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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
「何度もトイレに行く」
「おしっこに血が混じっている」
「排尿の姿勢をしているのに少ししか出ない」
このような症状はありませんか?
こうした症状は、わんちゃんの膀胱炎で見られることがあります。
膀胱炎は比較的よく見られる病気ですが、原因によってはくり返したり、結石や腫瘍が隠れていることもあります。
この記事では、わんちゃんの膀胱炎について、症状・原因・治療法・予防法をわかりやすく解説いたします。


まず、尿は腎臓で血液を元に作られます。
腎臓で作られた尿は、尿管を通り膀胱に貯められ、膀胱が収縮することで尿道を通じて体外に尿が排出されます。
膀胱炎とは膀胱の内側にある粘膜に炎症が起こる病気です。
初期症状では、以下のような症状がみられます。
病気が進行すると、次のような症状がみられるようになります。
わんちゃんの膀胱炎で最も多い原因は細菌感染です。
約10頭に1頭のわんちゃんが、一生に一度は細菌性の膀胱炎を発症すると言われています。
膀胱は尿道を通して身体の外につながっているため、わんちゃんの免疫力の低下や、飲水不足による尿量の低下によって、細菌を膀胱内に長時間留めてしまうことで発症します。
その他の原因として結石があります。
結石が出来てしまうことにより、膀胱の粘膜を傷つけてしまうことが炎症の原因になります。
その他には腫瘍によるものや生殖器のトラブルによるものが挙げられます。
基本的にかかりやすい犬種はありませんが、膀胱炎の原因の1つである結石が出来やすいヨークシャーテリア、ミニチュアシュナウザーでは注意が必要です。
また女の子は男の子よりも体外につながる尿道口から膀胱までの距離が短いため、かかりやすいと言われています。
他にも秋から冬にかけては飲水量が低下することにより膀胱炎のリスクが高まるため注意が必要です。
細菌感染が疑われる場合、抗生物質による内科治療が主な治療となります。
有効な抗生物質を選択し、耐性菌を生まないためにも感染源となっている細菌を特定すること(細菌培養同定および薬剤感受性試験)が重要です。
一方、結石が原因で細菌感染を起こしている場合には、外科療法と食事療法が主な治療となります。
検査としては尿検査、薬剤感受性試験、エコー検査などが挙げられます。
お家でわんちゃんの尿を採取していただく方法とエコー下で膀胱に針を刺して尿を採取する方法、カテーテルで尿を採取する方法があります。
それぞれ利点、欠点がありますのでそれぞれのわんちゃんに合った方法を提案いたします。
ペットシーツを裏返しにしたり、病院でお渡しするキットで採取していただくなど様々な方法があります。
この方法はわんちゃんにとって一番ストレスのない方法ですが、細菌の混入に注意が必要です。
検査に用いる場合、朝イチの新鮮な尿が好ましいです。
膀胱炎治療中で経過を確認する場合などでは、尿のみを病院にお持ちいただければ病院にわんちゃんが来院することなく検査可能です。
この方法は、病院で実施する方法で一番きれいに尿を採取することができますが、膀胱に貯まっている尿の量が十分でなかったり、激しく動いてしまうわんちゃんでは実施できないこともあります。
この方法は男の子であれば比較的容易に尿を採取することができます。
また、膀胱に貯まっている尿が十分でなくても実施可能です。
膀胱に悪性の腫瘍が出来てしまった場合、摘出が可能であれば外科的に摘出することが望ましいです。
膀胱をすべて摘出する場合もあり、この場合尿を膀胱に貯めることが出来ないためオムツをつけての生活となります。
外科手術が困難な場合、放射線や抗がん剤を用いた治療を行います。
膀胱炎の検査・治療費は、原因や必要な検査内容によって異なります。
ここでは一般的な費用の目安をご紹介します。
まず、膀胱炎の診断にかかる費用として、尿検査が¥1,650~¥3,300(採尿方法によって料金が異なります)、超音波検査が¥4,400~¥6,600(確認する範囲や臓器の状況によって変わります)程度かかります。
また、追加検査として、結石の位置を確認するレントゲン検査では¥6,600~¥11,000(体重別で料金が異なります)、細菌培養および薬剤感受性試験は¥10,670の費用がかかります。
次に膀胱炎の治療にかかる費用ですが、前述のとおり、膀胱炎に対する治療は原因によって様々に変わってきます。
膀胱炎の主原因が細菌感染である場合、内科治療が主体となります。
抗生剤の内服が14日処方された場合は¥1,980~、抗生剤を含む2種類の内服が処方された場合は¥2,900~程度の費用がかかります。
一方、膀胱炎の主原因が結石や腫瘍の場合、外科手術による治療が主体となりますので、手術費用として約10~20万円がかかると考えられます。
※料金は2023年1月時点の目安です。
原因として最も多い細菌感染を予防するためには飲水量を増やすことが重要です。
飲水量が増えることで、尿量も増え排泄が促されることで膀胱炎のリスクを下げることができます。
秋から冬にかけては飲水量が低下するので下記の工夫をしてみてください。
またトイレを我慢してしまうと細菌感染のリスクが上がってしまうため、散歩コースでのみの排泄だけでなくお家でもトイレが出来るようにしておくことが望ましいです。
膀胱は尿道を通じて体の外につながっている組織なので外陰部を清潔に保つこともまた予防になります。
また、結石が出来やすいわんちゃんでは食事療法も予防のひとつとなります。
このような症状が見られる場合は、早めの受診をおすすめします。
特に、尿がほとんど出ない場合は緊急性が高いこともあります。
今回は犬の膀胱炎について、症状、原因、治療法、予防法についてまとめてみました。
膀胱炎は日々の診療で遭遇することが多い疾患ですが、原因は様々に存在することがご理解いただけたかと思います。
原因によっては外科手術が必要になるケースもあり、治療内容はさまざまです。
また、膀胱炎が長引くことで腎臓に負担がかかる場合もあります。
そのため、膀胱炎は早期に発見して早期に治療することが重要です。
気になる症状がありましたら、当院までお気軽にご相談ください。
また、膀胱炎の予防は治療の手助けにもなるのでぜひ実践してみてください。

この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:鈴木 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護師
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
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