フィラリア・ノミ・ダニは通年予防で安心

川崎市中原区の飼い主の皆様こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

今回は、わんちゃん・ねこちゃんの健康を守るために欠かせない予防薬の通年予防について説明していきたいと思います。

フィラリア薬を処方する前に、わんちゃんは血液検査が必要となります。
診察のご予約をお取りください。

目次

通年予防とは

以前フィラリア(蚊によって媒介する寄生虫疾患)においては「春から秋まで予防すれば十分」と考えられていました。
しかし、近年では冬でも蚊が活動感染のリスクがあります。
そのため、1年中予防を行うノミやダニに加えて、に対しても1年中予防を行う通年予防をオススメしています。

冬でも予防が重要な理由

冬でも蚊がいるの?

蚊は、夏に活動すると思われがちですが、条件が揃えば冬でも活動します。
その理由は、温暖化住宅環境の向上・変化です。
温暖化の影響で蚊の活動期間が長くなっています。

さらに、舗装された道路、高層マンションやビル、商業施設などからの排熱の影響で、都市部で気温が高くなる現象(ヒートアイランド現象)により、冬でも蚊が活動するようになってきました。

フィラリア症のガイドラインを提唱している米国犬糸状虫学会(AHS)でも、フィラリア感染の時期を予測するのは困難なため、通年予防を推奨しています。

また、もともと冬でも活動する種類の蚊がいるため、冬の時期でもしっかりと確実に予防する必要があります。

ノミ・マダニも1年中活動している?

ノミは13℃を下回ると活動が弱まるといわれています。
しかし、室内であれば13℃以上の適温となり、1年中活動できます。

マダニは、一部の種類は真冬でも活動しています。

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?

近年ではSFTS(重症熱性血小板減少症候群)が問題となっています。
SFTSはマダニに刺されて感染するウイルス感染症です。

発熱や消化器症状、血小板減少、白血球減少などの症状が現れます。

わんちゃんやねこちゃんだけでなく、ヒトにも感染する人獣共通感染症のひとつで、重症化すると多臓器不全に陥り死亡する可能性があります。
致死率は人では27%、猫60%、犬29%と非常に高いです。
以前は西日本を中心に発生が確認されていましたが、2021年に初めて静岡県でも発生が確認されました。

そのためノミ・マダニも通年予防がオススメです。

通年予防のメリット・デメリット

メリット

  • 予防の確実性が高い
    冬でもフィラリアに感染する可能性があるため、1年間飲み続けることにより感染リスクが低くなり、より確実な予防が出来ます。
  • 飲み忘れが起きにくい
    シーズン予防だと予防開始が遅れたり、最後の投薬を忘れてしまったりする可能性がありますが、通年予防なら毎月◯日に飲ませるとすれば投薬忘れが起きにくくなります。
  • 旅行などで遠方に連れて行くときも安心
    暖かい地域に旅行に行く場合、すでに蚊が活動しているかもしれません。
    こうした場合でも、通年予防なら心配なく連れて行くことができます。

デメリット

  • 費用が高くなってしまう
    1年分(12個)必要になるため、シーズン予防よりも費用が高くなってしまいます。

通年パックでお得に

通年予防のデメリットは費用が高くなってしまうことですが、当院ではお得な通年パック(10個ご購入で2個プレゼント)をご用意しています。

例1)体重5kgのわんちゃん

フィラリアはシーズン予防+冬はノミダニ予防のみの場合
シンパリカトリオSサイズ(8か月分)+シンパリカ10mg(4か月分)
¥2,800×8+¥1,700×4=¥29,200

フィラリア、ノミ・ダニを通年予防の場合
シンパリカトリオSサイズ 通年パック(10+2個プレゼント)
¥2,800×10=¥28,000

例2)体重3kgのねこちゃん(フィラリアとノミダニ、内部寄生虫に対する予防)

通年パックを利用しない場合
レボリューションプラス0.5ml 12か月分
¥1,900×12=¥22,800

通年パックを利用した場合
レボリューションプラス0.5ml 通年パック(10+2個プレゼント)
¥1,900×10=¥19,000(¥3,800分プレゼント)

例3)体重3kgのねこちゃん(ノミダニのみに対する予防)

通年パックを利用しない場合
フィプロスポットキャット0.5ml 12か月分
¥1,250×12=¥15,000

通年パックを利用した場合
フィプロスポットキャット0.5ml 通年パック(10+2個プレゼント)
¥1,250×10=¥12,500(¥2,500分プレゼント)

通年パックを利用していただくことで、お得に通年予防をすることができます。

フィラリア薬を処方する前に、わんちゃんは血液検査が必要となります。
診察のご予約をお取りください。

まとめ

今回は通年予防についてまとめてみました。

予防薬は飲み忘れが1度でもあると、その期間に感染を許してしまい病気を発症してしまうことにつながってしまいます。
また近年では冬でも感染のリスクがゼロではないことから当院では通年予防を推奨しております。

今回、ご紹介した通年パックはわんちゃん・ねこちゃんの健康を応援する当院の思いから誕生しました。

通年予防について、不明点等ございましたら当院のスタッフにお気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

鈴木(獣医師)

動物と飼い主様の笑顔のために日々精進してまいります。よろしくお願いいたします。

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