【うさぎがごはんを食べない】食欲不振の原因は?受診の目安・対処法を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「うさぎさんが急にごはんを食べなくなった」
「牧草を残すようになったけれど大丈夫?」
「好きなおやつは食べるから、もう少し様子を見てもいい?」

このようなことで心配されていませんか?

うさぎさんの食欲不振は、消化管の動きが低下する消化管うっ滞や歯のトラブル、痛み、さまざまな病気などによって起こることがあります。

うさぎさんは普段から牧草などを食べ、消化管を動かしている動物です。
そのため、ごはんを食べない状態が続くこと自体が体調をさらに悪化させる原因になることがあります。

「少しくらい食べなくても大丈夫」と長時間様子を見ず、食欲とともに便の量や大きさ、元気なども確認することが大切です。

この記事では、うさぎさんがごはんを食べないときに考えられる原因、注意したい症状、動物病院で行う検査や治療、ご家庭での注意点について分かりやすく解説いたします。

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目次

うさぎがごはんを食べないのはなぜ?

ごはんや牧草を食べないうさぎのイラスト|うさぎの食欲不振をイメージ

うさぎさんがごはんを食べなくなる原因はひとつではありません。

主な原因として、

  • 消化管うっ滞
  • 歯のトラブル
  • おなかの痛み
  • 泌尿器疾患
  • 呼吸器疾患
  • その他の全身性の病気
  • 食事や生活環境の変化
  • ストレス

などが考えられます。

また、「まったく何も食べない」だけが食欲不振ではありません。

以前より牧草を食べる量が減った、ペレットを残すようになった、硬いものを食べなくなった、食の好みが変わったなど、食べ方の変化が病気のサインになることもあります。

うさぎがごはんを食べないときに考えられる原因

消化管うっ滞

うさぎさんの食欲不振で特に注意したい病気のひとつが、消化管うっ滞です。

消化管うっ滞では、胃や腸の動きが低下し、

  • 食欲がなくなる
  • 便が小さくなる
  • 便の量が減る
  • 便が出なくなる
  • 元気がなくなる
  • おなかを気にする

などの症状がみられることがあります。

消化管うっ滞は単独で起こるだけでなく、歯の病気や痛み、ストレス、お食事など、さまざまなことがきっかけとなる場合があります。

食べないことでさらに消化管の動きが低下することもあるため、早めの対応が大切です。

歯のトラブル・不正咬合

うさぎさんの歯は生涯伸び続けます。

歯が適切にすり減らなかったり、かみ合わせに問題が起きたりすると、口の中に痛みが生じ、食べづらくなることがあります。

歯のトラブルでは、

  • 牧草を食べなくなった
  • 硬いものを避ける
  • ペレットを食べるのに時間がかかる
  • 食べ物を口から落とす
  • 口の片側でしかものを噛まない
  • よだれが増える
  • あごの周りがぬれている
  • 体重が減る

