【犬の肥満】太りすぎは病気の原因に?適正体重・ダイエット・食事管理を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「最近、愛犬が少し太ってきた気がする」
「うちの子の体重は適正なの?」
「ダイエットさせたいけれど、どうしたらいいかわからない」

このようなことでお困りではありませんか?

わんちゃんの肥満は、見た目だけの問題ではありません。

体重が増えすぎると、関節や呼吸などに負担がかかるほか、糖尿病をはじめとしたさまざまな病気のリスクに関係することがあります。

一方で、犬種や体格によって適正体重は異なるため、体重の数字だけで「太っている」と判断することはできません。

この記事では、犬の肥満について、肥満の見分け方や原因、病気との関係、適正体重を目指すための食事・運動管理についてわかりやすく解説いたします。

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目次

犬の肥満とは?

ふっくらしたチワワがクッションで休んでいるイラスト|犬の肥満をイメージ

犬の肥満とは、身体に必要以上の脂肪が蓄積している状態です。

単純に「体重が重い=肥満」というわけではなく、犬種や骨格、筋肉量などによって適正な体重は異なります。

そのため、動物病院では体重だけでなく、体型を評価するBCS(ボディ・コンディション・スコア)などを参考にして肥満かどうかを判断します。

「前より少し体重が増えただけだから大丈夫」と思っていても、小型犬では数百gの増加が身体にとって大きな変化になることもあります。

定期的に体重と体型の両方を確認することが大切です。

犬が太っているか確認する方法

ご家庭でも、わんちゃんの体型をある程度確認できます。

肋骨をさわってみる

適正な体型のわんちゃんでは、身体の横から軽くさわったときに肋骨を感じることができます。

肋骨の上を厚い脂肪が覆い、軽くさわっただけでは肋骨がわかりにくい場合は、太っている可能性があります。

反対に、肋骨がはっきり浮き出て見える場合には痩せすぎの可能性があります。

上から体型を見る

わんちゃんを上から見たときに、肋骨の後ろから腰にかけて適度なくびれがあるか確認してみましょう。

肥満になると腰のくびれがわかりにくくなり、全体的に丸みを帯びた体型になります。

横からおなかを見る

横から見たとき、適正体型では胸からおなかに向かって少し引き締まって見えます。

肥満になるとおなかの引き締まりが少なくなり、丸く見えることがあります。

BCS(ボディ・コンディション・スコア)とは?

BCSとは、わんちゃんの身体についた脂肪の量を、見た目やさわった感覚から評価する方法です。

犬のBCS(ボディコンディションスコア)9段階チャート

一般的には5段階や9段階で評価します。

ご家庭での体型チェックも大切ですが、毛の長い犬種などでは見た目だけでは判断しにくい場合があります。

「うちの子は太っているのかな?」と気になる場合は、健康診断などの際に体重とBCSを確認してもらうとよいでしょう。

犬が肥満になる原因

わんちゃんが太る原因としてもっとも基本的なのは、食事から摂取するエネルギーが、生活の中で消費するエネルギーを上回ることです。

ただし、その背景にはさまざまな要因があります。

食事量が多い

毎日のフード量が、その子に必要な量より多いと少しずつ体重が増えていきます。

フードの袋に記載されている給与量はあくまで目安です。

年齢や活動量、避妊・去勢の有無などによって必要なエネルギー量は異なります。

おやつやヒトの食べ物

「フードはきちんと量っているのに痩せない」という場合、おやつが原因になっていることもあります。

ジャーキーやクッキーだけでなく、チーズやお肉などのヒトの食べ物を少しずつ与えていると、思っている以上に多くのカロリーを摂取している場合があります。

ご家族それぞれがおやつを与えていて、合計するとかなりの量になっていたということもあります。

運動不足

お散歩時間が短くなったり、年齢とともに活動量が減ったりすると、消費するエネルギーも少なくなります。

若い頃と同じ量のお食事を続けていると、徐々に体重が増えることがあります。

避妊・去勢後

避妊・去勢手術後は、必要なエネルギー量が変化し、太りやすくなることがあります。

手術前と同じ食事量を続けることで体重が増えてしまう場合もあるため、定期的に体重を確認しましょう。

年齢による変化

中高齢になると若い頃より活動量が低下する傾向があります。

お散歩の時間や遊ぶ時間が短くなったにもかかわらず食事量が変わっていないと、体重が増えやすくなります。

肥満の背景に病気が隠れていることも

食事量や運動量だけでなく、病気が関係して体重が増えることもあります。

例えば、

などでは、体重や体型に変化がみられることがあります。

「食事量は変わっていないのに急に太ってきた」「元気がない」「毛が薄くなってきた」「お水をたくさん飲む」など、体重増加以外にも変化がみられる場合には一度ご相談ください。

犬の肥満によって起こりやすくなる問題

肥満は見た目だけの問題ではなく、わんちゃんの健康にさまざまな影響を与える可能性があります。

関節への負担

体重が増えるほど、足腰や関節にかかる負担も大きくなります。

特に膝蓋骨脱臼や関節炎などがあるわんちゃんでは、体重管理が重要になります。

呼吸や心臓への負担

肥満になると胸やおなかに脂肪がつき、呼吸がしにくくなることがあります。

特に短頭種や呼吸器・心臓に病気のあるわんちゃんでは注意が必要です。

糖尿病などの病気との関連

肥満はインスリンの働きに影響を与えることがあり、糖尿病などの代謝性疾患との関連も指摘されています。

麻酔や手術への影響

肥満していると、麻酔管理や手術が難しくなる場合があります。

必要な処置をより安全に行うためにも、日頃から適正体重を維持することが大切です。

暑さに弱くなる

脂肪が多いと身体の熱を逃がしにくくなるため、暑い季節には特に注意が必要です。

夏のお散歩や室温管理にも気をつけましょう。

犬のダイエットはどうしたらいい?

