【猫の咳】ケホケホ・ゼーゼーする原因は?猫喘息などの病気・受診の目安を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「ねこちゃんがケホケホと咳をしている」
「毛玉を吐こうとしているのか、咳なのかわからない」
「ゼーゼーしているけれど、様子を見ても大丈夫?」

このようなことで心配になったことはありませんか?

ねこちゃんの咳は、気管や気管支などの呼吸器に刺激や炎症が起こることでみられることがあります。

一時的にみられることもありますが、咳をくり返している場合には、猫喘息や気管支炎などの病気が隠れている可能性があります。

また、咳だけでなく呼吸が苦しそうな場合には、早急な対応が必要になることもあります。

この記事では、猫の咳について、咳をするときの特徴や毛玉を吐く動作との違い、考えられる原因、検査・治療、受診の目安についてわかりやすく解説いたします。

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目次

猫の咳とは?

咳をする猫のイラスト|猫の咳をイメージ

は、気管や気管支などの気道に刺激が加わったときに起こる反射です。

ねこちゃんが咳をするときには、身体を低くして首を前に伸ばし、

「ケホケホ」
「ゴホゴホ」

といった動作をすることがあります。

咳の仕方によっては、何かを吐こうとしているように見えることもあります。

そのため、飼い主さまから「毛玉を吐こうとしていると思っていた」とお聞きすることもあります。

咳が何度もみられる場合や、以前より回数が増えている場合には、呼吸器などに病気がないか確認することが大切です。

猫の咳と毛玉を吐く動作の違い

ねこちゃんの咳で特にわかりにくいのが、毛玉や食べ物を吐こうとする動作との違いです。

咳の場合は、身体を低くして首を伸ばし、ケホケホと息を吐き出すような動作がみられることがあります。

一方、嘔吐では、吐く前に気持ちわるそうにしたり、おなかが大きく動いたりして、最終的に食べ物や液体、毛玉などを吐き出すことがあります。

ただし、ご家庭で咳と嘔吐を正確に見分けることが難しい場合もあります。

症状が出ているときの様子をスマートフォンなどで動画に撮影しておくと、診察の参考になります。

無理に撮影する必要はありませんが、安全に撮影できる場合は受診時にお見せください。

猫の咳で考えられる原因

ねこちゃんの咳にはさまざまな原因があります。

代表的なものをご紹介します。

猫喘息

ねこちゃんの咳の原因として考えられる病気のひとつが、猫喘息です。

猫喘息では、気管支に慢性的な炎症が起こり、気道が狭くなることで咳や呼吸の異常がみられます。

症状として、

  • ケホケホと咳をする
  • ゼーゼーする
  • 呼吸が速くなる
  • 身体を低くして首を伸ばして呼吸する
  • 呼吸が苦しそうになる

などがみられることがあります。

症状の程度には個体差があり、時々咳をする程度の場合もあれば、強い呼吸困難を起こす場合もあります。

気管支炎

気管支に炎症が起こることで咳がみられることがあります。

慢性的な気管支炎では、咳が長期間続いたり、くり返したりすることがあります。

猫喘息と症状が似ている場合もあり、症状だけで原因を判断することはできません。

感染症

ウイルスや細菌、寄生虫などの感染によって呼吸器症状がみられることがあります。

感染している場所や原因によっては、

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 発熱
  • 食欲低下
  • 元気がない

など、咳以外の症状を伴うことがあります。

肺の病気

肺炎や肺の腫瘍など、肺そのものの病気によって咳や呼吸の異常がみられる場合があります。

特に呼吸が速い、苦しそう、元気や食欲が低下しているなどの症状がある場合には注意が必要です。

寄生虫

頻度は高くありませんが、肺や気管支などに寄生する寄生虫によって咳が起こることもあります。

生活環境や外出歴などによって可能性が異なるため、診察では普段の生活について確認することがあります。

猫の咳と心臓病は関係ある?

「咳をしているから心臓がわるいのでは?」と心配される飼い主さまもいらっしゃいます。

わんちゃんでは心臓病に伴って咳がみられることがありますが、ねこちゃんでは心臓病による咳は典型的な症状ではありません。

ただし、ねこちゃんの心臓病が進行すると、肺水腫や胸水などによって呼吸が速くなったり、苦しそうになったりすることがあります。

そのため、咳だけでなく呼吸状態に異常がある場合には、呼吸器だけでなく心臓を含めて原因を調べることがあります。

猫の咳の診断・検査

ねこちゃんの咳では、まず咳の頻度や期間、呼吸状態などを確認します。

診察では、

  • いつから咳をしているか
  • 咳の特徴(乾いた咳か、湿ったような咳か)
  • 1日に何回くらいするか
  • 咳が出やすい時間帯や状況
  • くしゃみや鼻水があるか
  • 食欲や元気に変化があるか
  • 完全室内飼育か、外に出ることがあるか
  • 喫煙や香料など、呼吸器への刺激となるものが周囲にないか

