱や慢性気管支炎などの持病により、秋冬になると症状が悪化しやすくなります。

猫の場合

  • 鼻づまりやくしゃみをくり返す
  • 咳をする、または吐き気のようなしぐさをする
  • 呼吸が浅く、胸やおなかが大きく動く
  • 寒い時期に咳や鼻水が悪化する
  • 寝ている時間が増え、活動量が落ちている

ねこちゃんは咳を我慢してしまうことが多いため、呼吸の乱れや鼻の音など、ささいな変化を見逃さないことが大切です。

東洋医学での考え方

東洋医学では、「肺」は呼吸だけでなく、皮膚・免疫・水分代謝にも深く関わる臓と考えられています。
肺の働きが弱まると、「咳」「乾燥」「抵抗力の低下」などが起こりやすくなります。

また、肺は「気(エネルギー)」を全身に巡らせる役割も担っており、肺が乱れると気の流れが滞り、疲れや息切れといった症状につながります。

「調息」は、その名の通り“息(呼吸)を調える”ことを目的とした漢方で、肺の働きを整え、のどや気道の乾燥をやわらげながら、呼吸のリズムを自然に導きます。

調息(ちょうそく)とは?

「調息」は、東洋医学でいう“肺気の流れ”を整えることを目的に作られた漢方です。
調息は「補気養心、益腎平喘、斂肺止咳」の作用があり、中医学(中国の伝統医学)に基づいて配合された植物エキスがわんちゃん・ねこちゃんの健やかな呼吸をサポートします。

また、秋冬の乾燥や寒暖差で咳が出やすい季節に、予防的に使うケースもあります。
身体を温めつつ、肺を潤し、呼吸のリズムを自然な状態に戻す
──まさに「息を調える」ための処方です。

犬における調息の活用

わんちゃんでは、以下のようなケースで使われることが多いです。

  • 気管虚脱や慢性気管支炎の咳が続く
  • 夜や興奮時に咳が出やすい
  • 季節の変わり目で呼吸が荒くなる
  • 冬になると咳や鼻水が悪化する
  • のどの炎症をくり返す

特に小型犬やシニア犬では、咳をくり返すうちに体力が落ちることもあります。
調息を併用することで、呼吸を整えながら体力の維持をサポートできます。

猫における調息の活用

ねこちゃんの場合は、以下のようなケースで役立ちます。

  • 咳をする、または吐くようなしぐさをくり返す
  • 鼻づまりやくしゃみが長引く
  • 冬や暖房の時期に呼吸が荒くなる
  • 慢性的な鼻炎・気管支炎を持っている
  • 呼吸が浅く、眠りが浅くなっている

ねこちゃんは気道が細く、少しの炎症や乾燥でも呼吸が乱れやすいため、「調息」で肺のバランスを整えることが、長期的な健康維持にもつながります。

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ご家庭でできるサポート

  • 乾燥対策:加湿器やぬれタオルを活用して室内の湿度を保つ
  • 温度管理:冷たい空気が刺激になるため、急な寒暖差を避ける
  • 安静を保つ:咳が出るときは無理な運動を控え、落ち着ける環境をつくる
  • 食養生:大根・れんこん・はちみつ・梨など、肺を潤す食材を意識する
  • ストレス軽減:不安や緊張も呼吸の乱れを悪化させるため、安心できる空間を

家庭でのケアと併用することで、漢方の作用をより自然に引き出すことができます。

東洋医学と西洋医学の併用

西洋医学で咳止めや吸入治療を行いながら、東洋医学の「調息」で身体のバランスを整える
──この2つの視点を合わせることで、症状の緩和だけでなく、再発予防や体力の底上げが期待できます。

特に、季節によって咳や鼻炎をくり返す子には、根本的な体質改善としても有効です。

まとめ

「調息」は、わんちゃん・ねこちゃんの呼吸の乱れや慢性的な咳、乾燥による不調をやさしく整える漢方です。
肺の働きをサポートし、呼吸のリズムをなめらかにすることで、心も身体も穏やかに保ちます。

季節の変わり目や乾燥の強い時期に咳や息苦しさが続く場合は、早めにご相談ください。
東洋医学の力で、“息を調え、暮らしを楽にする”お手伝いをいたします。

東洋医学の診療は、名取獣医師が担当いたします。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。
鍼治療に関しては、2回目以降もお電話か窓口でのご予約のみとなります。

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この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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