【犬のリンパ管拡張症】下痢や体重減少の原因かも?症状・検査・治療法を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「下痢がなかなか治らない」
「少しずつ体重が減ってきた」
「血液検査でたんぱく質が低いと言われた」

このような症状がみられる場合、リンパ管拡張症(りんぱかんかくちょうしょう)が関係しているかもしれません。

リンパ管拡張症はわんちゃんでみられる消化器疾患のひとつで、慢性的な下痢や低たんぱく血症の原因となることがあります。

早期に診断し、適切な治療やお食事管理を行うことが大切です。

今回は犬のリンパ管拡張症について、症状や原因、検査、治療法を解説いたします。

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目次

犬のリンパ管拡張症とは?

元気がなく横になって休む犬のイラスト|犬のリンパ管拡張症をイメージ

リンパ管拡張症とは、腸のリンパ管が拡張して正常に機能しなくなる病気です。

腸のリンパ管は、主に吸収された脂肪を運ぶ重要な役割を担っています。

しかし、腸のリンパ管が拡張して傷つくと、リンパ液やたんぱく質が腸の中へ漏れ出してしまいます。

その結果、

  • 下痢
  • 体重減少
  • むくみ
  • 元気消失

などの症状がみられることがあります。

犬のリンパ管拡張症でみられる症状

慢性的な下痢

もっともよくみられる症状のひとつです。

数週間から数か月にわたって下痢が続くこともあります。

軟便程度の場合もあれば、水のような下痢になることもあります。

体重減少

しっかり食べているにもかかわらず体重が減ってしまうことがあります。

栄養がうまく吸収できなくなることが原因です。

食欲不振

症状が進行すると食欲が低下することがあります。

大好きなおやつにも反応しなくなる場合があります。

元気消失

栄養状態の悪化や低たんぱく血症によって元気がなくなることがあります。

お散歩を嫌がるようになることもあります。

腹水や胸水

病気が進行すると、おなかや胸に水がたまることがあります。

おなかが張って見えたり、呼吸が苦しそうになったりする場合は注意が必要です。

犬のリンパ管拡張症の原因

リンパ管拡張症には大きく分けて2つのタイプがあります。

原発性リンパ管拡張症

リンパ管そのものの異常によって起こるタイプです。

生まれつきの体質が関係していると考えられています。

他の病気が原因となる場合

腸の慢性的な炎症や腫瘍などによってリンパの流れがわるくなり、リンパ管拡張症が起こることがあります。

そのため、背景に別の病気が隠れていないか調べることも重要です。

リンパ管拡張症になりやすい犬種はいるの?

どの犬種でも発症する可能性がありますが、比較的発症しやすいとされる犬種も知られています。

例えば、

  • ヨークシャー・テリア
  • マルチーズ
  • シーズー
  • ソフト・コーテッド・ウィートン・テリア

などです。

ただし、これらの犬種以外でも発症することはあります。

慢性的な下痢や体重減少がみられる場合は犬種に関係なく注意が必要です。

犬のリンパ管拡張症はどうやって診断するの?

リンパ管拡張症では低たんぱく血症がみられますが、肝機能の低下やたんぱく漏出性腎症など、ほかの原因でも血液中のたんぱく質が低下することがあります。
そのため、これらの病気との鑑別が重要です。

診断には、血液検査や超音波検査など複数の検査を組み合わせます。

血液検査

血液中のたんぱく質やアルブミン、リンパ球の値を確認します。

リンパ管拡張症では低たんぱく血症、低コレステロール血症、低カルシウム血症がみられることがあります。

超音波検査

腸やリンパ管の状態や腹水の有無などを確認します。

診断のために重要な検査のひとつです。

糞便検査

寄生虫や感染症など、他の原因が隠れていないか確認します。

内視鏡検査・病理検査

確定診断には腸の組織検査が必要となることがあり、(麻酔下での)内視鏡検査などで採取した粘膜を病理検査で詳しく調べます。

犬のリンパ管拡張症の治療

低脂肪食による食事管理

リンパ管拡張症ではお食事管理が非常に重要です。

脂肪分の多いお食事はリンパ管への負担を増やすため、低脂肪食を中心に管理します。

状態によっては療法食を使用することもあります。

内科治療

症状や原因に応じてお薬を使用します。

炎症を抑える治療が必要になることもあります。

基礎疾患の治療

他の病気が原因となっている場合は、その病気の治療も並行して行います。

食事管理がとても重要な病気です

リンパ管拡張症では、治療と同じくらいお食事管理が重要になります。

症状が改善した後も、低脂肪食を継続することで再発予防につながることがあります。

自己判断でお食事を変更すると症状が悪化することもあるため、獣医師と相談しながら管理を続けることが大切です。

また、おやつやヒトの食べ物が病状に影響することもあります。

「少しくらいなら大丈夫」と考えず、治療中はお食事内容に注意しましょう。

こんな時は早めに受診を

以下のような症状がみられる場合は早めの受診をおすすめします。

  • 下痢が続いている
  • 体重が減っている
  • 食欲がない
  • 元気がない
  • おなかが張っている
  • 呼吸が苦しそう

特に慢性的な下痢と体重減少が続く場合は注意が必要です。

リンパ管拡張症は早期診断が大切です

リンパ管拡張症は慢性的に進行することが多く、初期には症状が目立たないこともあります。

そのため、

「下痢が続いているけれど元気だから大丈夫」

と様子を見ているうちに病気が進行してしまうこともあります。

早期に診断し、適切な治療や食事管理を始めることが重要です。

まとめ

犬のリンパ管拡張症は、慢性的な下痢や体重減少、低たんぱく血症の原因となる病気です。

下痢が長引く、体重が減ってきた、おなかが張っているなどの変化がみられた場合は、早めにご相談ください。

池田動物病院では、血液検査や超音波検査などを行い、状態に応じた治療や食事管理をご提案しています。

犬のリンパ管拡張症のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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