地域密着のホームドクターとして35年
当院は予約制で診察を行っています。
- 緊急の際は
お電話ください - 044-433-2274
川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
「うさぎがスナッフルと診断されたけれど、どんな病気なの?」
「お薬を飲んでいるのに、なかなか鼻水が治らない」
「スナッフルは一度治っても再発するの?」
スナッフルは、うさぎさんにみられる鼻炎などの上部呼吸器疾患を指す言葉です。
パスツレラ菌などの細菌が関係することが多く、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状がみられます。
症状が軽い場合でも、慢性化したり、治療後に再発したりすることがあります。
また、感染や炎症が広がると、肺炎や中耳炎などを伴う場合もあるため注意が必要です。
今回は、うさぎさんのスナッフルの原因菌、症状、検査・治療方法、慢性化や再発について詳しく解説いたします。
なお、くしゃみや鼻水はスナッフル以外の原因でも起こります。
症状から考えられる病気や受診の目安については、関連記事「うさぎのくしゃみ・鼻水」で詳しく解説しています。


スナッフルとは、うさぎさんにみられる鼻炎などの上部呼吸器疾患を指す一般的な呼び方です。
特定の細菌だけによる病気の名前ではなく、主に細菌感染に関連した鼻炎や鼻汁、くしゃみなどの症状を伴う状態に対して使われています。
スナッフルでは、鼻腔やその周囲に炎症が起こり、鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどがみられます。
炎症が長引くと慢性化することがあり、症状が一度改善しても再発する場合があります。
また、鼻の病気だけにとどまらず、肺炎や中耳炎などを伴うケースもあります。
スナッフルは単なる風邪と考えず、原因や病状に応じた治療を行うことが大切です。
スナッフルに関係する代表的な細菌として、パスツレラ・ムルトシダ(Pasteurella multocida)が知られています。
この細菌は、症状のないうさぎさんの鼻腔などから検出される場合もあります。
ただし、菌を保有していることと、実際にその菌が病気を引き起こしていることは同じではありません。
また、パスツレラ菌が検出されないスナッフルもあります。
そのため、スナッフル=パスツレラ菌感染症とは限りません。
スナッフルには、次のような細菌が関係する場合もあります。
これらのほかにも、さまざまな細菌が関係することがあります。
複数の細菌が検出される場合もあり、原因菌の特定が難しいケースもあります。
また、鼻腔内から細菌が検出されても、その細菌が必ずしも症状の直接的な原因とは限りません。
スナッフルの発症や悪化には、細菌感染だけでなく、うさぎさんの体調や飼育環境なども関係することがあります。
例えば、次のような要因が考えられます。
ただし、これらの要因があるからといって、必ずスナッフルを発症するわけではありません。
また、飼育環境を整えることは大切ですが、それだけで細菌感染を治療できるわけではありません。
代表的な症状は、くしゃみと鼻水です。
くしゃみをくり返したり、透明な鼻水や白っぽい鼻水がみられたりします。
炎症の状態によっては、粘り気の強い鼻水が出ることもあります。
ただし、鼻水の色だけで原因菌や病気の重症度を判断することはできません。

うさぎさんは、鼻水が出ると前足を使って鼻の周りを拭くことがあります。
そのため、鼻水が直接見えなくても、前足の内側がぬれたり、毛が固まったりすることがあります。
前足の汚れは、慢性的な鼻水に気づく手がかりのひとつです。
鼻腔内に炎症や分泌物があると、鼻が詰まったような音が聞こえることがあります。
呼吸時にズーズー、ブーブーといった音がみられる場合もあります。
ただし、呼吸音の異常は鼻炎以外の呼吸器疾患でも起こるため、音だけでスナッフルと判断することはできません。
鼻腔周囲の炎症が鼻涙管などに影響すると、涙や目やにが増える場合があります。
ただし、うさぎさんの涙や目やには、歯科疾患や眼科疾患などでもみられます。
そのため、目の症状がある場合には、鼻だけでなく歯や目の状態も確認することが大切です。

鼻づまりや呼吸器症状が強くなると、食欲が低下する場合があります。
うさぎさんは食べない状態が続くと、消化管の動きが悪くなることもあるため注意が必要です。
スナッフルが疑われ、食欲や便の量が減っている場合には、速やかに動物病院へ相談しましょう。

