地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
冬になると、ねこちゃんの様子に小さな変化が現れることはありませんか?
こうした変化は、冬の“冷え”や“腎の弱り”が影響している東洋医学的サインです。
東洋医学では、冬は体を温める力=「陽気(ようき)」が不足しやすく、生命力の源である「腎(じん)」も弱りやすい季節とされています。
腎は、足腰・関節・骨・元気の維持をつかさどっているため、冬になると冷えによる関節トラブルや動きの鈍さが表面化しやすくなります。
この記事では、ねこちゃんの冬の不調を東洋医学の視点からわかりやすく解説し、ご家庭でできるケアや、当院で行っている漢方治療についてご紹介します。


冬は自然界の“寒邪(かんじゃ)”が強くなることで、身体を内側から冷やす季節です。
特に影響を受けやすいのが「腎(じん)」という臓腑です。
腎は、
などをつかさどっています。
冬に腎が弱ると、
冷え→血流低下→関節のこわばり→動きの鈍さ・ジャンプ力低下
という流れが起こりやすくなり、特にシニア猫ではこの変化が顕著です。
ねこちゃんは不調を隠す動物ですが、冬になると次のようなサインが見られることがあります。
筋肉・関節が冷えてこわばっている可能性があります。
「痛い・不安定・踏ん張れない」などの違和感のサイン。
特に暖房の近くやこたつから動かない場合、強い冷えの可能性。
踏ん張る力が弱ったり、歩く動作がぎこちなくなっているサインです。
冷えや陽気不足は胃腸の働きにも影響します。
冬の影響を受けやすいねこちゃんには共通点があります。
特に腎臓病を持つねこちゃんは東洋医学的にも「腎虚」に分類されることが多く、冬に足腰の弱りが強く出ることがあります。
冬の不調を東洋医学では以下の3タイプで考えます。
“身体のエネルギーが減っている状態”
シニア猫にとても多い体質です。
“身体を温める力が弱っている状態”
“血の巡りが悪くなっている状態”
ねこちゃんは痛みを隠すため、このタイプは見逃されやすいです。
床からの冷えは腎をさらに弱らせます。
ふわふわのベッドや段差のある寝床にして体温を保ちましょう。
ねこちゃんは環境温度に敏感です。
ひなた、こたつ、ペット用あんかなど複数の選択肢を作ると良いです。
冬は関節がこわばりジャンプが負担になります。
ソファーやキャットタワーに踏み台をつけて安全に配慮しましょう。
ねこちゃんは熱に敏感なので、短時間でOKです。
腰~お尻周りに10~15秒程度、距離を保って温めます。
腎臓ケア中のねこちゃんにもおすすめです。
当院では、ねこちゃんの体質を見ながら慎重に漢方を選びます。
腎を補い、身体を温める力を高める漢方。

腎を補う漢方。
血を補いながら腎も支える漢方。
※ねこちゃんは代謝が敏感な動物のため、必ず診察と体質判断のもとで処方します。
漢方を飲ませるのは大変というねこちゃんには、塗る漢方もおすすめです。
冬は、ねこちゃんにとって動きが鈍くなりやすい季節です。
「高い場所へのジャンプをためらう」
「いつもより動かない」
「寝てばかりいる」
「トイレの移動がゆっくり」
こうした冬の変化は、冷え・腎虚・瘀血など東洋医学的な不調のサインかもしれません。
池田動物病院では、東洋医学診療、温灸、体質に合わせた漢方処方、食養生のアドバイス、西洋医学との併用治療を組み合わせ、ねこちゃんが冬を快適に過ごせるようサポートしています。
小さな変化でも、気になることがあればお気軽にご相談ください。
東洋医学の診療は、名取獣医師が担当いたします。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。
鍼治療に関しては、2回目以降もお電話か窓口でのご予約のみとなります。

この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:名取 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護師
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
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