地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
「留守番をするとずっと鳴いている」
「帰宅すると部屋が荒れている」
「飼い主が出かける気配で落ち着かなくなる」
このような行動が見られる場合、犬の分離不安症の可能性があります。
分離不安症は、飼い主さまと離れることに強い不安を感じることで起こる行動問題です。
今回は、わんちゃんの分離不安症の原因や症状、家庭でできる対策、そして治療の選択肢について解説いたします。

犬の分離不安症とは、飼い主さまと離れることに強い不安を感じ、留守番中に吠える・破壊行動をするなどの問題行動が起こる状態です。

分離不安症とは、飼い主さまと離れることに対して強い不安を感じ、さまざまな行動問題が起こる状態です。
単なる「甘え」や「しつけの問題」ではなく、不安障害の一種と考えられています。
飼い主さまが外出するときや姿が見えなくなると、強いストレスを感じてパニック状態になることがあります。
分離不安症のわんちゃんでは、次のような行動が見られます。
重度の場合は、
になることもあります。
分離不安のわんちゃんでは、飼い主さまが外出している間に問題行動が起こることがあります。
例えば、
といった行動が見られることがあります。
これらの行動は「わがまま」や「しつけの問題」と思われることもありますが、実際には強い不安やストレスが原因となっているケースも少なくありません。
特に、飼い主さまが外出する準備を始めた時点で落ち着かなくなる場合は、分離不安のサインである可能性があります。
留守番中の問題行動が続く場合は、早めに対策を検討することが大切です。
以下の項目に当てはまるものはありますか?
□ 飼い主の外出前から落ち着かなくなる
□ 留守番中に吠え続ける
□ 家具やドアを壊す
□ 帰宅時に極端に興奮する
□ 飼い主に過剰に依存している
3つ以上当てはまる場合、分離不安症の可能性があります。
分離不安症にはさまざまな原因があります。
特に、飼い主さまとの結びつきが強いわんちゃんほど、分離不安が起こりやすい傾向があります。
また、大きな音や環境の変化によるストレスも犬の不安行動に関係することがあります。
雷や花火の音に強い恐怖を示す「雷恐怖症」については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

分離不安の改善には、生活習慣の見直しが重要です。
また、短時間の留守番から徐々に慣らす「段階的トレーニング」も有効です。
わんちゃんの分離不安は決して珍しい問題ではありません。
研究によっては、家庭で飼われている犬の10~20%が何らかの分離不安行動を示すといわれています。
特に、
といった場合に見られやすい傾向があります。
また、最初は軽い不安行動だったものが、経験を重ねるうちに徐々に強くなることもあります。
例えば、
といった行動が見られる場合は、分離不安のサインかもしれません。
こうした状態が続くと、わんちゃん自身のストレスが大きくなり、生活の質(QOL)にも影響する可能性があります。
早めに対策を行うことで、症状の悪化を防ぐことが大切です。
分離不安は、生活環境の変化をきっかけに強くなることがあります。
例えば、
などがきっかけになることがあります。
また、シニア期になると認知機能の変化によって不安行動が増えるケースもあります。
最近急に不安行動が増えた場合は、一度動物病院で相談することをおすすめします。
症状が強い場合は、動物病院での治療を検討することもあります。
主な方法は次のとおりです。
これらを組み合わせながら、わんちゃんのストレスや不安を少しずつ軽減していきます。
症状の程度や生活環境によって、適した方法は異なるため、個別に治療計画を立てていくことが大切です。
不安や緊張が強いわんちゃんでは、サプリメントが役立つ場合があります。
動物行動学の分野では、神経の興奮を穏やかにし、不安やストレスをやわらげる成分を含むサプリメントが用いられることがあります。
これらは比較的作用が穏やかで、日常的なストレス対策や留守番トレーニングのサポートとして使われることが多いのが特徴です。
生活環境の調整や行動療法と組み合わせることで、より安定した状態を目指すことができます。
分離不安の症状が強い場合には、お薬によるサポートが必要になることもあります。
不安や興奮をやわらげるお薬を使用することで、パニック状態を防ぎ、落ち着いた状態を保ちやすくすることが目的です。
お薬は単に症状を抑えるだけでなく、行動療法を進めやすくするための補助として使われることもあります。
使用するかどうかは、症状の強さや生活環境を考慮しながら、獣医師と相談して決めていきます。
西洋医学では、不安や興奮を抑える治療が中心となります。
一方、東洋医学では
といった「体質そのもの」を整えることを重視します。
神経の高ぶりが続くわんちゃんでは、体質評価に基づいた東洋医学的なアプローチを併用することがあります。
東洋医学の診療は、名取獣医師が担当いたします。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。
鍼治療に関しては、2回目以降もお電話か窓口でのご予約のみとなります。
当院で行っている東洋医学や体質ケアについては、関連する記事もあわせてご覧ください。
A. いいえ、単なる甘えではありません。
分離不安は強い不安や恐怖によって起こる行動であり、医学的・行動学的なサポートが必要になることもあります。
A. 軽度の場合は生活環境の調整やトレーニングで改善することもあります。
しかし、症状が強い場合は行動療法や医学的サポートを組み合わせることで改善が期待できます。
A. はい、短時間から少しずつ留守番に慣れるトレーニングが有効です。
突然長時間の留守番をさせると、不安が強くなることがあります。
わんちゃんの分離不安症は、適切な対応によって改善が期待できる行動問題です。
大切なのは
といった方法を組み合わせながら、わんちゃんの不安やストレスを少しずつ軽減していくことです。
分離不安は「性格の問題」ではなく、不安やストレスが原因となる行動です。
早めに対策を行うことで、症状の悪化を防げることもあります。
留守番のときに強い不安や問題行動が見られる場合は、どうぞお気軽に動物病院へご相談ください。

この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護師
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
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