地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
わんちゃん・ねこちゃんは、私たち家族の一員として多くの愛情を受けて暮らしています。
だからこそ、彼らの健康を守るためには、飼い主である私たちが正しい知識を持つことがとても重要です。
この記事では、わんちゃんやねこちゃんに絶対与えてはいけない食べ物とその理由、症状、対処法、予防策について解説します。
知らなかった、気を付けていなかったという些細なミスが、愛犬や愛猫の命に関わることもあります。
この機会にぜひ、危険な食品についての知識を深め、大切なペットの健康を守りましょう。
わんちゃんやねこちゃんにとって危険な食品は、私たちヒトにとってはごく普通の食べ物であることが多いです。
こうした食品を誤って食べてしまうと、中毒症状や最悪の場合命に関わるケースもあります。
わんちゃんやねこちゃんにとって危険な食べ物を一覧にまとめましたので、ご紹介します。
犬・猫に危険な食べ物一覧
食べ物 | 代表的な症状 |
チョコレート・ココア | よだれ、嘔吐、下痢、興奮、ふるえ |
カフェイン(お茶、コーヒー) | 嘔吐、下痢、頻尿、ふるえ、けいれん |
ネギ類 | 嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失、貧血 |
ブドウ・レーズン | 嘔吐、下痢、元気消失、食欲不振 |
キシリトール | 嘔吐、元気消失、ふらつき |
アボカド | 嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失 |
マカダミアナッツ | 嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失 |
銀杏 | よだれ、嘔吐、下痢、元気消失 |
鶏の骨 | 嘔吐、血便、食欲不振、呼吸困難 |
香辛料(唐辛子、コショウなど) | よだれ、嘔吐、下痢、食欲不振 |
アルコール | よだれ、嘔吐、下痢、元気消失、ふらつき |
飼い主さんが注意すべき具体的な食品について、詳しく解説していきます。
チョコレートやココアは、わんちゃんやねこちゃんにとって、危険な食品のひとつです。
甘い香りに惹かれて誤って食べてしまうケースが多いのですが、これらには「テオブロミン」と呼ばれる毒性物質が含まれています。
○危険性
○主な症状
○チョコレートの種類別リスク:カカオ含有量の高いチョコレートほど危険
カフェインは、わんちゃんやねこちゃんにとって非常に危険な成分です。
緑茶やコーヒー・紅茶だけでなく、エナジードリンクや一部の炭酸飲料にも含まれています。
○危険性
○症状
ネギ類は、わんちゃんやねこちゃんの赤血球を破壊し「溶血性貧血」を引き起こします。
摂取量が少なくても影響を受けることがあるため、特に注意が必要です。
○危険性
○症状
※特に、柴犬さんは他の犬種よりも玉ねぎに対する感受性が高いと言われていますので、注意しましょう。
ブドウやレーズンは、わんちゃんやねこちゃんにとって「急性腎不全」を引き起こす可能性があります。
原因物質はまだ解明されていませんが、少量でも命に関わることがあります。
生のブドウだけでなく、レーズンも同様に危険ですので、ブドウパンやレーズンサンドなどにも気を付けましょう。
○症状
キシリトールは、人工甘味料としてガムやキャンディー、ダイエット食品などに使用されています。
わんちゃんでは、少量でも血糖値の急激な低下や肝不全を引き起こします。
○症状
アボカドに含まれる「ペルシン」は特に鳥類やうさぎ、馬などに対して毒性が強いことで知られていますが、わんちゃんやねこちゃんに対しても注意が必要です。
心臓や肺に影響を与えるおそれがあります。
種や皮を食べた場合は、物理的な腸閉塞を引き起こす可能性もあります。
○症状
マカダミアナッツに含まれる毒性成分は解明されていませんが、わんちゃんが摂取した場合、中毒症状を引き起こすことが確認されています。
ねこちゃんでの中毒例は非常に少ないですが、与えないことが安全です。
○症状
銀杏に含まれるメチルピリドキシンという毒性物質は、わんちゃんやねこちゃんの神経系に影響を与え、中毒症状を引き起こす原因となります。
○症状
鶏の骨は、鋭利に割れる性質があり、摂取すると深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。
○症状
●消化管の傷害:鋭利な骨片が消化管を傷つけることで、次のような症状が現れることがあります。
●腸閉塞
●窒息
香辛料に含まれる成分は、消化器官を刺激したり、中毒症状を引き起こす可能性があります。
特に唐辛子やコショウ、玉ねぎ、ニンニクなどの香辛料はわんちゃんやねこちゃんにとって非常に有害で、少量でも症状が出る場合があります。
(玉ねぎ、ニンニクの誤食は上記参照)
○香辛料を誤食した際の症状
わんちゃんやねこちゃんは、アルコールを分解する酵素をほとんど持っていないので、少量でも急性中毒を引き起こします。
○症状
食べた量や時間、食品の種類を可能な限り把握して伝えましょう。
中毒症状はすぐに現れない場合もあるため、「大丈夫かも」と油断しないことが大切です。
動物病院に行く際は、食品の成分が分かるパッケージを持参してください。
わんちゃんやねこちゃんが危険な食品を口にしないよう、日頃から次のような対策を徹底しましょう。
ヒトが日常で食べているものの中には、わんちゃんやねこちゃんにとっては非常に危険なものが多くあります。
わんちゃんやねこちゃんにとって危険な食品を知り、家庭内での管理を徹底することで、大切なペットの健康を守ることができます。
愛犬や愛猫が安心して生活できる環境を作るために、日頃から食べ物の管理に注意し、何かあればすぐに動物病院に相談することを心がけましょう。
菊地(さ)愛玩動物看護士
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
IKEDA ANIMAL HOSPITAL
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