地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
「犬や猫にも血液型ってあるの?」
そう思ったことはありませんか?
実は、わんちゃん・ねこちゃんにも血液型があり、輸血を行う際にはとても重要になります。
万が一、異なる血液型で輸血をしてしまうと、重い副反応につながることもあります。
この記事では、犬・猫の血液型や輸血時の注意点、血液型検査、ドナー登録についてわかりやすく解説いたします。

わんちゃんの血液型はDEA式という犬赤球抗原で分類されます。
DEA式には複数の種類があり、現在は8種類に分類されています。
抗原を持っているかどうかで、血液型が分類されます。
ヒトは「A型」「B型」のように1人1つの血液型しかありませんが、わんちゃんは複数の抗原を持っているので、
「うちの子はDEA1.1(+)型、DEA3(+)型」
「この子はDEA1.2(+)型、DEA4(+)型、DEA6(+)型」
のように複雑なパターンの血液型を持っています。
国際基準では8種類とされていますが、まだ解明されていない部分も多くあります。
特定の犬種や個体数が少ないものも合わせると13種類以上といわれています。
ねこちゃんの血液型はAB式でA・B・ABの3種類です。
日本ではA型が約95%、B型が約5%、AB型は非常に少ないといわれています。
ほとんどのねこちゃんがA型で、B型はスコティッシュフォールドやブリティッシュショートヘアなどで比較的多いと言われています。
ヒトでは、A型は几帳面、B型はマイペース、O型はおおらか、AB型は天才肌…などと、血液型と性格に関する話題をよく耳にしますよね。
では、わんちゃんやねこちゃんにも、血液型によって性格の違いがあるのでしょうか?
実際のところ、動物においては「血液型と性格に関連がある」という科学的な根拠は現在のところありません。
性格の違いには、遺伝や育った環境が大きく関係していると考えられています。
特に子犬・子猫の頃の経験や、飼い主さまとのかかわり方は大切です。
たとえば、子犬の時期にさまざまなヒトや環境に触れる経験が少なかった場合は、怖がりな性格になることもありますし、穏やかな性格の両親を持つ子は、おっとりした子になる傾向もあると言われています。
血液型は主に「輸血時の適合性」や「医療上の安全性」に関係するものであり、性格を決めるものではないというのが、現在の獣医学の見解です。
血液型による性格診断や占いが出来ないなら、血液型を知っておくメリットはあるのでしょうか?
一番大きなメリットとしては輸血が必要になったときです。
ヒトと同じように異なる血液型を輸血してしまうと、重い副反応につながる可能性があります。
大量出血や病気による貧血のときに輸血が必要となることがあります。
緊急時のためにも血液型を知っておくことは大切です。
血液型を調べてみようと思ったら、病院にご相談ください。
検査方法は外部検査センターへ依頼するか、血液型判定キットを使用するかがあります。
当院では外部検査センターへ依頼するため、検査結果が出るまで数日かかります。
血液を使用して検査するため、健康診断のときなどに一緒に調べれば、採血の負担を減らすことにもつながります。
わんちゃんの血液型検査ではDEA1.1の(+)、(-)を判定します。
その他のDEA抗体は検査しませんが、その理由としてDEA1.1が最も重大な副作用を起こすためです。
ねこちゃんの血液型検査ではA、B、ABの判定を行います。
結論から言うと血液型が分からなくても輸血は行えます。
血液型が分かっていてもいなくても、輸血前に血液交差試験を必ず行います。
血液交差試験とは、ドナー(血液を与える側)とレシピエント(血液を受ける側)の血液を混ぜ、適合するか確認する検査です。
たとえ同じ血液型でも、血液交差試験が不適合なら輸血は行えません。
血液交差試験で適合すれば血液型が分かっていなくても輸血は可能です。
しかし血液型を知っていれば、同じ血液型のわんちゃん・ねこちゃんの中から探すことが出来るので、適合する子を早く見つけることが出来ます。
ねこちゃんのB型のように珍しい血液型の場合は、血液交差試験のみでドナーを見つけようとすると、なかなか適合する子が見つからず、ドナー探しに時間がかかってしまうこともあります。
必ずではありませんが、知っておくことで、安心・迅速に輸血が受けられるようになります。

池田動物病院ではドナー登録のお願いをしております。
わんちゃん・ねこちゃんにはヒトのように血液バンクはありません。
そのため、輸血に使える血液が不足しやすい状況があります。
輸血を必要としている子にすぐに行うことが出来ない現状があります。
ひとつでも多くの命を救うために、献血にご協力いただける方がいらっしゃいましたら、当院までご連絡ください。
※秋田犬は赤血球中のカリウム濃度に特性があるため、ドナー登録をご遠慮いただいております。
みなさまのご協力をお願いいたします。
普段はあまり意識する機会の少ない「血液型」ですが、輸血が必要になった時にはとても大切な情報になります。
健康診断や採血のタイミングで、血液型検査について相談してみるのも良いかもしれません。
気になる方は、健康診断や採血の際にお気軽にご相談ください。

この記事の執筆・監修
執筆・監修:菊地(さ) 愛玩動物看護師
菊地(さ)愛玩動物看護師
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
IKEDA ANIMAL HOSPITAL
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