【猫の血圧測定】なぜ必要?高血圧と腎臓病の関係・検査方法を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「猫も血圧を測るの?」
「腎臓病の治療中に血圧測定をすすめられたけれど、なぜ?」
「血圧が高いとどんな問題があるの?」

このような疑問をお持ちではありませんか?

ヒトと同じように、ねこちゃんにも高血圧がみられることがあります。

特に、慢性腎臓病などの病気があるねこちゃんでは高血圧を伴うことがあり、状態に応じて定期的な血圧測定が大切になります。

高血圧が続くと、目や腎臓、脳、心臓などに影響を及ぼすことがあるため、早めに気付いて適切に管理することが重要です。

この記事では、猫の血圧測定が必要な理由や腎臓病との関係、検査方法、高血圧がみつかった場合の治療についてわかりやすく解説いたします。

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目次

猫も血圧を測るの?

猫のしっぽにカフを巻いて血圧測定をしている様子|猫の血圧測定のイメージ

ねこちゃんも動物病院で血圧を測定することがあります。

血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のことです。

血圧が高い状態が続くことを高血圧といい、ねこちゃんでは高齢になるにつれて高血圧がみつかることがあります。

特に、

といった場合には、状態に応じて血圧測定を行います。

また、シニア期の健康診断などで血圧を確認することもあります。

猫の高血圧とは?

ねこちゃんの高血圧は、一時的ではなく、持続的に血圧が高くなっている状態です。

高血圧そのものでは目立った症状がみられないこともありますが、血圧が高い状態が続くと、さまざまな臓器に負担がかかります。

特に影響を受けやすいのが、

  • 腎臓
  • 心臓・血管

などです。

そのため、高血圧は「血圧が高い」という数字だけの問題ではなく、臓器へのダメージを防ぐために管理することが大切な病気です。

腎臓病と高血圧にはどんな関係があるの?

慢性腎臓病のねこちゃんでは、高血圧を伴うことがあります。

腎臓は、体内の水分量やナトリウムの調節などを通して、血圧の調節にも深くかかわっている臓器です。

腎臓の機能が低下すると血圧の調節に影響し、高血圧につながることがあります。

一方で、高血圧が続くことで腎臓の細い血管に負担がかかり、腎臓にさらに影響を与えることもあります。

そのため慢性腎臓病のねこちゃんでは、血液検査や尿検査などとあわせて、血圧を定期的に確認することがあります。

「腎臓のお薬を飲んでいるから必ず血圧を測る」というわけではなく、腎臓病の状態や治療内容などに応じて血圧測定をご提案します。

高血圧になるとどんな症状が出るの?

高血圧の初期には、飼い主さまが気付くような症状がみられないこともあります。

しかし、血圧が高い状態が続いて臓器に影響が及ぶと、

  • 急に目が見えづらくなる
  • 瞳孔が開いたままになる
  • 物にぶつかる
  • 目の中に出血がみられる(目が赤く見える)
  • ふらつく
  • 元気がなくなる
  • 神経症状がみられる

などの症状が現れることがあります。

特にねこちゃんの高血圧では、網膜など目への影響が問題になることがあります。

「急に見えていないように感じる」「物にぶつかるようになった」といった変化がみられた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

猫の血圧はどうやって測るの?

ねこちゃんの血圧測定では、しっぽなどに小さなカフを巻いて血圧を測定します。

ヒトが腕にカフを巻いて血圧を測るのと似た検査です。

血圧は緊張や体勢、周囲の環境などによって変動するため、ねこちゃんにはできるだけ落ち着いた状態で測定してもらいます。

また、1回の数値だけで判断するのではなく、複数回血圧を測定し、ねこちゃんの様子や測定値のばらつきなども確認しながら評価します。

血圧測定は基本的に痛みを伴う検査ではなく、通常は麻酔や鎮静も必要ありません。

猫は病院で緊張すると血圧が上がる?

