【犬の乳腺腫瘍】しこりは初期サイン?見逃しやすい症状と気づき方|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

わんちゃんの乳腺腫瘍は、特に避妊手術をしていない中高齢の女の子に多く見られる病気です。
初期には目立った症状が少ないこともあり、普段のスキンシップで偶然しこりに気づかれるケースも少なくありません。
悪性の場合は転移することもあるため、早めの発見が大切です。

この記事では、わんちゃんの乳腺腫瘍について、初期症状のチェックポイントを中心に解説いたします。

犬の乳腺腫瘍のことなら池田動物病院へ|池田動物病院腫瘍科
目次

犬の乳腺腫瘍とは

お腹をやさしく触りながらスキンシップをしているミニチュアダックス(乳腺腫瘍のセルフチェックイメージ)

わんちゃんの乳腺腫瘍とは、乳腺(乳房の組織)にできる腫瘍のことで、わんちゃんの腫瘍全体の中でも特に多く見られます。
発症の多くは、7歳以上の避妊手術をしていない女の子のわんちゃんに見られ、約50%が悪性と報告されています。

悪性腫瘍は肺やリンパ節などへ転移する可能性があり、治療が遅れると命にかかわる危険もあります。

乳腺腫瘍はなぜできるの?|避妊手術との関係

乳腺腫瘍の発症には、エストロゲンプロゲステロンといったホルモンの影響が深く関わっています。
避妊手術をしていないわんちゃんでは、ホルモン分泌が続くことで腫瘍が発生しやすくなります。

避妊手術のタイミングによって発症率は以下のように変わります。

避妊手術の時期発症率
初回発情前に避妊手術約0.5%
2回目の発情までに避妊手術約8%
2回以上発情を経験した犬約26%以上

このように、避妊手術の時期は乳腺腫瘍の予防に大きくかかわります。

犬の乳腺腫瘍の初期症状

乳腺腫瘍の初期症状は目立たないことが多く、見逃されやすい傾向にあります。
以下のようなサインが見られたら、すぐに動物病院へご相談ください。

しこり

乳腺部分に米粒〜ビー玉サイズのしこりが触れることがあります。
小さいしこりでも、時間とともに大きくなったり、複数みられるようになる場合があります。
ただし、良性か悪性かは見た目や触っただけでは判断できません。
触って痛がらないことも多いため、注意が必要です。

出血や分泌物

乳頭から透明やにごった液体、または出血が見られる場合は要注意です。
腫瘍が炎症や内部の変性を起こしている可能性があります。

皮膚の変化

乳腺部の皮膚が赤くなったり腫れたりしている場合、血流やリンパの異常によるものかもしれません。
特に炎症性乳がんでは皮膚の変化が顕著に現れます。

気にするしぐさ

愛犬が特定の部位をしきりに舐める、触れたときに嫌がる仕草を見せる場合は、違和感や痛みを感じているサインです。

自宅でできる!乳腺腫瘍セルフチェックの方法

乳腺腫瘍の早期発見には、日常的なチェックが非常に有効です。

月に1回のセルフチェック

  1. 愛犬をリラックスさせ、仰向けや横向きに寝かせます。
  2. 前足の後ろから後ろ足のつけ根まで、乳頭のラインに沿って両側をゆっくりと指でなぞるようにやさしく触れてください。
  3. 左右で大きさの違う部分や硬いしこりがないかを確認しましょう。

しこりがあった場合は…

  • 気になるしこりがあれば、日付と大きさ・位置などを記録しておきましょう(メモや写真がおすすめです)。
  • サイズが変化した場合や、増えているように感じた場合は早めに動物病院を受診しましょう。

なぜ早期発見が大切なの?

乳腺腫瘍は初期には症状が目立ちにくく、飼い主さまが気づかないまま進行してしまうことがあります。

一方で、小さいうちに発見できれば治療の選択肢が広がる場合もあります。

日頃からおなかをやさしく触る習慣をつけておくことが、早期発見につながります。

乳腺腫瘍の診断と治療の流れ

動物病院では、以下のような手順で診療が行われています。

診断

視診・触診

しこりの大きさや硬さ、場所などを確認します。

画像診断(レントゲン・エコー)

腫瘍の大きさや転移の有無を確認します。

細胞診・病理検査

必要に応じて細胞や組織を採取し、腫瘍の種類や性質を確認します。

治療

外科手術

腫瘍の摘出が基本です。
状態によって乳腺の部分的または全摘を行います。

抗がん剤治療(化学療法)

悪性腫瘍で転移の可能性がある場合、抗がん剤治療を併用することがあります。

術後の経過観察や再発チェックも含め、継続的なケアが大切です。

犬の乳腺腫瘍と初期症状 まとめ

乳腺腫瘍は、小さなしこりだけが初期サインであることも少なくありません。
普段のスキンシップや月1回のチェックが、早期発見につながることがあります。

早めの避妊手術や月1回のチェックで予防・早期発見をしましょう。
小さなしこりや異変があれば早めに動物病院を受診しましょう。

当院では、腫瘍に特化した診療体制を整えており、診断から治療、術後のフォローアップまで一貫して対応しています。
「しこりがあるかも」「少し気になる変化がある」など、不安なことがありましたらお気軽にご相談ください。

腫瘍科診察は、石井院長が担当しております。
しこりや腫瘍に関するご相談、がん治療、セカンドオピニオンなどにも対応しております。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。

犬の乳腺腫瘍のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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