地域密着のホームドクターとして35年
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川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
「うさぎさんの目の周りがいつもぬれている」
「白っぽい目やにが出ている」
「涙を拭いても、またすぐにぬれてしまう」
このようなことで心配されていませんか?
うさぎさんに涙や目やにがみられる場合、結膜炎や角膜の傷など目そのものに原因があるとは限りません。
涙の通り道である鼻涙管(びるいかん)のトラブルや、歯の病気、鼻炎などが関係していることもあります。
特にうさぎさんでは、歯と鼻涙管が近い位置にあるため、歯の問題が涙の症状として現れることがあるのが特徴です。
また、涙で目の周りがぬれた状態が続くと、皮膚炎や脱毛につながる場合もあります。
この記事では、うさぎさんの涙・目やにについて、考えられる原因や歯との関係、動物病院で行う検査・治療、受診の目安についてわかりやすく解説いたします。


健康なうさぎさんでも目の表面は涙によって潤っていますが、通常は涙が目の周りへあふれ続けることはありません。
そのため、
などの変化がある場合には、何らかの異常が隠れている可能性があります。
片目だけに症状が出ることもあれば、両目にみられることもあります。
また、「涙が出ているだけで元気だから」と様子を見ているうちに、症状が長期化する場合もあります。
くり返す涙や目やには、一度原因を確認することが大切です。
目の表面を潤した涙は、そのまま目から外へ流れ出るわけではありません。
通常は、目頭付近にある小さな入口から鼻涙管という細い管へ入り、鼻の方へ流れていきます。
ところが、この鼻涙管が何らかの理由で狭くなったり詰まったりすると、涙が正常に流れにくくなります。
その結果、涙が目からあふれて、「いつも目の下がぬれている」という状態になることがあります。
このように涙が過剰に流れ出ている状態を流涙(りゅうるい)といいます。
うさぎさんでは、この鼻涙管のトラブルが涙の症状に関係することがあります。
うさぎさんの涙や目やにには、さまざまな原因が考えられます。
うさぎさんの涙のトラブルで重要な原因のひとつです。
鼻涙管が狭くなったり詰まったりすると、涙を鼻へ流すことができず、目からあふれてしまいます。
鼻涙管の中に分泌物がたまったり、周囲の炎症や歯の問題などが影響したりすることがあります。
鼻涙管のトラブルでは、
などの症状がみられることがあります。
結膜炎は、まぶたの内側や白目の表面を覆う結膜に炎症が起こっている状態です。
などの症状がみられることがあります。
細菌などが関係する場合だけでなく、ほかの眼疾患や刺激などに伴って結膜炎が起こることもあります。
そのため、「結膜炎だから目薬を使えばよい」とは限らず、原因を確認することが大切です。
目の表面にある透明な膜を角膜といいます。
牧草などが目に当たったり、異物が入ったりすることで角膜に傷がつくことがあります。
角膜に傷や炎症がある場合には、
などの症状がみられることがあります。
角膜の病気では痛みを伴うこともあるため、目を開けにくそうにしている場合には早めの受診をおすすめします。
牧草の細かい破片やほこりなどが目に入り、涙が増えることがあります。
うさぎさんは牧草を食べながら生活するため、牧草が目の周囲にふれる機会もあります。
異物が残っている場合には角膜を傷つける可能性もあるため、涙が続く場合には確認が必要です。
うさぎさんの涙を考えるうえで、忘れてはいけないのが歯の病気です。
うさぎさんの歯は生涯伸び続ける常生歯です。
歯のかみ合わせに問題が生じたり、歯の根元の周囲に異常が起こったりすると、鼻涙管に影響して涙が流れにくくなることがあります。
そのため、「涙が出ているから目の病気だと思っていたら、歯の問題が関係していた」というケースもあります。
歯については、後ほど詳しく説明します。
鼻の炎症が鼻涙管に影響し、涙や目やにがみられることがあります。
この場合には目の症状だけではなく、
などの症状を伴うことがあります。
鼻水やくしゃみもみられる場合には、スナッフルなどの呼吸器疾患についても確認する必要があります。

「歯の病気なのに、どうして涙が出るの?」
と疑問に思われるかもしれません。
うさぎさんでは、歯と鼻涙管が解剖学的に近い位置にあります。
そのため、歯やその周囲に問題が起こると、鼻涙管が圧迫されたり炎症の影響を受けたりして、涙が正常に流れなくなることがあります。
特に歯科疾患がある場合には、涙だけでなく、
などの症状がみられることがあります。
ただし、食欲があるから歯に問題がないとは限りません。
初期にはお食事を続けられていることもあります。
涙や目やにをくり返している場合には、目だけでなく口腔内や歯についても確認することがあります。

