【ハムスターの脱毛】毛が抜ける・ハゲる原因は?左右対称の脱毛・皮膚病・受診の目安を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「ハムスターの毛が薄くなってきた」
「背中やおなかにハゲている部分があるけれど、皮膚病?」
「かゆがっていないのに毛が抜けるのはなぜ?」

ハムスターさんの身体に毛が薄い部分や、地肌が見える部分を見つけると、心配になりますよね。

ハムスターさんの脱毛には、ダニや真菌などの皮膚病だけでなく、摩擦や過剰なグルーミング、加齢、ホルモンの異常など、さまざまな原因が考えられます。

また、正常な臭腺(しゅうせん)が、毛の抜けた部分のように見えることもあります。

脱毛の原因を考えるうえでは、左右対称に毛が薄くなっているか、一部分だけに脱毛がみられるかが手がかりになることがあります。

ただし、脱毛の分布だけで原因を判断できるわけではありません。
かゆみや赤み、フケの有無、元気・食欲・体重の変化なども大切な情報です。

今回は、ハムスターさんの脱毛について、左右対称・非対称の違い、考えられる病気、動物病院を受診する目安、おうちでの注意点を解説いたします。

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目次

ハムスターの毛が抜けるのはなぜ?

背中の一部の毛が抜けて皮膚が見えているハムスターのイラスト|ハムスターの脱毛をイメージ

ハムスターさんの脱毛は、さまざまな原因によって起こります。

主な原因には、次のようなものがあります。

  • ダニなどの寄生虫
  • 真菌(カビ)や細菌による皮膚感染症
  • 摩擦や過剰なグルーミング
  • 加齢による被毛の変化
  • ホルモン異常・生殖器疾患などの内科的な病気
  • 栄養状態や飼育環境の問題

原因によって、脱毛の広がり方や皮膚の状態、かゆみの有無などが異なる場合があります。

ただし、毛が抜けている見た目だけで原因を特定することはできません。

皮膚そのものに問題がある場合もあれば、身体の内側の病気が被毛に影響している場合もあります。

そのため、脱毛の状態だけでなく、元気や食欲、体重などの変化もあわせて確認することが大切です。

ハムスターの脱毛は左右対称かどうかが手がかりになる?

脱毛の原因を考えるときには、左右対称に毛が薄くなっているか、左右で異なる脱毛がみられるかが参考になることがあります。

ただし、左右対称だからホルモン異常、非対称だから皮膚病というように、脱毛の分布だけで病気を判断することはできません。

左右対称に毛が薄くなっている場合

身体の左右で似たような範囲に脱毛がみられる場合には、加齢による被毛の変化や、ホルモン異常などの内科的な病気が関係している可能性があります。

また、栄養状態や全身の健康状態が被毛に影響する場合もあります。

例えば、次のような変化がないか確認しましょう。

  • 左右で似たような範囲の毛が薄くなっている
  • 徐々に脱毛が広がっている
  • かゆみが目立たない
  • 体重や飲水量に変化がある
  • 元気や食欲が以前と違う

ただし、左右対称の脱毛でも、ダニなどの皮膚病が関係している場合があります。

そのため、脱毛の分布だけで内科的な病気と判断せず、皮膚の状態や全身の変化をあわせて確認することが重要です。

左右非対称・部分的に毛が抜けている場合

身体の片側だけ、あるいは一部分に限って脱毛がみられる場合には、摩擦や皮膚炎、寄生虫、真菌感染症などが考えられます。

例えば、

  • 一部分だけ毛が抜けている
  • 脱毛した部分に赤みやフケがある
  • かさぶたができている
  • 同じ場所を頻繁になめたり、かいたりしている
  • ケージや飼育用品に身体をこすりつけている

といった様子がみられることがあります。

ただし、皮膚病によっては広い範囲に脱毛が起こることもあり、必ずしも左右非対称になるわけではありません。

また、摩擦などが原因でも、身体の両側に同じような脱毛がみられることがあります。

左右対称かどうかは診断の手がかりのひとつであり、それだけで原因を決めることはできません。

かゆみがある脱毛・かゆみがない脱毛

脱毛の原因を考えるときには、かゆみの有無も重要です。

かゆみがある場合

かゆみを伴う脱毛では、ダニなどの寄生虫や皮膚炎が疑われます。

例えば、

  • 身体を頻繁にかく
  • 同じ場所を何度もなめる
  • 身体をこすりつける
  • フケや赤みがある
  • かさぶたができている

といった様子がみられることがあります。

ただし、ハムスターさんは飼い主さまが見ていない時間にも毛づくろいをするため、かゆがっている様子に気づきにくいことがあります。

かゆみがない場合

かゆみが目立たない脱毛では、加齢や摩擦、ホルモン異常などが関係していることがあります。

また、ニキビダニや真菌などの皮膚病でも、かゆみが目立たない場合があります。

そのため、「かゆがっていないから病気ではない」と判断しないことが大切です。

特に、脱毛が徐々に広がっている場合や、体重・食欲・飲水量などに変化がある場合には、動物病院で相談しましょう。

ハムスターの脱毛と皮膚病の関係

ハムスターさんの脱毛では、皮膚病が原因となっていることもあります。

代表的なものとして、ダニなどの寄生虫、真菌感染症、細菌性皮膚炎などがあります。

ダニによる脱毛

ハムスターさんでは、ニキビダニ(Demodex属)などが関係する皮膚疾患がみられることがあります。
また、イエダニなどの外部寄生虫によって、皮膚のかゆみや炎症が起こる場合もあります。