スナッフルに関連する感染や炎症が広がると、鼻炎以外の病気を伴うことがあります。
細菌感染が下部呼吸器に及ぶと、肺炎を起こす場合があります。
呼吸が速くなる、呼吸が苦しそうになる、元気や食欲が低下するといった症状がみられることがあります。
お口を開けて呼吸している場合や、明らかな呼吸困難がある場合には緊急性が高くなります。
スナッフルに関係する細菌感染が、中耳や内耳に及ぶことがあります。
中耳炎や内耳炎では、次のような症状がみられる場合があります。
ただし、斜頸はエンセファリトゾーン症など、ほかの病気でも起こります。
症状だけで原因を判断することはできないため、詳しい診察が必要です。

パスツレラ菌などは、鼻炎以外にも膿瘍などの感染症に関係することがあります。
ただし、鼻炎があるうさぎさんに必ずこれらの病気が起こるわけではありません。
スナッフルが疑われる場合には、症状や経過、身体検査の結果などをもとに、必要な検査を検討します。
鼻水の性状、呼吸音、食欲、体重、全身状態などを確認します。
また、歯科疾患やほかの呼吸器疾患が関係していないかも確認します。
鼻汁などから細菌を培養し、どのような細菌が検出されるかを調べることがあります。
薬剤感受性検査では、検出された細菌に対して、どの抗菌薬が有効と考えられるかを確認します。
ただし、鼻の入口付近から採取した検体には、病気の原因ではない細菌が含まれる場合があります。
反対に、検査で細菌が検出されなくても、感染症を完全に否定できるわけではありません。
そのため、細菌培養検査の結果は、症状や画像検査などと合わせて判断する必要があります。
症状が長引いている場合や、歯科疾患、肺炎、鼻腔内の病変などが疑われる場合には、画像検査を検討します。
レントゲン検査では、肺や歯、頭部の状態などを確認することがあります。
さらに詳しい評価が必要な場合には、CT検査が役立つこともあります。
うさぎさんでは、上顎の歯根周囲の異常などが鼻腔や鼻涙管に影響する場合があります。
そのため、鼻水が長期間続く場合や、治療しても改善しにくい場合には、歯科疾患の有無を確認することが大切です。
治療は、症状の程度や原因菌、全身状態などによって異なります。
細菌感染が疑われる場合には、抗菌薬による治療を行うことがあります。
抗菌薬の種類は、症状や検査結果、うさぎさんの全身状態などを考慮して選択します。
うさぎさんでは、一部の抗菌薬によって腸内細菌のバランスが大きく乱れ、重い消化器症状を引き起こす可能性があります。
そのため、ヒト用のお薬や、ほかの動物に処方された抗菌薬を自己判断で使用しないでください。
また、症状が改善しても、自己判断でお薬を中止しないことが大切です。
鼻腔内の分泌物や呼吸器症状の状態によっては、ネブライザーによる吸入療法などを検討する場合があります。
ただし、すべてのスナッフルに必要な治療ではありません。
使用する薬剤や方法についても、うさぎさんの状態に応じて獣医師が判断します。
食欲低下や脱水などがみられる場合には、輸液や栄養管理などが必要になることがあります。
呼吸困難がある場合には、酸素投与や入院管理などを検討することもあります。
また、歯科疾患や膿瘍などが関係している場合には、それらに対する治療も必要です。
スナッフルは、適切な治療によって症状が改善することがあります。
一方で、慢性化したり、治療後に再発したりする場合もあります。
鼻腔内の炎症が長期間続くと、粘膜の状態が変化したり、分泌物が排出されにくくなったりすることがあります。
また、原因となる細菌や病変が十分にコントロールできていない場合にも、症状が長引くことがあります。
歯科疾患など、鼻炎以外の病気が関係しているケースもあります。
抗菌薬によってくしゃみや鼻水が改善しても、時間が経ってから再び症状が出る場合があります。
これは、細菌感染が持続している場合や、鼻腔内に慢性的な病変が残っている場合など、さまざまな理由が考えられます。
再発をくり返す場合には、同じ治療を続けるだけでなく、検査や治療方針を見直すことが必要になる場合があります。
慢性化したスナッフルでは、症状を完全になくすことが難しいケースもあります。
その場合には、症状をできるだけ抑えながら、食欲や呼吸状態などを良好に保つことを目標に治療を行うことがあります。
スナッフルの治療では、症状が一時的に改善したかどうかだけでなく、その後の経過を確認することも重要です。
くしゃみや鼻水が長引いている場合でも、必ずしも細菌性鼻炎が原因とは限りません。
特に、次のような病気との区別が必要になることがあります。
上顎の歯根周囲の異常などによって、鼻腔や鼻涙管に影響が出る場合があります。

