地域密着のホームドクターとして35年
当院は予約制で診察を行っています。
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
猫のリンパ腫は、猫で比較的多く見られる腫瘍のひとつです。
「最近、うちの猫がごはんを残すようになった」
「いつもより寝ている時間が長い気がする」
そう感じたことはありませんか?
ねこちゃんを飼っている飼い主さまの中には、こうした小さな変化をきっかけに動物病院を受診し、「リンパ腫」と診断されたというケースも少なくありません。
リンパ腫は、ねこちゃんに多いがんのひとつで、見た目では気づきにくい症状から始まるため、発見が遅れることもあります。
この記事では、ねこちゃんのリンパ腫の種類・原因・症状・治療法について、解説いたします。
愛猫とより長く、健康に過ごすために知っておきたい情報をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。


ねこちゃんのリンパ腫は、血液のがんの一種です。
身体の中にある「リンパ球」という免疫細胞ががん化(悪性化)し、無制限に増殖してしまう病気です。
リンパ球は、リンパ節(首やわきの下など)や脾臓、骨髄、消化器官などに存在しています。
そのため、リンパ腫は身体のさまざまな場所に影響を及ぼす病気で、全身性の病気といわれています。
ねこちゃんに発生する腫瘍の中でも非常に多く見られるもので、特に中高齢(6歳以上)のねこちゃんに多い傾向がありますが、若い子でも見られます。
ねこちゃんのリンパ腫は、発生する場所によっていくつかのタイプに分類されます。
胃や腸などの消化器に腫瘍ができ、食欲低下や下痢、嘔吐が続きます。
体重も減り、おなかをさわるとゴロゴロした塊があります。
胸の中に腫瘍ができ、呼吸が苦しそう(呼吸が浅い・咳)になります。
元気もなくなります。
身体の複数のリンパ節(首や足のつけ根)が腫れます。
熱が出て元気がなくなることもあります。
鼻血、くしゃみ、顔の変形などが起こります。
まれに脳や脊髄に発生し、けいれんや歩行困難が見られます。
「消化器型リンパ腫」と「縦隔型リンパ腫」の症例が多く報告されており、特に若年~中年のねこちゃんに見られることがあります。
ねこちゃんのリンパ腫の明確な原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。
猫白血病ウイルス(FeLV)や猫免疫不全ウイルス(FIV)への感染がリスクを高めます。
これらのウイルスに感染すると免疫機能が低下し、がん化しやすくなります。
特定の遺伝子が関与している可能性があります。
などが挙げられます。
リンパ腫は進行するまで症状が目立ちにくく、見逃されがちです。
腫瘍ができる場所によって異なりますが、以下のような一般的な兆候が見られます。
ごはんを食べる量が減少します。
おやつにも興味を示さなくなります。
急激な体重の減少が見られます。
活動量が減り、寝ている時間が増えます。
消化器系に異常が現れることがあります。
胸部に腫瘍ができると、呼吸が苦しくなることがあります。
首やおなかのしこりが触れるようになります。
鼻腔内に腫瘍ができると、鼻血が出たり頻繁にくしゃみをしたりします。

これらの症状が1週間以上続いた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
特に、都市部に暮らすねこちゃんは、環境ストレスが原因で免疫力が低下しやすく、病気にかかりやすい傾向があります。
猫のリンパ腫の初期症状について詳しくはこちら

猫のリンパ腫の診断には、複数の検査を組み合わせて行います。
触診や視診で異常を確認します。
全身の健康状態やウイルス感染(FeLV・FIV検査含む)の有無を調べます。
レントゲンや超音波検査で腫瘍の位置や大きさを確認します。
腫瘍から細胞を採取し、顕微鏡で観察します。
必要に応じて、組織の一部を採取し、詳しく分析します。
猫のリンパ腫は、早期に発見し適切な治療を行うことで予後が大きく変わる病気です。
リンパ腫の治療は、主に以下の方法が用いられます。
猫のリンパ腫の治療では、抗がん剤(化学療法)が中心となります。
腫瘍の進行を抑えるために行われます。
手術が適さないケースが多いため、内科的アプローチが基本です。
当院では、副作用の少ないプロトコルを用い、ねこちゃんの負担を軽減した治療を提供しています。
高齢のねこちゃんにも対応可能です。
特定の部位に対して放射線を照射します。
腫瘍が限局している場合、摘出手術が検討されます。
治療方針は、猫のリンパ腫の種類や進行度、全身状態に応じて個別に検討する必要があります。
漢方薬など東洋医学を組み合わせることで、QOLの維持・向上をサポートします。

東洋医学の診療は、名取獣医師が担当いたします。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。
鍼治療に関しては、2回目以降もお電話か窓口でのご予約のみとなります。
猫のリンパ腫の余命は、治療の有無によって大きく異なります。
| タイプ | 治療なし | 治療あり |
| 消化器型 | 約1~2か月 | 6か月~2年 |
| 縦隔型 | 数週間~1か月 | 6か月~1年 |
| 鼻腔内型 | 数か月 | 1年以上生存例あり |
治療を行うことで、愛猫との時間を大幅に延ばすことが可能です。
猫のリンパ腫の余命について詳しくはこちら

リンパ腫の発症を完全に防ぐことはできませんが、以下の習慣を意識することでリスクを下げることができます。
FeLVやFIVの感染を防ぐため、ワクチン接種や室内飼育を徹底しましょう。
早期発見のために、年に1〜2回の健康診断(血液検査・画像診断)を受けることをおすすめします。
ねこちゃんが安心して過ごせる環境(静かな場所の確保など)を整えることで、免疫力の低下を防ぎます。
良質なキャットフードと水分補給
当院では、ねこちゃんのライフステージや性格に応じた健康管理プランをご提案しています。
猫の健康診断について詳しくはこちら

日々の小さな変化に気づくことが、早期発見につながります。
A. 治療によって症状の改善や寛解が期待できる場合がありますが、完全に治癒するケースは限られます。
A. 食欲低下や体重減少など、比較的軽い症状から始まることが多いです。
ねこちゃんのリンパ腫は、早期発見・早期治療によって余命を延ばし、QOL(生活の質)を高く保つことが可能です。
愛猫の健康を守るためには、日頃の観察と早めの対応が鍵となります。
「うちの猫、もしかしてリンパ腫かも?」と感じたら、小さなことでもかまいません。
どうぞお気軽にご相談ください。

この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:石井院長 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護師
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
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