成犬の食事について

犬種や個体差で多少異なりますが、一般的に成犬期は成長段階の中で最も長い期間と言われています。

成犬期の間、理想的な体型と体重を維持し、必要な栄養をバランスよく摂取することは、愛犬が健康でいられるために重要なことなので、この記事を参考に適切な食事を選択しましょう。

目次

1| 成犬の食事の選び方

子犬から成犬へ変わるタイミングとされている年齢は以下の通りです。

この時期を目安に子犬用フードから成犬用フードにゆっくり切り替えていきましょう。

小型犬生後8ヵ月
中型犬1才
大型犬1才6ヶ月

成犬期になるとこれ以上成長することがないので「健康維持」を目的にフードを選びます成長が止まってからも子犬用のフードを与え続けると、カロリーオーバーで太ってしまいます。

主食にする食事にはドライフードでもウェットフードでも、「成犬(アダルト)用総合栄養食」と記載されているものを選びます。総合栄養食とは、そのフードとお水だけで健康を維持できる栄養バランスが整ったペットフードになります。

一方、「一般食」や「副食」と表記されているものは、総合栄養食に混ぜて与える“おかず”のようなフードです。

「成犬(アダルト)用総合栄養食」には必要な栄養素がバランスよく配合され、毎日の健康維持をサポートしてくれます。成犬(アダルト)用フードのなかには、愛犬の健康的な生活をサポートする成分が含まれているものもあります。

きれいな皮膚・被毛を維持する成分を配合したものや、独特な形状の粒を嚙むことで歯石をおさえられるもの、関節の健康を維持するもの、ダイエット用、お腹が弱い子に配慮したものなど、サポート成分や目的はメーカーや商品によって様々です。

愛犬の普段のライフスタイルや体調を考慮して合ったものを選んであげましょう。

2| 成犬の食事量

まずは成犬(アダルト)用総合栄養食のパッケージに記載されている給与量を参考に与えてください。愛犬のライフスタイルによって消費エネルギーは異なるため、あくまで参考程度です

運動量が多い・少ない、避妊・去勢手術の有無、などで必要とするエネルギーが違ってきます愛犬の体重の増減を把握し適切な量を決めていきます。

以下に、成犬の1日に必要なフード量の計算方法を載せてみました。

【1日あたりに必要なフード量の計算方法】

犬の体重から安静時エネルギー要求量(RER)を求めます
 ↓
RERに活動係数をかけて1日当たりのエネルギー要求量(DER)を求めます
 ↓
DERをフードの100gあたりのエネルギー量で割り、100をかけます

2-1| RERについて

RERとはRest Energy Requirementの略称であり、正常な動物が常温環境で安静にしているときの1日に必要なエネルギー要求量のことを指します。

RERの数値の出し方は

RER  =(体重)0.75×70

となります。

電卓を使ってRERを計算する場合、(体重)0.75は、体重×体重×体重の結果に √√ とルートを2回押して出し、最後に70をかけて算出します。

例)  体重5㎏の場合 

5×5×5=125 125に√√=3.34… ×70=… 約234.0kcal/day となります。

計算が苦手な方は、簡単にRERを求められる概算表があるので載せます。

2-2| DERについて

DERとはDaily Energy Requirementの略称であり、各成長段階や活動度に応じた平均的な1日あたりのエネルギー要求量のことを指します。

DERは、

DER = RER × 活動係数

の計算式で導かれます。

活動係数は

となり、これからDERを計算します。

例) 体重5㎏ 去勢雄2才 

DER=234×1.4=327.6kcal/day  ← 1日に必要なカロリー量となります。

2-3| 1日あたりに必要なフード量

 「DERつまり1日あたりに必要なカロリー量」が計算出来たら、フード100gあたりのエネルギー量を確認します。

 1日あたりに必要なフード量は、DERをフード1gあたりのエネルギー量で割ると求められるため、

1日に必要なフードの量 = DER×100/フードの100gあたりのエネルギー量(kcal/100g)

の計算式で求められます。

例) 体重5㎏ 去勢雄 成犬(アダルト)用総合栄養食 321kcal(321kcal/100g) のフードを与えたい場合 

1日あたりに必要なフードの量は 327÷321×100=101g となります。

上記の式より、1日のフード量は約101gと導かれ、1日に2回に分けるなら1回あたり50gとなります。

計算が面倒であったりよくわからない場合は池田動物病院スタッフにご相談ください。

3| 成犬の食事回数

成犬の食事回数は、1日2回で規則正しく与えましょう。

朝、空腹で吐いてしまう子は1日量を3回に分けて、3回目を夜寝る前に与えて空腹の時間を短くしてあげると改善することがあります。

食べ物をよく噛まずに急いで食べてしまう愛犬の場合は、1回の食事量を全量お皿に出すのではなく、数回に分けてゆっくり与えてください。お腹への負担を軽くして、愛犬も満腹感が得られると考えられています。

また、胃拡張や胃捻転予防のため食事の前後は急激な運動を避け、愛犬がリラックスできる環境を作ってあげましょう。

4|与えてはいけないもの

愛犬が欲しがっても人間の食べ物を与えることはおすすめしません。栄養バランスが崩れ、健康維持に影響を与えることもあるからです。

与えてはいけないものの例として

チョコレート、カフェイン、アルコール、レーズン(ぶどう)、キシリトール、たまねぎ、にんにく、銀杏、マカダミアナッツ、豚の生肉、生卵等々

私たちの身近にあるもので健康に影響が出るものから、死に至るものまであります。

愛犬に与えても良い食べ物かどうかわからないときは、与えないか獣医師に相談するようにしましょう。

5|まとめ

成犬期の栄養管理が悪いと、健康に影響を及ぼしたり、体の衰えを早めることになります。愛犬が健康に長生きするためにも、健康維持に気を配り栄養バランスのとれた食事をさせましょう。

もし、犬の食事のことでお悩みのことや困ったことがあれば池田動物病院スタッフへ気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

関根(愛玩動物看護士)

10才のチョコタンチワワと暮らしてます。目指せ20才!

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