【猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎・猫ジステンパー)】子猫で重症化しやすい感染症|症状・診断・治療・予防について解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「猫汎白血球減少症ってどんな病気?」
「子猫が急に元気や食欲がなくなって心配…」
「ワクチンで予防できる病気なの?」

このようなことでお困りではありませんか?

猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎・猫ジステンパー)は、猫パルボウイルスによって引き起こされる感染症です。

特にワクチン未接種のこねこちゃんでは重症化しやすく、激しい嘔吐や下痢、脱水、白血球の減少などがみられ、命にかかわることもあります。

一方で、この病気は3種混合ワクチンで予防できる代表的な感染症でもあります。

この記事では、猫汎白血球減少症の症状や感染経路、診断方法、治療、予防について分かりやすく解説いたします。

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目次

猫汎白血球減少症とは?

毛布の上で休む子猫を描いたイラスト|猫汎白血球減少症のイメージ

猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎・猫ジステンパー)は、猫パルボウイルス(Feline Panleukopenia Virus:FPV)によって起こる感染症です。

このウイルスは、腸の粘膜や骨髄など細胞分裂が盛んな組織で増殖するため、

  • 激しい消化器症状
  • 白血球の著しい減少
  • 免疫力の低下

を引き起こします。

特に、こねこちゃんでは急速に症状が進行し、重症化すると命にかかわることもあるため注意が必要です。

どんな猫が感染しやすい?

猫汎白血球減少症はすべてのねこちゃんで感染する可能性がありますが、特に次のようなねこちゃんでは注意が必要です。

  • 子猫
  • ワクチン未接種の猫
  • 保護されたばかりの猫
  • 多頭飼育の環境で生活している猫
  • 外に出る機会がある猫

免疫力が十分ではないこねこちゃんほど重症化しやすいことが知られています。

感染経路

感染したねこちゃんの便などに排出されたウイルスや、ウイルスに汚染された環境・物品との接触によって感染します。

また、

  • トイレ
  • 食器
  • ケージ
  • ヒトの手や衣服、靴

などを介して感染が広がることもあります。

猫パルボウイルスは環境中で非常に感染力を保ちやすく、条件によっては長期間生存することがあります。
また、一般的なアルコール消毒では十分な効果が期待できないため、感染が疑われる環境では、次亜塩素酸ナトリウムなど猫パルボウイルスに有効な消毒剤を適切に使用することが重要です。
多頭飼育環境では、トイレや食器、ケージなどの衛生管理にも十分注意しましょう。

主な症状

発熱

感染初期には高熱がみられることがあります。

嘔吐

くり返し嘔吐し、水分も摂れなくなることがあります。

下痢・血便

激しい下痢や血便がみられ、急速に脱水が進行します。

元気・食欲の低下

ぐったりして食欲がなくなり、こねこちゃんでは短期間で重症化することがあります。

さらに、白血球が減少することで細菌感染などの二次感染を起こしやすくなります。

診断方法

診察や症状に加え、

などを組み合わせて診断します。

血液検査では白血球数の著しい減少がみられることが多く、診断の重要な手がかりになります。

治療方法

猫汎白血球減少症に対する特効薬はありません。

そのため、

  • 点滴による脱水の改善
  • 吐き気止め
  • 栄養管理
  • 二次感染を防ぐための抗菌薬

などの支持療法を行い、ねこちゃん自身の回復を支えます。

重症例では入院治療が必要になることもあります。

予防方法

最も効果的な予防方法は混合ワクチンの接種です。

当院では、こねこちゃんの混合ワクチンプログラムに沿って接種をおすすめしています。

また、

  • 新しく迎えた猫の健康チェック
  • 多頭飼育での衛生管理
  • 感染した猫との接触を避ける

ことも予防につながります。

ヒトにうつる?

猫汎白血球減少症はヒトには感染しません

ただし、ヒトの手や衣服、靴などにウイルスが付着して運ばれることがあるため、感染したねこちゃんと接触した後は十分な手洗いや衛生管理を行うことが大切です。

こんな症状は早めに受診しましょう

次のような症状がみられる場合は、できるだけ早めに動物病院を受診してください。

  • 急に元気がなくなった
  • 食欲がない
  • くり返し嘔吐する
  • 下痢や血便が続く
  • 子猫がぐったりしている

特に、こねこちゃんでは短時間で脱水が進み、命にかかわることがあります。

よくある質問(FAQ)

Q. 猫汎白血球減少症は治りますか?

A. 適切な治療によって回復するねこちゃんもいます。
ただし、猫汎白血球減少症は重症化すると命にかかわる感染症で、
特にこねこちゃんでは急速に状態が悪化することがあります。
そのため、早期の診断と治療が重要です。

Q. ワクチンで予防できますか?

A. はい。
3種混合ワクチンに含まれるコアワクチンのひとつであり、高い予防効果が期待できます。

Q. 室内飼いでも感染しますか?

A. 感染リスクは低くなりますが、ヒトの手や衣服などを介してウイルスが持ち込まれる可能性があるため、完全にゼロではありません。

Q. ヒトにうつりますか?

A. ヒトには感染しません。

Q. 一度かかった猫は、もう感染しませんか?

A. 一般的には回復後に免疫を獲得すると考えられており、再び発症することは多くありません。
ただし、今後のワクチン接種については、ねこちゃんの年齢や健康状態に応じて獣医師にご相談ください。

まとめ

猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎・猫ジステンパー)は、猫パルボウイルスによって引き起こされる重篤な感染症です。

特にワクチン未接種のこねこちゃんでは、嘔吐や下痢、脱水、白血球の減少などにより急速に悪化することがあります。

一方で、この病気は混合ワクチンによって予防できる感染症でもあります。
適切な時期にワクチンを接種し、日頃から体調の変化に気を配ることが大切です。

池田動物病院では、こねこちゃんの健康診断や混合ワクチン接種、感染症の診断・治療を行っています。
気になる症状がある場合やワクチンについてご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。

猫の汎白血球減少症のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:鈴木 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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