地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
当院では、ねこちゃんの腎臓病に関するご相談を多くいただいています。
特に7歳を超えたねこちゃんに多くみられるこの病気は、飼い主さまの早期発見と日常ケアがカギになります。
この記事では、ねこちゃんの腎臓病の症状、原因、診断方法、治療、食事、予防までを看護師の視点から丁寧に解説します。
腎臓は体内の老廃物をろ過し、尿として排出する臓器です。
電解質や水分の調整、ホルモンの生成にもかかわっており、ねこちゃんの健康を支える重要な役割を担っています。
腎臓病になるとこれらの機能が徐々に低下し、身体に有害な物質が蓄積されていきます。
ねこちゃんの腎臓病の多くは慢性腎臓病(CKD)で、時間をかけて進行していくのが特徴です。
これらの変化は老化現象として見過ごされがちですが、腎臓病のサインであることが多いです。
特に「お水を飲む量」が急に増えたときは要注意です。
ねこちゃんの腎臓病の最も多い原因は、加齢による腎臓の細胞の劣化です。
7歳を過ぎたあたりからリスクが上がり、10歳以上では3頭に1頭が腎臓病を抱えているともいわれています。
血液検査ではBUN(尿素窒素)、CRE(クレアチニン)、SDMA(早期腎不全マーカー)などの数値を測定します。
特にSDMAは早期の腎機能低下を検出できるため、最近では非常に重要視されています。
ねこちゃんの腎臓病は、国際的に採用されているIRIS分類(International Renal Interest Society)に基づいており、4つのステージに分類されます。
ステージが上がるごとに治療も多様化します。
ステージ1・2では食事療法が中心、ステージ3以降では点滴や薬物療法が必要になることが多いです。
腎臓病は完治が難しい病気ですが、治療によって進行を遅らせ、ねこちゃんの生活の質を維持することは可能です。
リン・たんぱく質・ナトリウムを制限した療法食を使うことで腎臓への負担を減らします。
治療は年齢・体重・症状に応じて個別に計画します。
通院頻度や投薬方法についても丁寧に説明し、飼い主さまと連携しながらケアを進めています。
療法食はこれらの成分が厳密に管理されており、腎機能を守る効果があります。
7歳を過ぎたら半年に1回の血液・尿検査をおすすめします。
特にSDMAを含む項目の検査を早めに行うことで、ステージ1の段階での発見が可能になります。
腎機能が大きく低下すると、老廃物が体内に蓄積されて「尿毒症」という状態になります。
こうした症状が出る前に、早期に発見・治療を行うことで、ねこちゃんの生活の質(QOL)を保つことができます。
ねこちゃんの腎臓病は避けられない老化現象の一部とも言えますが、飼い主さまが日々の変化に気づくことで、早期に対処することができます。
池田動物病院では、ねこちゃん一頭一頭に合わせた検査・ケアのご提案を行っております。
「なんとなく気になる…」
そんな小さな変化も、実は大切なサインかもしれません。
お気軽にご相談ください。
スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護士
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
IKEDA ANIMAL HOSPITAL
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