涙そのものだけでなく、目の周りがぬれた状態が長く続くことにも注意が必要です。
皮膚や被毛が常に湿った状態になると、
など、目の周囲の皮膚にもトラブルが起こることがあります。
そのため、目の周りの皮膚をきれいに保つことも大切ですが、拭き取るだけでは根本的な原因が解決しない場合があります。
くり返しぬれる場合には、「なぜ涙が出ているのか」を調べることが重要です。
涙や目やにの原因はひとつではありません。
症状や経過に応じて必要な検査を行います。
まず、
などを確認します。
角膜の傷が疑われる場合には、染色液を使って傷の有無を確認する検査を行うことがあります。
鼻涙管の閉塞などが疑われる場合には、鼻涙管の状態を確認します。
必要に応じて、鼻涙管に液体を通して洗浄する鼻涙管洗浄を行うことがあります。
ただし、鼻涙管洗浄が必要かどうかは症状や状態によって判断します。
また、洗浄によって一時的に改善しても、背景に歯科疾患などがある場合には再び症状が現れることがあります。
うさぎさんの体調・性格を考慮し、必要に応じて鎮静をかけての処置を検討することもあります。
涙の原因として歯科疾患が疑われる場合には、口腔内や歯の状態を確認します。
うさぎさんの奥歯はご家庭では確認しにくく、診察でも見える範囲には限界があります。
そのため、必要に応じてさらに詳しい検査を検討します。
歯の根元や顎の骨などの状態を確認するため、レントゲン検査を行うことがあります。
また、症状や疑われる病気によっては、CTなどより詳しい画像検査が必要になる場合もあります。
治療は、涙や目やにの原因によって異なります。
例えば、
などを、状態に応じて行います。
「涙が出ているから点眼薬」というように、すべて同じ治療を行うわけではありません。
特に鼻涙管の閉塞や歯科疾患が背景にある場合には、目だけを治療しても症状をくり返すことがあります。
原因をできるだけ明らかにし、それに合わせて治療することが大切です。
目の周りに涙や目やにが付着している場合には、強くこすらず、やさしく清潔にしてあげましょう。
固まった目やにを無理にはがすと、皮膚を傷つける可能性があります。
一方、ご家庭では次のようなことは避けてください。
特に点眼薬は、目の状態によって使用してよいものが異なります。
角膜に傷がある場合などには適さない薬もあるため、自己判断で使用せず動物病院へご相談ください。
次のような場合には、動物病院への受診をおすすめします。
特に、目を開けられない、強く痛がっている、目が白く濁っている、急に食べなくなった、ぐったりしているといった場合には、早めにご相談ください。
うさぎさんでは、目の症状だけでなく食欲や便の状態も重要です。
涙・目やにと同時に食欲が低下している場合には、様子を見すぎないようにしましょう。
A. 涙があふれて目の下の被毛がぬれている可能性があります。
鼻涙管のトラブルや結膜・角膜の病気、歯科疾患など、さまざまな原因が考えられます。
くり返しぬれる場合には一度ご相談ください。
A. 目やにの量や性状、ほかの症状によって判断が異なります。
結膜炎や鼻涙管のトラブルなどで分泌物が増えることがあります。
白い目やにがくり返し出る、量が増えている、涙や目の赤みを伴う場合には診察をおすすめします。
A. 片側の鼻涙管のトラブル、角膜の傷、異物、歯科疾患など、さまざまな原因が考えられます。
片目だけだから軽いとは限りません。
症状が続く場合には原因を確認しましょう。
A. 食欲があることは大切な情報ですが、食欲があるから目や歯に問題がないとは限りません。
涙が一時的ではなく続いている、くり返している場合には、元気や食欲があっても一度診察を受けることをおすすめします。
A. はい。
うさぎさんでは歯と鼻涙管が近い位置にあるため、歯科疾患が鼻涙管に影響し、涙が増えることがあります。
涙をくり返す場合には、目だけでなく歯についても確認することがあります。
A. 鼻涙管の状態や涙が出ている原因によって異なります。
鼻涙管洗浄によって改善する場合もありますが、狭窄や歯科疾患など背景に別の問題がある場合には、症状をくり返すこともあります。
そのため、洗浄だけでなく原因を確認することが重要です。
A. スナッフルなどの呼吸器疾患が関係している可能性はありますが、症状だけで判断することはできません。
鼻炎や鼻涙管のトラブル、歯科疾患などでも複数の症状がみられる場合があります。
くしゃみや鼻水が続いている場合には、あわせて診察を受けましょう。
うさぎさんの涙・目やには、目だけの問題とは限りません。
結膜炎や角膜の傷などの眼疾患だけでなく、
など、さまざまな原因が考えられます。
特にうさぎさんでは歯と鼻涙管が近い位置にあるため、歯の問題が涙の症状として現れることがある点が重要です。
また、涙で目の周りがぬれた状態が続くと、皮膚炎や脱毛につながることもあります。
「涙だけだから」と長期間様子を見ず、
「最近、目の下がいつもぬれている」
「白い目やにをくり返している」
「目薬を使ってもまた涙が出てくる」
「涙と一緒に食べ方も変わってきた」
など、気になる変化がありましたらお気軽にご相談ください。
うさぎさんを含むエキゾチックアニマルの一般診療やお手入れは、松本獣医師が対応できる場合もございます。
病状が複雑なケースや専門的な診療が必要な場合は、主に石井院長が担当しております。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。

この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護師
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
IKEDA ANIMAL HOSPITAL
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