地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
大切な愛犬の体調に、最近違和感を覚えたことはありませんか?
「なんとなく元気がない」
「ご飯を残すようになった」
そんな小さな変化の裏に、大きな病気が潜んでいることがあります。
そのひとつが「犬のリンパ腫」です。
リンパ腫はわんちゃんに多くみられる悪性腫瘍のひとつで、進行が早いのが特徴です。
しかし、初期症状を正しく理解し、早期に発見できれば、治療の選択肢は広がり、愛犬との時間を延ばすことも可能です。
この記事では、わんちゃんのリンパ腫について、初期症状を中心に解説いたします。
わんちゃんのリンパ腫とは、血液の成分であるリンパ球が腫瘍化することによって発生する血液のがんの一種です。
リンパ球は免疫をつかさどる重要な細胞で、全身のリンパ節、脾臓、骨髄、消化管、皮膚などに存在します。
リンパ腫はわんちゃんの悪性腫瘍の中でも発生頻度が高く、特に中高齢(7歳以上)のわんちゃんに多く見られます。
品種ではゴールデン・レトリーバーやボクサーなどが罹患しやすいとされますが、どんなわんちゃんでも発症の可能性があります。
また、リンパ腫は目に見える形で症状が出ることもありますが、見た目ではわかりにくい内臓型もあるため、定期的な健康診断も重要なポイントとなります。
わんちゃんのリンパ腫は発生部位によって4つの型に分類され、それぞれ初期症状が異なります。
以下では、代表的な症状を解説します。
最も一般的で、全体の約80~85%を占めます。
胃や腸などの消化管に発生するタイプです。
全体の5~7%を占めます。
胸腔内のリンパ節や胸腺に発生します。
まれですが注意が必要です。
皮膚に発生するタイプで、比較的まれです。
わんちゃんのリンパ腫は、初期には無症状または軽度の症状のみで進行することがあります。
飼い主さまが日常的に愛犬の体調や行動を観察し、小さな異変を見逃さないことが早期発見につながります。
以下のような症状が見られた場合は、すぐに動物病院で診察を受けることをおすすめします。
わんちゃんのリンパ腫は進行が早く、無治療の場合は数週間から数か月で命にかかわる状態に至ることがあります。
しかし、初期段階での診断と治療により、症状のコントロールや延命が可能になります。
現在の主な治療は、抗がん剤による化学療法です。
複数の抗がん剤を組み合わせて治療するのが一般的(CHOP療法など)です。
抗がん剤治療は、※寛解率が高く、数ヶ月から1年以上の延命が期待できるケースもあります。
また、症状や体力、年齢に応じて緩和ケアを取り入れることで、生活の質(QOL)を保ちつつ、愛犬との大切な時間を過ごすことができます。
治療の選択肢は飼い主さまとのご相談の上で丁寧に決定していきます。
※寛解とは、がんが見えなくなって症状が改善した状態で、治癒とは異なります。
池田動物病院では、腫瘍科に特化した獣医師が在籍し、リンパ腫をはじめとする腫瘍性疾患に対して専門的な診断・治療を行っています。
がん治療は早期発見と信頼できる医療体制が鍵です。
川崎市内で犬のリンパ腫に不安をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
わんちゃんのリンパ腫は決して珍しい病気ではありません。
特に中高齢のわんちゃんを飼っている方は、初期症状を正しく理解し、早期に行動することが重要です。
「いつもと違う」と感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
池田動物病院では、愛犬の命を守るため、飼い主さまと共に歩む医療を大切にしています。
愛犬の健康に不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護士
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
IKEDA ANIMAL HOSPITAL
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