わんちゃん・ねこちゃんの健康診断について

川崎市中原区のみなさま、こんにちは。武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

健康診断は、わんちゃんやねこちゃんの健康を守るためにとても大切な機会です。普段は元気そうに見えても、動物たちは痛みや不調を隠すことがあります。そのため、飼い主さんが気づかないうちに病気が進行してしまうこともあります。

健康診断を受けることで、病気や体調の異常を早期に発見し、適切な治療や予防策を講じることができます。

この記事では、わんちゃん・ねこちゃんの健康診断について詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みください!

目次

健康診断の目的

病気の早期発見

健康診断を定期的に受けることで、まだ症状が出ていない段階で病気や異常を見つけることができます。
早期発見は治療の成功率を高めるだけでなく、治療にかかる負担や費用を抑えることにもつながります。

病気の予防

健康診断では、寄生虫の有無や感染症のリスクを確認できます。
また、予防接種や食事のアドバイスを受けることで、病気を未然に防ぐためのケアが可能です。

健康データの記録

健康診断を継続することで、正常な状態の基準値が記録されます。
このデータがあれば、将来的に体調の変化があった際、比較して異常を特定しやすくなります。

健康診断で行う主な検査

健康診断の内容は病院や動物の状態によって異なりますが、一般的には次のような検査が行われます。

視診と触診

目、耳、鼻、歯、皮膚、被毛の状態をチェックします。
おなかや関節を触って、痛みやしこりがないか確認します。
心拍数や呼吸数も測定します。

血液検査

血液を採取して、内臓の機能(肝臓、腎臓、膵臓など)や血球の異常を確認します。
ホルモンのバランスや糖尿病のリスクもわかります。

尿検査

腎臓や膀胱の健康状態を調べます。
尿に糖やたんぱく質が含まれていないかを確認し、病気の兆候を探します。

便検査

消化器の状態や寄生虫感染をチェックします。

画像診断
(レントゲン・超音波)

必要に応じて、内臓や骨格の状態を詳しく調べます。
たとえば、心臓の異常や腫瘍が隠れている場合に有効です。

心電図検査
(場合による)

心臓のリズムや電気信号の異常を確認します。
特に高齢の犬猫や心臓病のリスクがある場合に行います。

健康診断を受けるタイミング

子犬・子猫

ワクチン接種のスケジュールに合わせて健康診断を受けるのが一般的です。
成長期特有の病気や発育の問題を早めに発見できます。

若い成犬・成猫
(1歳~6歳)

年に1回の定期検査をおすすめします。

高齢の犬猫
(7歳以上)

半年に1回の検査が理想的です。
年齢とともに病気のリスクが増えるため、こまめに健康状態を確認しましょう。

高齢(7歳以上)の犬猫に特に健康診断が必要な理由

高齢(7歳以上)のわんちゃん・ねこちゃんは、年齢とともに内臓の機能が低下したり、病気のリスクが高まったりします。たとえば、腎臓病、心臓病、糖尿病、関節炎など、特に高齢期に多い疾患があります。これらは初期症状がわかりにくく、飼い主さんが気づいた時には病気が進行していることも珍しくありません。
健康診断で、これらの病気を早期に発見するだけでなく、進行を遅らせるための生活習慣や食事のアドバイスを受けることができます。

また、高齢になると、運動量が減ったり食事量が変化したりするため、それに合わせた健康管理が必要です。
たとえば、体重の変化は多くの病気のサインとなるため、定期的な体重測定が重要です。

半年ごとの診断で、こうした体の変化を細かくチェックし、健康を維持するお手伝いができます。

健康診断の費用

診察イメージ写真

費用は健康診断の検査内容によって異なります。

血液検査を主体とした健康診断は10,000~20,000円程度になります。
画像診断であるレントゲン検査や超音波検査を追加すると、内容によって10,000~30,000円以上の追加費用がかかるかもしれません。
費用については、事前に動物病院に相談しておくと安心です。

健康診断に備えて準備すること

健康診断を受ける際は、次のことを準備しておくとスムーズです。

  • 生活情報の記録
    食事の内容、排泄の状態、活動量、最近気になった行動などをメモしておきましょう。
    獣医師に伝えると診断がより正確になります。
  • 絶食の確認
    検査内容によっては絶食が必要な場合があります。
    病院の指示に従いましょう。
  • ストレス対策
    動物がリラックスできるよう、普段使っているタオルやおもちゃを持参するとよいでしょう。

健康診断後の流れ

健康診断の結果は、獣医師が詳しく説明してくれます。
異常が見つかった場合は、治療の方法や生活習慣の改善についてアドバイスを受けましょう。

特に問題がなかった場合でも、引き続き日常生活での観察を怠らず、次回の診断を計画することが大切です。

飼い主さんができること

日常の観察

ペットの元気や食欲、排泄の様子を日々チェックし、異常があれば早めに相談してください。

継続的なケア

定期的な健康診断を受けることで、長期的な健康管理が可能になります。


健康診断はペットとの絆を深める機会

健康診断は単なる病気のチェックではありません。
家族の一員であるペットと長く健康に過ごすための「健康づくりの第一歩」です。
早めの診断とケアを心がけることで、愛犬や愛猫が安心して楽しい日々を送れるようになります。

ぜひ定期的に健康診断を受けることを検討してください。


日常ケアとの連携が大切

健康診断と並行して、日常的な観察も重要です。
食欲が落ちた、元気がない、毛が抜ける、排泄の状態がいつもと違う、といった小さなサインが病気の兆候である場合もあります。
これらの変化を見逃さないように日々の健康チェックを行い、必要に応じて動物病院に相談してください。
飼い主さんの日々のケアと健康診断が連携することで、愛犬・愛猫がより快適で幸せな生活を送ることができます。

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護士

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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