わんちゃんのダイエットでは、単純に「ごはんを減らせばいい」というわけではありません。

必要な栄養を確保しながら、無理なく適正体重を目指すことが重要です。

まず現在の体重と目標体重を確認する

最初に現在の体重とBCSを確認し、その子に合った目標体重を設定します。

自己判断で大幅に体重を減らそうとするのではなく、少しずつ減量していきましょう。

フードをきちんと量る

フードを目分量で与えている場合は、毎回きちんと計量することから始めましょう。

計量カップよりも、キッチンスケールなどを使ってg(グラム)単位で量ると管理しやすくなります。

わずかな差でも、毎日積み重なると摂取カロリーに大きな差が出ることがあります。

おやつの量を見直す

ダイエット中だからといって、必ずしもおやつをすべて禁止する必要はありません。

ただし、おやつも一日の摂取カロリーに含まれます。

おやつを与える場合は、一日の摂取カロリー全体を考えながら量を調整することが大切です。

普段食べているフードの一部を取り分けて、ごほうびとして使用する方法もあります。

運動だけで痩せられる?

運動は健康維持に大切ですが、運動だけで体重を減らそうとするのは難しい場合があります。

わんちゃんの減量では、食事管理と運動を組み合わせることが重要です。

お散歩の時間を少し長くする、遊ぶ時間を増やすなど、その子の年齢や体調に合わせて活動量を増やしてみましょう。

ただし、肥満しているわんちゃんに急に激しい運動をさせると、関節や心肺機能に負担がかかることがあります。

特にシニア犬や関節・心臓などに持病がある場合は、運動量について獣医師へご相談ください。

ダイエット用のフードを使った方がいい?

食事量を単純に大きく減らしてしまうと、必要な栄養素まで不足してしまう可能性があります。

そのため、減量が必要な場合には、カロリーを抑えながら必要な栄養を摂取できる減量用フードや療法食を使用することがあります。

どのフードが適しているかは、年齢や体格、持病などによって異なります。

「どのくらい食べさせればいいかわからない」「フードを減らしても痩せない」という場合はご相談ください。

体重は定期的に確認しましょう

ダイエットを始めたら、定期的に体重を測定しましょう。

体重だけでなく、BCSや筋肉量なども確認しながら進めることが大切です。

体重が減らない場合は、フードやおやつの量、運動量などを改めて確認します。

反対に、急激に体重が減っている場合も注意が必要です。

無理のないペースで適正体重を目指しましょう。

家族みんなで協力することが大切です

わんちゃんのダイエットで意外と多いのが、「家族の誰かがおやつをあげていた」というケースです。

一人ひとりが少量だと思っていても、家族全員からもらうと一日の摂取量が多くなってしまいます。

おやつを一日分だけ容器に入れておき、家族全員がそこから与えるようにすると、量を管理しやすくなります。

わんちゃんの体重管理は、家族みんなで取り組むことが大切です。

こんな場合は動物病院へ相談しましょう

次のような場合は、一度動物病院へご相談ください。

  • 最近急に体重が増えた
  • 食事量を減らしても体重が減らない
  • 適正体重がわからない
  • お散歩を嫌がるようになった
  • 動くとすぐに疲れる
  • 呼吸が苦しそう
  • 水を飲む量や尿の量が増えた
  • 毛や皮膚の状態が変わってきた

肥満だと思っていても、その背景に病気が隠れていることがあります。

健康診断とあわせて体重やBCSを確認することをおすすめします。

呼吸が苦しそうな場合は早めに受診してください。

よくある質問(FAQ)

Q. 犬の適正体重は何kgですか?

A. 適正体重は犬種だけでなく、骨格や体格、筋肉量などによって異なります。
同じ犬種でも適正体重が異なることがあるため、体重の数字だけではなくBCSなどを用いて判断します。

Q. 犬のダイエットはごはんを減らせばいいですか?

A. 単純に食事量を大きく減らすことはおすすめできません。
必要な栄養素が不足する可能性があるため、目標体重や必要カロリーを考えながら食事内容を調整することが大切です。

Q. おやつはやめた方がいいですか?

A. 必ずしも完全にやめる必要はありませんが、量の管理が重要です。
おやつも一日の摂取カロリーに含めて考えましょう。

Q. 散歩を増やせば痩せますか?

A. 運動は大切ですが、運動だけでは十分に減量できないことがあります。
食事管理と組み合わせて行うことが重要です。

Q. 避妊・去勢をすると太りますか?

A. 避妊・去勢後は必要なエネルギー量などが変化し、太りやすくなることがあります。
手術後は定期的に体重を確認し、必要に応じて食事量を見直しましょう。

まとめ

犬の肥満は、見た目だけではなく健康にも影響する問題です。

体重が増えすぎると、関節や呼吸器などへの負担が大きくなり、さまざまな病気のリスクにも関係します。

肥満を防ぐためには、毎日の食事やおやつの量を把握し、その子に合った運動を行うことが大切です。

また、体重の数字だけではなく、BCSなどを使って体型を確認することも重要です。

「うちの子は太っている?」
「適正体重がわからない」
「ダイエットしているのになかなか痩せない」

といった場合は、お気軽にご相談ください。

池田動物病院では、わんちゃんの体重や体型、健康状態を確認しながら、その子に合った体重管理をご提案いたします。

犬の肥満のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:鈴木 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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