【シニア犬に多い病気】心臓病・認知症・腫瘍の症状と予防法を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

愛犬が年齢を重ねると、体調や行動に少しずつ変化が現れてきます。
「最近よく咳をする」
「寝てばかりいる」
「以前と様子が違う気がする」
こうしたサインは、実は身体の中で進行している病気の兆候かもしれません。

本記事では、シニア犬に多く見られる代表的な病気である「心臓病・認知症・腫瘍」について、症状や予防法、早期発見のポイントをわかりやすく解説いたします。
当院の強みである腫瘍科・東洋医学科での診療アプローチもご紹介しています。

池田動物病院(川崎市・武蔵小杉)公式サイト|地域密着の総合動物病院
目次

シニア犬とは?何歳からが対象?

わんちゃんはヒトより早く歳を取る動物です。

目安として、

  • 小型犬・中型犬:7歳頃からシニア期
  • 大型犬:5~6歳頃からシニア期

年齢とともに臓器の機能や免疫力が低下し、病気のリスクが高まります。

ただし、多くの病気は初期症状が乏しく、「元気に見えるのに実は病気が進行していた」というケースも珍しくありません。

「シニア期に入ったかな」と感じたタイミングで、一度健康状態を見直すことをおすすめします。

シニア犬に多い代表的な病気とその対応

穏やかな表情で座っているシニア犬(老犬)。周囲には心臓・脳・腎臓・関節などシニア犬に多い病気を象徴するイラストが描かれている。

シニア犬に多い心臓病|僧帽弁閉鎖不全症とは?

小型・中型犬に多い心臓病で、加齢や遺伝により心臓の弁が変形・ゆるみ、血液が逆流することで心臓に負担がかかります。

主な症状

  • お散歩中や興奮時の咳
  • 呼吸が速い、苦しそう
  • 寝ているときにゼーゼーと音がする
  • 疲れやすい、お散歩を嫌がる

対応策

  • 聴診・レントゲン・心エコーによる定期検査
  • 進行抑制のための内服薬

当院では心臓の状態に応じた個別の治療プランをご提案しています。

犬の認知症(認知機能不全症候群)の症状と対処法

高齢のわんちゃんに増えている神経疾患のひとつで、脳の老化による行動異常が見られます。

主な症状

  • 夜鳴き・夜間の徘徊
  • 同じ場所をぐるぐる回る
  • 名前を呼んでも反応しない
  • トイレの失敗、昼夜逆転

対応策

  • 昼間の活動量を増やす(お散歩・遊び)
  • サプリメントやお薬の使用
  • 安心できる生活環境の整備

当院では東洋医学科にて、漢方・鍼灸などで脳の血流改善を目指す治療も行っています。

高齢犬に多い腫瘍(がん・しこり)と早期発見の重要性

加齢とともに細胞が異常増殖しやすくなり、腫瘍のリスクが高まります。
腫瘍には良性と悪性(がん)がありますが、見た目だけでは区別が難しいため注意が必要です。

主な症状

  • 皮膚や体内のしこり
  • 食欲低下、体重減少
  • 排泄異常、元気がない

対応策

  • 触診・血液検査・画像診断(エコー・レントゲン)
  • 細胞診・病理検査による診断
  • 外科・内科・東洋医学を組み合わせた治療

当院では腫瘍科専門の診療体制で、飼い主さまの希望やわんちゃんの体調に合わせた治療をご提案しています。

毎日の健康チェックポイント

病気の早期発見には、日頃の観察が何よりも大切です。

以下のような変化に気づいたら、ご相談ください。

  • 食欲や飲水量が変化した
  • 咳や呼吸がいつもと違う
  • お散歩を嫌がる、すぐ疲れる
  • 夜間に落ち着きがない
  • 排泄の回数や場所に異変がある
  • 身体にしこりがないか、定期的に確認する

シニア犬の健康を守るために、今からできること

定期健診を受ける習慣を

年1~2回の健診で、無症状のうちに病気を見つけることができます。
特に7歳以降は、定期的な健康チェックが大切です。

生活環境の見直し

  • 滑りにくい床にする
  • 段差を減らす
  • 安心して眠れる寝床を整える

食事・飲水のチェック

  • 食べる量やスピードに変化がないか
  • お水を飲む量が急に増えたり減ったりしていないか

よくあるご質問(FAQ)

Q. 健診は毎年必要ですか?

A. はい。特にシニア期は年1~2回の健診をおすすめします。

Q. 東洋医学はどんなときに効果がありますか?

A. 高齢犬の慢性疾患や体力が心配なケースに向いています。また、認知症のために夜鳴いてしまう、あまり眠れない、異常に興奮するなどの時にも効果があります。

Q. しこりがあるけど様子見でも大丈夫?

A. いいえ。見た目では良性・悪性の判断がつかないため、検査をおすすめします。

Q. 相談だけでも可能ですか?

A. もちろんです。お気軽にご相談ください。

まとめ|大切なのは予防と早期発見

心臓病・認知症・腫瘍など、シニア犬に多い病気は放置すると命にかかわることもあります。

しかし、日頃のケアと早期の受診によって、健康寿命を延ばすことが可能です。
当院では、腫瘍科・東洋医学科を含めた総合的な診療体制で、シニア期のわんちゃんとそのご家族をサポートしています。

「いつもと違うかも」と感じたときは、まずはご相談ください。

池田動物病院 腫瘍科|犬・猫の腫瘍・がん治療に対応|川崎市・武蔵小杉の専門診療
池田動物病院 東洋医学科(漢方・鍼灸)|犬・猫の体質改善と自然療法|川崎市・武蔵小杉

東洋医学の診療は、名取獣医師が担当いたします。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。
鍼治療に関しては、2回目以降もお電話か窓口でのご予約のみとなります。

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次