ねこちゃんは動物病院で緊張することで、一時的に血圧が高くなることがあります。

これはヒトの「白衣高血圧」と似た現象です。

そのため、1回の測定値だけで高血圧と判断するのではなく、

  • 測定時のねこちゃんの様子
  • 複数回の測定結果
  • 基礎疾患の有無
  • 目や腎臓などへの影響

などを総合的に確認することが大切です。

必要に応じて、日を改めて再測定することもあります。

血圧はいくつから高いの?

猫の血圧は、一般的に収縮期血圧(いわゆる上の血圧)を中心に評価します。

ただし、「○mmHg以上なら必ず治療」というように数値だけで判断するわけではありません。

血圧の高さに加えて、目や腎臓などへの影響があるか、慢性腎臓病などの基礎疾患があるかなどを総合的に評価します。

また、動物病院では緊張によって血圧が一時的に上昇することもあるため、測定環境や複数回の測定結果も重要です。

高血圧だった場合はどうするの?

持続的な高血圧が確認された場合は、状態に応じて血圧を下げるお薬を使用します。

また、慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症など、高血圧に関係する病気がある場合には、その病気の治療もあわせて行います。

治療開始後も、

  • 血圧が適切に下がっているか
  • 血圧が下がりすぎていないか
  • 腎臓の状態に変化がないか
  • 目などへの影響がないか

などを確認するため、定期的な診察や血圧測定が必要です。

お薬の量は自己判断で変更せず、獣医師の指示どおりに続けましょう。

血圧測定をおすすめすることがある猫

すべてのねこちゃんに同じ頻度で血圧測定が必要なわけではありません。

当院では、特に次のような場合に血圧測定をご提案することがあります。

  • 慢性腎臓病と診断されている
  • 甲状腺機能亢進症など高血圧に関連する病気がある
  • 高血圧の治療をしている
  • 目の異常から高血圧が疑われる
  • シニア期で健康状態を確認したい
  • 診察や検査の結果から血圧測定が必要と判断された

必要な検査や測定頻度は、ねこちゃんの年齢や病気、治療内容によって異なります。

よくある質問(FAQ)

Q. 血圧測定は痛いですか?

A. 基本的に痛みを伴う検査ではありません。
しっぽなどにカフを巻いて測定するため、少し気にするねこちゃんはいますが、多くの場合は麻酔や鎮静をせずに行えます。

Q. 血圧測定にはどのくらい時間がかかりますか?

A. 血圧自体は短時間で測定できますが、ねこちゃんが緊張している場合は、少し落ち着いてから測定することがあります。
また、より正確に評価するために複数回測定します。

Q. 腎臓病なら必ず高血圧になりますか?

A. いいえ。
慢性腎臓病のねこちゃんすべてが高血圧になるわけではありません。
ただし、慢性腎臓病では高血圧を伴うことがあるため、状態に応じて定期的に血圧を確認することが大切です。

Q. 血圧が高かったらすぐに薬を飲みますか?

A. 血圧の数値だけではなく、測定時の緊張の程度や複数回の測定結果、基礎疾患、臓器への影響などを総合的に判断します。
必要に応じて再測定を行ったうえで、治療が必要か判断します。

Q. 高血圧の薬を飲み始めたら血圧測定は必要ですか?

A. はい。
治療後は血圧が適切にコントロールできているか確認することが大切です。
お薬が効いているかだけでなく、血圧が下がりすぎていないかなども確認しながら治療を続けます。

まとめ

ねこちゃんにも高血圧がみられることがあり、特に慢性腎臓病などの病気を持つねこちゃんでは注意が必要です。

高血圧は目立った症状がないまま進行することもありますが、血圧が高い状態が続くと、目や腎臓、脳、心臓などに影響を及ぼすことがあります。

そのため、基礎疾患や年齢、治療内容に応じて血圧を確認することが大切です。

池田動物病院では、ねこちゃんの状態に応じて血液検査や尿検査、血圧測定などを組み合わせながら、慢性腎臓病や高血圧の経過を確認しています。

腎臓病の治療中のねこちゃんや、血圧について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

猫の血圧測定のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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