牧草の破片などが鼻腔内に入り込み、くしゃみや鼻水が続くことがあります。
鼻腔内の腫瘍などによって、慢性的な鼻水や鼻血、呼吸音の変化がみられる場合があります。
特に、治療しても改善しない場合には、こうした病気についても検討する必要があります。
くしゃみや鼻水の原因については、関連記事「うさぎのくしゃみ・鼻水」でも詳しく解説しています。

スナッフルを完全に予防することは難しいものの、日頃の飼育環境や健康状態に気を配ることは大切です。
ケージ内を清潔に保ち、適切な換気を心がけましょう。
牧草や床材の粉じん、アンモニア臭などにも注意が必要です。
室温や湿度が急激に変化しないよう、安定した環境を整えましょう。
騒音や頻繁な環境の変化など、うさぎさんに負担がかかる状況をできるだけ避けましょう。
くしゃみや鼻水だけでなく、次のような変化にも注意しましょう。
定期的な健康診断も、体調の変化に気づくきっかけになります。

A. 原因となる細菌によっては、うさぎさん同士で感染が広がる可能性があります。
特に多頭飼育の場合には、体調不良の子との接触や、飼育用品の共用などに注意が必要です。
感染が疑われる場合には、隔離や衛生管理について獣医師に相談しましょう。
A. スナッフルそのものがヒトにうつるというよりも、原因となる細菌の中には、ヒトにも感染する可能性があるものがあります。
特に、免疫機能が低下している方などは注意が必要です。
うさぎさんのお世話をしたあとは手洗いを行い、鼻汁などに直接ふれないようにしましょう。
A. 症状が一時的に軽くなることはありますが、細菌感染や慢性的な炎症が残っている場合もあります。
自然に治ることを期待して長期間様子を見ず、くしゃみや鼻水が続く場合には動物病院へ相談しましょう。
A. 原因菌に対して使用している抗菌薬が適していない場合や、鼻腔内に慢性的な病変がある場合などが考えられます。
また、歯科疾患や鼻腔内の異物、腫瘍など、細菌感染以外の原因が関係している可能性もあります。
改善がみられない場合には、検査や治療方針の見直しが必要になることがあります。
A. 治療期間は、症状の程度や原因菌、慢性化の有無などによって異なります。
数週間以上の治療が必要になる場合もありますが、すべてのうさぎさんに同じ治療期間が当てはまるわけではありません。
獣医師の指示に従い、症状の変化を確認しながら治療を続けることが大切です。
うさぎさんのスナッフルは、パスツレラ菌などの細菌が関係することの多い上部呼吸器疾患です。
くしゃみや鼻水などの症状がみられ、慢性化や再発をくり返す場合もあります。
また、肺炎や中耳炎などを伴うこともあるため、症状が続く場合には適切な診察と治療が必要です。
スナッフルは、原因や病状に応じた治療と、治療後の経過観察が大切な病気です。
川崎市中原区・武蔵小杉、新丸子周辺で、うさぎさんのスナッフルや慢性的な鼻水・くしゃみについてお困りの際は、池田動物病院までご相談ください。
うさぎさんを含むエキゾチックアニマルの一般診療やお手入れは、松本獣医師が対応できる場合もございます。
病状が複雑なケースや専門的な診療が必要な場合は、主に石井院長が担当しております。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。

この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護師
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
IKEDA ANIMAL HOSPITAL
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00〜12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 休診 |
| 16:00〜19:00 | ▲ | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | 休診 |
来院前に必ず電話でのご連絡をお願いいたします。
〒211-0002 神奈川県川崎市中原区
上丸子山王町2-1328

診療内容・予約・料金・お悩みなど
お気軽にご相談下さい
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00〜12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 休診 |
| 16:00〜19:00 | ▲ | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | 休診 |