ダニの種類や皮膚の状態によって、脱毛、フケ、赤み、かゆみなどの症状は異なります。

また、ニキビダニの増殖には、加齢や体調の変化、基礎疾患などが関係する場合があります。

ダニによる脱毛は、必ずしも強いかゆみを伴うわけではありません。

真菌による脱毛

皮膚糸状菌などの真菌感染症では、脱毛やフケ、かさぶたなどがみられることがあります。

一部分に脱毛がみられる場合もあれば、複数の場所に広がる場合もあります。

真菌の種類によってはヒトに感染する可能性もあるため、感染が疑われる場合には手洗いなどの衛生管理が大切です。

細菌による皮膚炎

細菌感染によって皮膚に炎症が起こると、赤みやかさぶた、脱毛などがみられる場合があります。

また、ほかの皮膚トラブルに続いて、二次的に細菌感染が起こることもあります。

脱毛だけでなく、皮膚の赤みや湿り気、出血、分泌物などがみられる場合には注意が必要です。

それぞれの皮膚病について詳しくは、こちらの記事で解説しています。

ハムスターの脱毛には内科的な病気が隠れていることも

ハムスターさんの脱毛は、皮膚だけの問題とは限りません。

ホルモンの異常や生殖器の異常、全身状態の変化などが、被毛に影響する場合があります。

また、年齢を重ねることで被毛の密度や質が変化し、若い頃と比べて毛が薄くなることもあります。

ただし、加齢による変化と病気による脱毛は、見た目だけでは区別できない場合があります。

特に、脱毛に加えて、

  • 水を飲む量が増えた
  • 尿の量が増えた
  • 体重が減った
  • おなかが膨らんできた
  • 元気や食欲が低下した
  • 乳腺が腫れている
  • 外陰部からおりものが出ている

などの変化がみられる場合には、皮膚以外の病気も考慮する必要があります。

これらの症状だけでホルモン異常などを診断できるわけではありませんが、診察時の重要な情報になります。

高齢のハムスターさんでも、脱毛を年齢のせいと決めつけず、気になる変化があれば動物病院へ相談しましょう。

ハムスターの臭腺は脱毛と間違えやすい?

ハムスターさんには、においをつけるための臭腺(しゅうせん)があります。

臭腺は正常な身体の構造ですが、周囲の毛が薄く見えたり、皮膚が黒っぽく見えたりするため、脱毛や皮膚病と間違われることがあります。

ドワーフハムスターの場合

ジャンガリアンハムスターなどのドワーフハムスターさんでは、主におなかの中央に臭腺があります。

この部分は、周囲の毛が薄く見えることがあります。

ゴールデンハムスターの場合

ゴールデンハムスターさんでは、身体の左右の腰から脇腹付近に臭腺があります。

左右に似たような部分が見えることもあり、脱毛と間違われる場合があります。

ただし、臭腺がある場所でも、

  • 赤く腫れている
  • 出血している
  • 分泌物が増えている
  • しこりがある
  • 急に見た目が変化した

といった場合には、炎症や腫瘍などが関係している可能性があります。

正常な臭腺なのか、皮膚の異常なのか判断が難しい場合には、動物病院で確認しましょう。

こんな脱毛があったら動物病院へ

次のような場合には、動物病院で相談しましょう。

  • 脱毛が急に始まった
  • 毛が抜けている範囲が広がっている
  • 左右対称に毛が薄くなってきた
  • 一部分だけの脱毛が続いている
  • 赤みやフケ、かさぶたがある
  • 皮膚がただれている
  • 強いかゆみがある
  • 臭腺の周囲が腫れている
  • しこりがある
  • 体重や食欲に変化がある

特に、出血や膿がある場合、元気や食欲が低下している場合には、早めの受診が必要です。

ハムスターさんは身体が小さく、体調の変化が急速に進むこともあります。

食べない、ぐったりしている、身体が冷たいといった症状がある場合には、脱毛だけの問題と考えず、速やかに動物病院へ相談してください。

ハムスターの脱毛の検査と治療

脱毛の原因を調べるために、動物病院では皮膚や全身の状態を確認します。

診察では、脱毛が左右対称かどうか、皮膚に赤みやフケがあるか、かゆみがみられるかなどを確認します。

また、年齢や飼育環境、食事内容、体重の変化なども重要な情報です。

必要に応じて、

  • 皮膚や被毛の観察
  • 皮膚掻爬検査(皮膚の表面を採取してダニなどを調べる検査)
  • 被毛や皮膚の真菌検査
  • 皮膚の細胞診
  • 全身状態に応じた追加検査

