【犬のリンパ腫】リンパ節の腫れは初期サイン?見逃しやすい症状を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「首のあたりにしこりのようなものがある」
「リンパ節が腫れている気がする」
「最近なんとなく元気がない」

このような症状がみられる場合、リンパ腫が関係している可能性があります。

リンパ腫はわんちゃんに多くみられる悪性腫瘍のひとつで、進行が早いのが特徴です。
しかし、初期症状を正しく理解し、早期に発見できれば、治療の選択肢は広がり、愛犬との時間を延ばすことも可能です。

この記事では、わんちゃんのリンパ腫について、初期症状を中心に解説いたします。

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目次

犬のリンパ腫とは

犬のリンパ腫の初期症状をイメージした、水彩画タッチの元気がない犬のイラスト

わんちゃんのリンパ腫とは、血液の成分であるリンパ球が腫瘍化することによって発生する血液のがんの一種です。
リンパ球は免疫をつかさどる重要な細胞で、全身のリンパ節、脾臓、骨髄、消化管、皮膚などに存在します。

リンパ腫はわんちゃんの悪性腫瘍の中でも発生頻度が高く、特に中高齢(7歳以上)のわんちゃんに多く見られます。
品種ではゴールデン・レトリーバーやボクサーなどが罹患しやすいとされますが、どんなわんちゃんでも発症の可能性があります。

また、リンパ腫は目に見える形で症状が出ることもありますが、見た目ではわかりにくい内臓型もあるため、定期的な健康診断も重要なポイントとなります。

リンパ腫の種類や検査方法、治療法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

犬のリンパ腫の種類と初期症状

わんちゃんのリンパ腫は発生部位によって4つの型に分類され、それぞれ初期症状が異なります。
以下では、代表的な症状を解説します。

多中心型リンパ腫

最も一般的で、全体の約80~85%を占めます。

多中心型リンパ腫の主な初期症状

  • 首や脇の下、膝裏、内股などのリンパ節が左右対称に腫れる
  • 腫れは痛みがなく、さわるとコリコリと硬く感じる
  • 元気がない、食欲不振、体重減少といった全身症状が徐々に現れる
  • 呼吸や飲み込みが苦しそうに見えることもあり、見逃しやすい

消化器型リンパ腫

胃や腸などの消化管に発生するタイプです。
全体の5~7%を占めます。

消化器型リンパ腫の主な初期症状

  • 慢性的な下痢や嘔吐が続く
  • 食欲の低下と体重の減少
  • 栄養吸収が悪くなるため、毛並みの悪化や体力の低下が見られることも
  • 一見、単なる胃腸炎や食事性の問題と誤解されやすい

縦隔型リンパ腫

胸腔内のリンパ節や胸腺に発生します。
まれですが注意が必要です。

縦隔型リンパ腫の主な初期症状

  • 呼吸が浅くなる、咳をするなどの呼吸器症状
  • 高カルシウム血症による多飲多尿、元気消失
  • 進行すると胸水が溜まり、呼吸困難を起こすことも
  • お散歩を嫌がる、階段を登らないなど、活動性の低下がサインになる場合も

皮膚型リンパ腫

皮膚に発生するタイプで、比較的まれです。

皮膚型リンパ腫の主な初期症状

  • 皮膚の一部が赤くなる、盛り上がる
  • フケやかゆみ、脱毛、ただれなどが見られる
  • 皮膚の変化はアレルギーや皮膚炎と似ており、診断には注意が必要
  • 症状が広がると、痛がる・掻き壊すなどの二次症状も

初期症状を見逃さないために

わんちゃんのリンパ腫は、初期には無症状または軽度の症状のみで進行することがあります。
飼い主さまが日常的に愛犬の体調や行動を観察し、小さな異変を見逃さないことが早期発見につながります。

以下のような症状が見られた場合は、早めに動物病院で相談することをおすすめします。

  • リンパ節の腫れやしこり(特に左右対称)
  • 食欲がない、元気がない
  • 寝てばかりいる
  • 遊びたがらない
  • 体重の減少が続く
  • 下痢や嘔吐などの消化器症状
  • 咳や呼吸の変化
  • 皮膚の異常(赤み、かゆみ、脱毛など)
  • お散歩を嫌がる、階段を登らなくなるなどの行動変化

リンパ節の腫れは比較的気付きやすい症状ですが、消化器型や縦隔型リンパ腫では目立ったしこりがみられないこともあります。

そのため、食欲低下や体重減少、活動性の低下などの変化にも注意が必要です。

犬のリンパ腫の早期発見・早期治療の重要性

わんちゃんのリンパ腫は進行が早い病気であり、治療を行わない場合は比較的短期間で症状が進行することがあります。
しかし、初期段階での診断と治療により、症状のコントロールや延命が可能になります。

現在の主な治療は、抗がん剤による化学療法です。
複数の抗がん剤を組み合わせて治療するのが一般的(CHOP療法など)です。
抗がん剤治療によって症状が改善し、数か月から1年以上、良い状態を維持できるケースもあります。

また、症状や体力、年齢に応じて緩和ケアを取り入れることで、生活の質(QOL)を保ちつつ、愛犬との大切な時間を過ごすことができます。
治療の選択肢は飼い主さまとのご相談の上で丁寧に決定していきます。

リンパ腫と診断された場合の余命や予後については、こちらの記事で詳しく解説しています。

こんな症状があれば早めに受診を

以下のような症状がみられる場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 首や脇の下にしこりがある
  • リンパ節が腫れている
  • 元気がない
  • 食欲が落ちている
  • 体重が減ってきた
  • 下痢や嘔吐が続く
  • 呼吸が苦しそう

リンパ腫以外の病気が隠れていることもあるため、自己判断せずにご相談ください。

犬のリンパ腫と初期症状 まとめ

わんちゃんのリンパ腫は決して珍しい病気ではありません。
特に中高齢のわんちゃんを飼っている方は、初期症状を正しく理解し、早期に行動することが重要です。

「いつもと違う」と感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

池田動物病院では、わんちゃんの状態やご家族のお気持ちに寄り添いながら、診断や治療方針をご提案しています。

愛犬の健康に不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

腫瘍科診察は、石井院長が担当しております。
しこりや腫瘍に関するご相談、がん治療、セカンドオピニオンなどにも対応しております。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。

犬のリンパ腫のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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