【猫の食事量の計算方法|子猫(5~12か月)】カロリー計算と適切な給餌量|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「子猫のごはん量はどれくらいが適切?」
「体重に合わせてどう計算すればいいの?」
「フードの量が合っているのか不安」

このようなお悩みをお持ちの飼い主さまも多いのではないでしょうか。

子猫(特に5か月以降)は成長のスピードが緩やかになってくる一方で、体格や活動量によって必要なエネルギー量に差が出やすい時期です。
そのため、「なんとなくの量」ではなく、カロリー計算に基づいて食事量を決めることがとても重要になります。

この記事では、子猫(5か月~)に必要なカロリーの考え方と、フード量の計算方法についてわかりやすく解説いたします。

子猫の食事のことなら池田動物病院へ|池田動物病院トップページ
目次

子猫に必要なカロリーとは?

子猫のフード量を計算するイメージのイラスト(キッチンスケールとフード、電卓と子猫)

子猫の食事量は、「体重」だけでなく「成長段階」や「活動量」によって変わります。

一般的に、子猫は成長のために成猫よりも多くのエネルギーを必要とします。
ただし、生後5か月以降になると成長速度は徐々に落ち着き、必要カロリーも少しずつ変化していきます。

そのため、現在の体重に応じた適切なカロリーを把握することが重要です。

子猫(5~12か月)のごはん量の目安

以下に、子猫(5~12か月)の1日に必要なフード量の計算方法を載せてみました。

【1日あたりに必要なフード量の計算方法のステップ】

  1. 猫の体重から安静時エネルギー要求量(RER)を求める
  2. RERに活動係数をかけて1日当たりのエネルギー要求量(DER)を求める
  3. DERをフードの100gあたりのエネルギー量で割り、100をかける

ステップ1:「RER(安静時エネルギー要求量)」を求める

ねこちゃんが安静に過ごすときに必要なエネルギー量RERRest Energy Requirement)を計算します。

計算式は以下の通りです。

RERの数値の出し方は
RER(kcal)= (体重kg0.75 × 70
となります。

ちょっと難しそうに見えますが、電卓で次のように計算できます。

電卓を使ってRERを計算する場合
(体重)0.75
体重×体重×体重の結果に √√とルートを2回押して出し、
最後に70をかけて算出します。

例)体重2kgのねこちゃんの場合

2 × 2 × 2 = 8
8に「√(ルート)」を2回押すと「約1.681

1.681 × 70 ≒ 117.67kcal/day

つまり、体重2kgのねこちゃんが1日安静にしているだけで必要なエネルギーは約118kcalです。

計算が苦手な方は、簡単にRERを求められる概算表があるので載せます。

体重(kg)RER(kcal/day)
0.542
1.070
1.595
2.0118
2.5139
3.0160
3.5179
4.0198
4.5216
5.0234
5.5251
6.0268
6.5285
7.0301
7.5317
8.0333
8.5348
9.0364
9.5379
10394
11423
12451
13479

ステップ2:「DER(1日あたりのエネルギー要求量)」を求める

DER(Daily Energy Requirement)1日あたりのエネルギー要求量を計算します。
これは、生活の中での活動量を考慮した「実際に必要なカロリー」です。

DERは
DER(kcal)= RER × 活動係数
の計算式で導かれます。

活動係数はライフステージによって異なり、シニア猫の場合は1.2が目安です。

例)2kg・6か月齢のこねこちゃんの場合

RER=118
118 × 2.5295kcal/day(DER)

295kcalが、1日に必要な総カロリー量の目安になります。

参考までに、猫のライフステージ別の活動係数の目安は以下の通りです。

猫の活動係数(DER計算用の目安)

状況・ライフステージ活動係数(目安)
成猫(避妊・去勢済み、室内飼い)1.2〜1.4
成猫(未避妊・未去勢、活動的)1.4〜1.6
成猫(とても活発/屋外に出る)1.6〜1.8
成猫(肥満傾向で減量が必要)1.0
子猫(生後4か月まで)3.0
子猫(生後4〜12か月)2.5
妊娠期2.0〜2.5
授乳期(ピーク時)4.0〜5.0
シニア猫1.1〜1.2

ステップ3:フードのカロリーから必要量を計算

与えているフードの「100gあたりのカロリー量」を使って、実際のごはん量(グラム数)を求めます。

フード量(g)= DER × 100 ÷ フードの100gあたりのカロリー

例)体重2kg 5か月齢子猫 子猫用総合栄養食 407kcal(407kcal/100gのフードを与えたい場合

295(DER)×100 ÷ 407 = 約72.48g

上記の式より、1日のフード量は73gと導かれ、1日にあげる回数で分けて与えてください。

子猫の体重別 1日の必要カロリー(活動係数2.5の場合)

体重(kg)RER(kcal)DER(kcal)
1.070175
1.595238
2.0118295
2.5139348
3.0160400
3.5179448
4.0198495
  • 活動係数は 2.5固定(生後5〜12か月の子猫ちゃん用)
  • 体重に応じて必要カロリーを算出
  • フードのカロリー表示を確認し、適量を割り出す
  • 成長に合わせて1〜2週間ごとに微調整

計算するときの注意点

カロリー計算は目安として非常に有用ですが、以下の点に注意が必要です。

  • 成長スピードには個体差がある
  • 活動量によって必要量が変わる
  • 避妊・去勢後は必要カロリーが下がる
  • 太りすぎ・痩せすぎは調整が必要

体重や体型(ボディコンディション)を見ながら調整していくことが大切です。

食事量の調整ポイント

計算した量はあくまでスタートラインです。

次のポイントを確認しながら調整しましょう。

  • 体重が順調に増えているか
  • おなかの張り具合
  • 肋骨がさわれるか
  • 便の状態

「増えすぎ」「増えなさすぎ」を見て微調整します。

よくある質問(FAQ)

Q. 計算通りに与えれば安心ですか?

A. 目安にはなりますが、個体差があるため体型や体重の変化を見ながら調整が必要です。

Q. フードの種類で量は変わりますか?

A. はい、カロリー密度が異なるため同じ量でもエネルギー量が変わります。

Q. 何回に分けて与えるのが良いですか?

A. 子猫(5か月以降)は2〜3回に分けて与えるのが一般的です。

子猫(5か月~)の食事の基本やフード選びについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

子猫(5か月~)の食事について詳しくはこちら

まとめ

子猫(5か月~)の食事量は、体重や成長段階に応じて適切に調整することが大切です。

カロリー計算を活用することで、より正確な食事管理が可能になります。

ただし、計算だけに頼るのではなく、

  • 体重の変化
  • 体型
  • 食欲や便の状態

などを総合的に見ながら調整していきましょう。

子猫の食事管理について不安なことがあれば、どうぞお気軽に池田動物病院までご相談ください。

子猫の食事のことなら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次