地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
暑い季節になると、わんちゃん、ねこちゃん、うさぎさん、フェレットさんも「脱水症状」になりやすくなります。
脱水は「軽度でも命にかかわることがある」ほど重大です。
体調を崩す前に、原因・見分け方・応急処置・予防法をしっかり押さえておきましょう。
脱水症状とは、体内の水分やナトリウム・カリウムなどの電解質バランスが崩れた状態です。
水分は尿や便、呼吸、汗(※動物では汗腺が少ない種もあります)から失われ、補給が追いつかないと脱水になります。
脱水が進むと、血流が悪くなり、腎臓や心臓などの働きが低下します。
最悪の場合、ショックや死に至ることもあるため、日常的なケアが欠かせません。
わんちゃんやねこちゃんは、比較的脱水には気づきやすく、自らお水を飲む行動をとりますが、高齢や病気がある場合は、飲水量が急に減ると脱水になりやすいです。
汗腺を持たず、お耳で体温を調整します。
暑い環境では急激な体温上昇と脱水が起こりやすく、症状の進行が早いのが特徴です。
尿を濃縮できる体質で、少しのお水で生きられる分、脱水に気づきにくくなります。
暑い時期、下痢・嘔吐があるとあっという間に脱水状態になります。
「ツルゴール」とは皮膚の張り具合のことで、脱水症状があると皮膚の弾力が失われて戻りが遅くなる特徴があります。
この特性を利用して、簡易的に脱水の有無を確認するのが「ツルゴールチェック」です。
動物病院でも初期評価としてよく用いられます。
ツルゴールチェックはあくまで簡易的な判断方法であり、「戻りが早いから大丈夫」と自己判断せず、少しでも不安があれば動物病院の診察を受けることをおすすめします。
重症度 | 脱水率の目安 | 症状 |
軽度 | ~5% | 食欲や元気が少し落ちる |
中等度 | 6~9% | ぐったり、皮膚戻り遅い |
重度 | 10%以上 | ショック、意識障害あり、命にかかわる |
しっかり把握しておきたいポイントです。
点滴や注射による補液が必要になるため、早めの受診が重要です。
体調の変化が命に直結する場合があるため、定期的な通院・こまめな観察と加湿器や冷房の活用を推奨します。
脱水は熱中症の初期段階としてしばしば見られます。
特に、汗をかきにくいうさぎさんやフェレットさんは、わんちゃん・ねこちゃん以上に高体温状態に陥りやすく、体温上昇が急激です。
水分が不足すると体が熱を逃せず、猛暑の中では熱中症やショック状態にすぐ移行します。
水分補給と冷却が重要な理由がここにあります。
わんちゃん・ねこちゃん・うさぎさん・フェレットさんは、ヒトよりも暑さに弱く脱水による影響が非常に早く深刻化します。
以下をチェックして、安心で快適な夏をお過ごしください。
「ちょっといつもと違う」と感じたら、迷わず受診することが命を守るカギです。
エキゾチックアニマルの診療は、石井院長が担当いたします。
初診の方は、お電話でのご予約をお願いいたします。
この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護士
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
IKEDA ANIMAL HOSPITAL
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