などの変化がみられることがあります。

特に、「おやつや柔らかいものは食べるから食欲はある」と思っていたら、実は歯が痛くて牧草を食べられなかったということもあります。

食べる量だけでなく、何を食べて何を残しているのかも確認しましょう。

痛みを伴う病気

うさぎさんは、身体のどこかに痛みがあることで食欲が低下することがあります。

例えば、

  • 膀胱炎
  • 尿路結石
  • 関節などの痛み
  • 外傷
  • 術後の痛み

などでも、ごはんを食べなくなることがあります。

うさぎさんは体調不良を隠すこともあるため、食欲低下が最初に気付く変化となる場合があります。

呼吸器疾患

鼻炎や肺炎などの呼吸器疾患でも、食欲が低下することがあります。

鼻水やくしゃみ、呼吸の異常などを伴う場合は注意が必要です。

特にうさぎさんは基本的に鼻で呼吸するため、鼻の症状が強いとお食事をとりづらくなることがあります。

その他の病気

食欲不振は、消化器や歯だけの問題とは限りません。

肝臓や腎臓などの病気、感染症、生殖器疾患、腫瘍など、さまざまな病気によって食欲が低下することがあります。

特にシニアのうさぎさんでは、年齢のせいと決めつけず、食欲や体重の変化が続く場合は一度原因を確認することが大切です。

食事や生活環境の変化・ストレス

うさぎさんは環境の変化に敏感です。

  • 引っ越し
  • ケージの場所を変えた
  • 新しい動物を迎えた
  • 大きな音
  • 来客
  • 気温の変化
  • フードを急に変更した

などをきっかけに食欲が低下することもあります。

ただし、「きっとストレスだろう」と自己判断することはおすすめできません。

病気による食欲不振との区別が難しいため、食べない状態が続く場合には動物病院へご相談ください。

「牧草だけ食べない」場合も注意しましょう

「ペレットやおやつは食べるけれど、牧草を食べなくなった」という場合もあります。

何かを食べているため安心してしまいがちですが、牧草だけを避ける場合には、歯の痛みなどによって硬いものを食べづらくなっている可能性があります。

また、牧草の摂取量が減ることで、消化管の状態にも影響することがあります。

以前はよく牧草を食べていたのに急に残すようになった場合や、食べ方が変わった場合には注意しましょう。

便の変化も確認しましょう

うさぎさんがごはんを食べなくなったときには、便の状態を一緒に確認することがとても大切です。

普段と比べて、

  • 便が小さい
  • 便の数が少ない
  • 便が出ていない
  • 形が不揃い
  • 軟便や下痢がある

などの変化がないか確認しましょう。

食べる量が減ると便の量も減ってきます。

特に、食欲がなく、便もほとんど出ていない場合にはできるかぎり早めの受診が必要です。

普段から便の大きさや量を見ておくと、体調の変化にも気付きやすくなります。

うさぎがごはんを食べないときは何時間まで様子を見ていい?

「何時間食べなかったら病院へ行けばいいですか?」というご質問をいただくことがあります。

しかし、うさぎさんでは「○時間までは必ず大丈夫」と一律に判断することはできません。

年齢や持病、普段のお食事量、便の状態、元気の有無などによって緊急性は異なります。

特に、

  • まったく食べない
  • 便がほとんど出ていない
  • ぐったりしている
  • おなかを痛そうにしている
  • 呼吸がおかしい
  • 身体が冷たく感じる

などがみられる場合には、長時間様子を見ず動物病院へご相談ください。

動物病院ではどのような検査をするの?

うさぎさんがごはんを食べない場合には、食欲不振そのものだけでなく、なぜ食べられなくなっているのかを確認することが重要です。

まず、食欲や便の状態、いつから食べなくなったのか、普段のお食事などを確認します。

身体検査では、

  • 口や歯の状態
  • おなかの張り
  • 消化管の状態
  • 脱水の有無
  • 体重
  • 呼吸状態

などを確認します。

必要に応じて、

  • レントゲン検査
  • 血液検査
  • 超音波(エコー)検査
  • 歯や口腔内の詳しい検査

などを行うことがあります。

検査内容は、うさぎさんの状態や疑われる病気によって異なります。

また、うさぎさんの状態や性格によっては、鎮静下での検査を提案することもあります。

うさぎがごはんを食べないときの治療

治療は、食欲不振の原因や全身状態によって異なります。

消化管の動きが低下している場合には、状態に応じて、

  • 点滴などによる水分補給
  • 痛みを和らげる治療
  • 消化管の動きをサポートする治療
  • 栄養管理

などを行うことがあります。

歯の問題が原因であれば、歯科的な処置が必要になる場合もあります。

また、食欲不振の原因となっている病気が見つかった場合には、その病気に対する治療を行います。

自宅で無理に食べさせてもいい?

食欲がないうさぎさんを見ると、「何か食べさせなければ」と心配になると思います。

状態によっては獣医師の指示のもとで補助的な給餌を行うことがあります。

一方で、すべての食欲不振で自己判断による強制給餌が適しているわけではありません。

消化管の状態などによっては、先に診察や処置が必要になることがあります。

また、無理な給餌によって誤嚥などを起こす危険もあります。

食べない原因が分からない状態で無理に食べさせ続けるのではなく、まず動物病院へ相談しましょう。

すでに獣医師から給餌方法や量について指示を受けている場合は、その指示に従ってください。

受診するときに確認しておきたいこと

受診の際には、次のような情報があると診察の参考になります。

  • 最後に普段どおり食べた時間
  • 何を食べて、何を食べないのか
  • 便が最後に出た時間
  • 便の大きさや量
  • 水を飲んでいるか
  • おしっこが出ているか
  • 元気や活動量
  • 最近フードを変更したか
  • 生活環境に変化があったか