などを検討します。

ただし、ハムスターさんは身体が小さく、検査による負担にも配慮が必要です。

そのため、すべての検査を行うのではなく、症状や全身状態に応じて必要な検査を選択します。

治療は原因によって異なり、寄生虫に対する治療、真菌や細菌感染に対する治療、飼育環境の見直し、基礎疾患への対応などを行います。

自己判断で犬猫用の皮膚薬や市販薬を使用しないようにしましょう。

おうちでできるケアと注意点

脱毛に気づいたときには、まずハムスターさんの様子をよく観察しましょう。

脱毛している部分を記録する

毛が抜けている場所や範囲を、写真で記録しておくと変化を確認しやすくなります。

可能であれば、数日ごとに同じ角度から撮影すると、脱毛が広がっているかどうかの参考になります。

また、左右の毛の薄さに違いがあるか、皮膚の赤みやフケが増えていないかも確認しましょう。

飼育環境を確認する

ケージ内に身体をこすりつけやすい場所がないか、床材が皮膚に刺激を与えていないかなどを確認しましょう。

ただし、脱毛の原因がわからない段階で、床材やお食事を次々と変更することはおすすめしません。

まずは現在の飼育環境を記録し、必要に応じて獣医師と相談しながら見直しましょう。

無理に洗わない・薬を塗らない

脱毛している部分が気になっても、自己判断でシャンプーや消毒をしたり、お薬を塗ったりすることは避けましょう。

ハムスターさんは体温が下がりやすく、洗浄によるストレスも負担になることがあります。

また、ヒト用の皮膚薬や犬猫用の外用薬は、ハムスターさんに適さない場合があります。

元気・食欲・体重も確認する

脱毛だけでなく、普段の生活に変化がないかも確認しましょう。

特に、体重の減少や食欲の低下、飲水量の変化などは、全身状態を判断するうえで大切な情報です。

よくある質問

Q. ハムスターの毛が左右対称に抜けています。病気ですか?

A. 左右対称の脱毛では、加齢やホルモン異常などの内科的な病気が関係している場合があります。
ただし、ダニなどの皮膚病でも左右対称に脱毛することがあるため、脱毛の分布だけで原因を判断することはできません。
脱毛が広がっている場合や、体重・食欲などに変化がある場合には動物病院で相談しましょう。

Q. ハムスターの毛が抜けるのはストレスが原因ですか?

A. ストレスや飼育環境の問題が、過剰なグルーミングなどに関係する場合があります。
ただし、脱毛の原因はさまざまで、ストレスだけが原因とは限りません。
皮膚病や内科的な病気が隠れている可能性もあるため、脱毛が続く場合には動物病院で相談しましょう。

Q. ハムスターのおなかがハゲているのは病気ですか?

A. 必ずしも病気とは限りません。
ドワーフハムスターさんでは、おなかの中央にある臭腺が毛の薄い部分として見えることがあります。
ただし、赤みや腫れ、出血、しこりなどがある場合には診察が必要です。

Q. ハムスターは換毛期に毛が抜けますか?

A. ハムスターさんにも被毛の生え替わりや、季節による毛色・毛量の変化がみられる種類があります。
ただし、すべての種類で明確な換毛期があるわけではありません。
特に、地肌がはっきり見えるほどの脱毛や、部分的な脱毛が広がっている場合には、換毛だけと判断しないようにしましょう。

Q. かゆがっていなければ様子を見ても大丈夫ですか?

A. かゆみがなくても、ダニなどの皮膚病や内科的な病気が関係していることがあります。
脱毛が広がっている場合や、皮膚・全身状態に変化がある場合には、早めに相談しましょう。

Q. ハムスターの脱毛は治りますか?

A. 原因によって異なります。
寄生虫や感染症など、原因に応じた治療によって改善が期待できる場合があります。
一方、加齢や基礎疾患などが関係する場合には、被毛が完全に元どおりにならないこともあります。
まずは原因を確認し、ハムスターさんの状態に合った対応を行うことが大切です。

まとめ

ハムスターさんの脱毛には、ダニや真菌などの皮膚病だけでなく、摩擦、加齢、ホルモン異常など、さまざまな原因が考えられます。

脱毛が左右対称にみられるか、一部分だけにみられるかは、原因を考える手がかりのひとつです。

ただし、脱毛の分布やかゆみの有無だけで病気を判断することはできません。

また、臭腺などの正常な身体の構造が、脱毛のように見えることもあります。

「背中の毛が薄くなってきた」
「左右対称に毛が抜けている」
「かゆがっていないのに脱毛が広がっている」

など、ハムスターさんの脱毛や皮膚のトラブルについて気になることがありましたら、川崎市中原区・武蔵小杉、新丸子周辺の池田動物病院までお気軽にご相談ください。

ハムスターの脱毛のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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