などを確認することがあります。

必要に応じて、

などを行います。

胸部レントゲン検査では、肺や気管支の状態、心臓の大きさなどを確認します。

ただし、ひとつの検査だけで原因を特定できないこともあるため、症状や複数の検査結果を合わせて総合的に判断します。

猫の咳の治療方法

治療方法は咳の原因によって異なります。

猫喘息や慢性気管支炎などでは、気道の炎症を抑えるためのお薬や、気管支を広げるためのお薬などを使用することがあります。

症状や状態によっては、吸入薬を使用することもあります。

感染症や寄生虫など別の原因がある場合には、それぞれの原因に合わせた治療を行います。

そのため、「咳をしているから咳止めを使えばよい」というわけではなく、原因を調べることが大切です。

猫喘息では生活環境も大切

猫喘息など気道に炎症があるねこちゃんでは、呼吸器への刺激となるものをできるだけ減らすことも大切です。

例えば、

  • タバコの煙
  • 香水
  • 芳香剤
  • アロマ
  • スプレー類
  • ほこり
  • 猫砂の粉じん

などが刺激になる場合があります。

すべての刺激を完全になくすことは難しいですが、咳がみられるねこちゃんでは生活環境を見直してみましょう。

ただし、環境を改善するだけで治療できるとは限らないため、咳が続く場合には動物病院で診察を受けることが大切です。

こんな咳は動物病院へ相談しましょう

次のような場合には、一度動物病院へご相談ください。

  • 咳を何度もくり返している
  • 咳の回数が増えてきた
  • 咳が長期間続いている
  • ゼーゼーすることがある
  • 食欲や元気が低下している
  • 体重が減ってきた
  • 咳なのか吐こうとしているのか分からない

咳の動画を撮影できる場合には、診察時にお持ちいただくと症状を確認する際の参考になります。

呼吸が苦しそうな場合は早めの受診を

咳だけではなく、呼吸そのものが苦しそうな場合には注意が必要です。

特に、

  • 口を開けて呼吸している
  • 明らかに呼吸が速い
  • おなかを大きく動かして呼吸している
  • 首を伸ばして苦しそうに呼吸している
  • 横になれず落ち着かない
  • 舌や歯ぐきの色が青紫色っぽい
  • ぐったりしている

といった症状がみられる場合には、緊急性が高い可能性があります。

猫は通常、口を閉じて呼吸します。

安静にしているにもかかわらず口を開けて呼吸している場合は、様子を見ず動物病院へ連絡してください。

呼吸が苦しいねこちゃんに無理にお水や食べ物を与えたり、口の中を確認しようとしたりすると負担になることがあります。

できるだけ興奮させず、早めに受診しましょう。

自宅で確認しておきたいこと

咳がみられたときには、可能な範囲で症状を記録しておくと診察の参考になります。

例えば、

  • 咳をした日時
  • 1回にどのくらい続いたか
  • 1日に何回くらいみられたか
  • 運動後や睡眠後など、咳が出た状況
  • 食欲や元気
  • 呼吸の様子

などを記録しておきましょう。

動画を撮影できれば、咳なのか嘔吐なのかを判断する際にも役立つことがあります。

よくある質問(FAQ)

Q. 猫がたまに咳をします。様子を見ても大丈夫ですか?

A. 一時的に咳のような動作をすることもありますが、咳を繰り返す場合には猫喘息や気管支炎などが隠れている可能性があります。
回数が増えている、長期間続いている、呼吸にも異常がある場合には動物病院へご相談ください。

Q. 猫の咳と毛玉を吐く動作はどう見分けますか?

A. 咳では身体を低くして首を伸ばし、ケホケホと息を吐き出すような動作をすることがあります。
一方、嘔吐ではおなかが大きく動き、食べ物や液体、毛玉などを吐き出すことがあります。
ただし、見分けることが難しい場合もあります。

症状を動画に撮影して受診時にお見せいただくと診断の参考になります。

Q. 猫喘息は治りますか?

A. 猫喘息は慢性的な気道の病気であり、長期的な管理が必要になることがあります。
適切な治療によって症状をコントロールし、生活の質を維持することが治療の目標になります。

Q. 猫がゼーゼーしています。すぐに受診した方がいいですか?

A. ゼーゼーするだけでなく、呼吸が速い、苦しそう、口を開けて呼吸しているなどの症状がある場合には、早めの受診が必要です。
特に安静時の開口呼吸は緊急性が高い可能性があるため、動物病院へ連絡してください。

Q. 猫の咳は心臓病が原因ですか?

A. 猫では、心臓病による咳は典型的な症状ではありません。
ただし、心臓病によって肺水腫や胸水などが起こると、呼吸が速くなったり苦しそうになったりすることがあります。
咳や呼吸の異常がある場合には、必要に応じて心臓を含めて詳しく検査します。

まとめ

ねこちゃんの咳は、猫喘息や気管支炎、感染症、肺の病気など、さまざまな原因によって起こります。

ねこちゃんの咳は毛玉を吐こうとしている動作と似ていることがあり、飼い主さまだけでは見分けることが難しい場合もあります。

咳をくり返している場合や、回数が増えている場合には、一度動物病院で原因を確認しましょう。

また、口を開けて呼吸している、明らかに呼吸が苦しそう、ぐったりしているといった場合には、早急な対応が必要になることがあります。

症状が出ているときの動画を撮影できる場合には、診察時にお見せいただくと診断の参考になります。

池田動物病院では、ねこちゃんの咳や呼吸の異常について、診察やレントゲン検査などを行い、それぞれの状態に合わせて原因を調べていきます。

「これは咳なのかな?」
「最近ケホケホすることが増えた」
「毛玉を吐こうとしているだけなのか分からない」

といった場合も、お気軽にご相談ください。

猫の咳のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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