便の状態が普段と違う場合には、写真を撮っておくのもよいでしょう。

普段食べているフードや牧草の商品名も分かると参考になります。

こんな症状がある場合は早めに受診しましょう

次のような様子がみられる場合には、早めに動物病院へご相談ください。

  • ごはんをまったく食べない
  • 食べる量が明らかに減っている
  • 牧草を急に食べなくなった
  • 便が小さい、少ない
  • 便がほとんど出ていない
  • 元気がなく、じっとしている
  • おなかを痛そうにしている
  • よだれが多い
  • 食べ物を口から落とす
  • 呼吸が苦しそう
  • 身体が冷たく感じる

特に、まったく食べず、便も出ず、ぐったりしている場合や、身体が冷たく感じる場合には緊急性が高い可能性があります。

様子を見続けず、速やかに動物病院へご連絡ください。

ご家庭で普段から確認しておきたいこと

うさぎさんの体調変化を早く見つけるためには、普段の状態を知っておくことが大切です。

日頃から、

  • 牧草をどのくらい食べているか
  • ペレットを残していないか
  • 水を飲んでいるか
  • 便の大きさや量
  • おしっこの状態
  • 体重
  • 元気や活動量

などを確認しましょう。

特に体重は見た目だけでは変化に気付きにくいため、定期的に測定して記録しておくと体調管理に役立ちます。

よくある質問(FAQ)

Q. うさぎが半日ごはんを食べません。様子を見ても大丈夫ですか?

A. うさぎさんでは、食べない状態が続くこと自体が体調の悪化につながることがあります。
特に便も減っている、元気がない、おなかを痛そうにしているなどの症状がある場合には、様子を見ず動物病院へご相談ください。

Q. おやつは食べます。食欲不振ではないですか?

A. おやつを食べるからといって、問題がないとは限りません。
歯の痛みなどによって牧草や硬いものだけを避けている場合があります。
普段食べている牧草やペレットを食べなくなった場合には、食べる量だけでなく食べ方にも注意しましょう。

Q. 牧草だけ食べなくなりました。大丈夫ですか?

A. 牧草だけを食べなくなった場合には、歯のトラブルなどが隠れていることがあります。
以前は食べていた牧草を急に避けるようになった場合には、一度動物病院へご相談ください。

Q. うさぎが食べないとき、野菜や果物ならあげてもいいですか?

A. 好きな食べ物だけを与えて長時間様子を見ることはおすすめできません。
野菜や果物を食べたとしても、普段の牧草やペレットを食べない状態が続いている場合には、原因を確認することが大切です。

Q. 食べないときは強制給餌をした方がいいですか?

A. 状態によっては補助的な給餌が必要になりますが、すべてのケースで自己判断による強制給餌が適しているわけではありません。
食べない原因や消化管の状態を確認する必要があるため、まず獣医師へご相談ください。

Q. うさぎの食欲不振はストレスでも起こりますか?

A. 環境の変化などが食欲に影響することはあります。
ただし、消化管うっ滞や歯の病気などでも同じように食欲が低下します。
「ストレスだろう」と決めつけず、食欲が戻らない場合には動物病院へご相談ください。

まとめ

うさぎさんがごはんを食べない場合には、消化管うっ滞や歯のトラブル、痛みを伴う病気、呼吸器疾患、その他の全身性の病気など、さまざまな原因が考えられます。

うさぎさんでは、食べない状態が続くことで消化管の動きがさらに低下し、体調が悪化することがあります。

そのため、「少しくらい食べなくても大丈夫」と長時間様子を見ないことが大切です。

また、何も食べない場合だけでなく、

「牧草だけ食べなくなった」
「好きなおやつしか食べない」
「便が以前より小さくなった」

といった変化も、体調不良のサインとなることがあります。

普段からお食事量や便、体重などを観察し、いつもと違う様子がみられた場合には早めにご相談ください。

「急にごはんを食べなくなった」
「牧草だけ残すようになった」
「便が小さくなってきた」

など、気になる変化がありましたらお気軽にご相談ください。

うさぎの食欲不振のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

うさぎさんを含むエキゾチックアニマルの一般診療やお手入れは、松本獣医師が対応できる場合もございます。
病状が複雑なケースや専門的な診療が必要な場合は、主に石井院長が担当しております。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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