【犬鉤虫】子犬で貧血の原因になる寄生虫|症状・診断・治療について解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「健康診断で鉤虫がいると言われた」
「下痢や血便が続いている」
「犬鉤虫はほかの犬や人にうつるの?」

このようなことでお困りではありませんか?

犬鉤虫は、わんちゃんの小腸に寄生する寄生虫の一種です。

小腸の粘膜にかみついて血液を吸うため、下痢や血便だけでなく、貧血を引き起こすことがあるのが特徴です。
特にこいぬさんでは重症化することもあるため、早めの診断と治療が大切です。

この記事では、犬鉤虫の症状や感染経路、診断方法、治療法、予防について分かりやすく解説いたします。

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目次

犬鉤虫とは?

おなかの不調で元気がない子犬を描いた優しい水彩画イラスト|犬鉤虫による下痢や貧血をイメージ

犬鉤虫は、わんちゃんの小腸に寄生する線虫(せんちゅう)の一種です。

名前の由来にもなっている「鉤(かぎ)」のような口を使って小腸の粘膜にかみつき、血液を吸って生活しています。

そのため、下痢だけでなく血便や貧血を引き起こすことがあり、特にこいぬさんでは注意が必要な寄生虫です。

感染していても症状が軽い場合もありますが、寄生数が多い場合には重い貧血や元気消失を起こすことがあります。

どんな犬が感染しやすい?

犬鉤虫は年齢を問わず感染する可能性がありますが、特に次のようなわんちゃんでは注意が必要です。

  • 子犬
  • 屋外で生活することが多い犬
  • 保護された犬
  • 駆虫歴がない犬
  • 多頭飼育で生活している犬

免疫力が十分でないこいぬさんでは、少ない寄生数でも症状が現れやすく、重症化することがあります。

犬鉤虫はどのように感染する?

犬鉤虫は、感染したわんちゃんの便とともに排出された虫卵が環境中で発育し、幼虫となることで感染力を持ちます。

感染経路には、

  • 汚染された土や水を口にする
  • 幼虫が皮膚から侵入する
  • 感染した小動物を食べる

などがあります。

また、犬鉤虫では、母乳を介して母犬からこいぬさんへ感染することもあります。

お散歩中やドッグランなど、不特定多数のわんちゃんが利用する場所では感染の機会が増えることがあるため注意が必要です。

犬鉤虫でみられる症状

下痢

下痢や軟便が続くことがあります。

腸の粘膜が傷つくことで、慢性的な下痢になる場合もあります。

血便

小腸から出血するため、黒っぽい便や血便がみられることがあります。

症状が続く場合は早めの受診をおすすめします。

貧血

犬鉤虫は血液を吸う寄生虫であるため、寄生数が多いと貧血を起こすことがあります。

特にこいぬさんでは、歯ぐきが白っぽくなる、元気がなくなるなどの症状がみられることがあります。

元気・食欲の低下

貧血や消化器症状により、元気や食欲が低下することがあります。

重症の場合には体重が増えにくくなったり、ぐったりした様子がみられることもあります。

診断方法

犬鉤虫は便検査によって診断します。

顕微鏡で特徴的な虫卵を確認することが一般的です。

感染して間もない時期では、便の中に虫卵が排出されておらず、一度の便検査では見つからないことがあります。

症状や感染の可能性に応じて、複数回の便検査を行う場合があります。

治療方法

犬鉤虫と診断された場合は、駆虫薬による治療を行います。

症状や寄生の程度に応じて、貧血や脱水に対する治療をあわせて行うこともあります。

寄生虫の生活環に合わせて、数週間後に再度駆虫を行う場合があります。

こいぬさんでは、年齢に応じて計画的な駆虫を行うことが大切です。

また、感染時期によっては体内に幼虫が残っていることもあるため、獣医師の指示に従って追加の駆虫や便検査を受けましょう。

再感染を防ぐために

治療後も再感染を防ぐことが重要です。

ご家庭では、

  • 便はできるだけ早く片付ける
  • お散歩中に土や便を口にしないよう注意する
  • 定期的に便検査を受ける
  • 獣医師の指示に従って駆虫を行う

ことを心がけましょう。

便を放置すると、環境中に幼虫が広がり、ほかのわんちゃんへの感染や再感染の原因となることがあります。

また、こいぬさんでは混合ワクチンなどで来院する機会に合わせて便検査を受けることで、寄生虫感染を早期に見つけられることがあります。

多頭飼育では、ほかのわんちゃんにも感染が広がっている場合があるため、必要に応じて同居犬の検査や駆虫を行うことも大切です。

ヒトにうつる?

犬鉤虫は、ヒトにも感染する可能性がある人獣共通感染症の原因となる寄生虫です。

主に汚染された土などにいる幼虫が皮膚から侵入し、皮膚の下を移動する「皮膚幼虫移行症」を起こすことがあります。

便は早めに片付け、便の処理後は石けんで手を洗うなど、日頃から衛生管理を心がけましょう。

こんな症状は受診しましょう

次のような症状がみられる場合は、動物病院へご相談ください。

  • 下痢が続く
  • 血便がみられる
  • 元気や食欲がない
  • 歯ぐきが白っぽい
  • 子犬の体重が増えない

下痢や血便の原因は犬鉤虫だけではありません。

コクシジウムやジアルジアなどの寄生虫感染、細菌感染、食事など、さまざまな病気が考えられます。

便検査を含めた診察をおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q. 犬鉤虫は自然に治りますか?

A. 自然に完全にいなくなることは期待できません。
駆虫薬による治療が必要です。

Q. 成犬でも感染しますか?

A. はい。
成犬でも感染することがありますが、症状が軽い場合や無症状の場合もあります。

Q. 子犬は重症になりますか?

A. はい。
こいぬさんでは貧血が急速に進むことがあり、重症化する場合があります。
元気がない、歯ぐきが白いなどの症状がみられたら早めに受診しましょう。

Q. ヒトにうつりますか?

A. ヒトにも感染する可能性があります。
便の適切な処理や手洗いを徹底し、衛生管理を心がけましょう。

Q. 回虫との違いは何ですか?

A. 回虫は主に発育不良や嘔吐などの原因になりますが、犬鉤虫は小腸で血液を吸うため、血便や貧血を起こしやすい点が特徴です。

Q. 血便が出たら犬鉤虫ですか?

A. 血便の原因は犬鉤虫だけではありません。
感染症や異物、消化器疾患などさまざまな病気が考えられるため、自己判断せず動物病院で診察を受けましょう。

まとめ

犬鉤虫は、小腸に寄生して血液を吸う寄生虫で、下痢や血便、貧血などの原因となります。

特にこいぬさんでは重症化することがあるため、早めの診断と適切な治療が重要です。

日頃から便の適切な処理や定期的な便検査、計画的な駆虫を行うことで、感染や再感染の予防につながります。

池田動物病院では、わんちゃんの便検査や寄生虫感染の診断・治療を行っております。

下痢や血便、元気がないなど気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

犬鉤虫のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:鈴木 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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